カナダ留学経験者が教えます!現地で友達を作る方法と心構え

留学をする人に多い悩みの一つとして、「留学先でどうやって友達を作ればよいのか」と悩む人がいます。実は、この悩みを解決するのはとても簡単です。それは自分の特技を活かして友達を作れば良いのです。

人は誰でも、最低一つくらい強みは持っています。たとえば男性であれば、サッカーや野球などのスポーツであったり、女性であれば料理や編み物であったりするかもしれません。要は、あなたの強み・特技を活かして友達を巻き込めば良いのです。

目次|このページでわかること

私はどのようにして留学先のカナダで友達を作ったか

私の場合、幼稚園から10年以上サッカーを続けていました。そのため、留学先のカナダの高校でもサッカー部に所属しました。監督やコーチはいるのですが、10年以上サッカーをしていたため、一緒にプレイすることはもちろんですが教える立場にいることもありました。

例えば、「リフティングが30回も続かないから教えて欲しい」と相談されたことがあります。リフティングとは、手以外のあらゆる体の部分を使いながら、ボールを地面に落とさずにコントロールして蹴り続けることです。

正直、私が所属していたチームのカナダ人選手は、このリフティングがとても下手でした。

サッカーをする人間にとってリフティングは基本中の基本ですから、私は快くそれを引き受けました。私が教えると相手は上達していることを実感するため喜び、そして感謝されます。

すると、「一緒に練習しよう」「こんなときはどうしたらいい?」と周りから声が掛かるようになり、サッカーを通じて仲間を増やすことができました。そして時に戯れあい、お互いの仲を深めていきました。

また、「今度、うちの家にも遊びにきてよ」と友人から食事の招待を受けたり、一緒に旅行に行くなど様々な思い出を作ったりすることができました。

このように、私は特技であるサッカーを通じて学校内で男女問わず、たくさんの仲間を作ることができました。

一度作り上げた人間関係は継続して育むことが大切です。それをおこない続けると、ご縁で輪がどんどん広がります。そして、英語力だけでなく相手の考え方や生活習慣、教養など幅広く知ることができ、人間関係構築力を磨くことができます。

あなたの強みを活かすこと

あなたが周囲に対して教えられることは何があるでしょうか? 例えば相手がお寿司を食べるのが好きだとわかれば、一緒に日本食レストランに行きましょう。それだけで仲良くなれます。また、箸の持ち方を教えるのも一つです。

他にも、仮にあなたの手が器用であれば、折り紙で鶴を作りプレゼントするのも良いでしょう。もし鶴の折り方が分からなければ、インターネットで調べればいくらでも出てきます。

「自分には人に教えられるものが何もない」という人がいますがそんなことはありません。頭を働かせて、「これをやったら喜ぶかな?」と相手に興味を持ち、想像すればいくらでも出てきます。

私の場合、留学して3年目からはアパートを借りて一人暮らしをしながら高校に通っていました。一人暮らしなので、週末には友達を呼んで私が料理をしたり、一緒に手巻き寿司を作ったりなどして楽しく生活していました。

自分が周りに教えられることを見つけて、コミュニケーションの幅を広げていけば良いのです。

留学先で仲良くなれそうな友達を見つけたらSNSアカウントを交換しておく

留学先の高校や大学で、友達候補を見つけることができたらSNSアカウントを交換しておくと良いです。SNSアカウントを交換しておくことで、その人との関係性を継続することが可能になるからです。

せっかく相手とコミュニケーションが取れたにも関わらず、その場限りで関係が終わってしまうのはとてももったいないです。

例えば、週末に行われる学生同士のホームパーティーなどで、新しい人と意気投合して話が盛り上がったとします。このとき、その場限りの関係で終わってしまっては次への発展がありません。もしかしたら二度と会うことがないかもしれません。

一番避けなければいけないこととしては、「今日は楽しかったよ。またどこかで会おうね」と関係性がその場限りで終わることです。自分から話しかけたのだとしたら尚更です。そのため、SNSなどのアカウントを交換しておくことで関係性を継続することが可能になります。

また、お互いの連絡先を交換しておくことで改めて一緒に遊ぶ機会を作ることができるかもしれません。例えば、その友達が日本食が好きだということがわかった場合は、一緒にお寿司を作ったり鶴の折り方を教えてあげたりすることができるのではないでしょうか。

些細なキッカケかもしれませんが、それをどのように活かすかはすべてあなたの力量で決まります。

自分の強みを活かしながら積極的に話しかけ、連絡先の交換をしておくことでお互いの友情関係を継続することが可能になることを理解しておきましょう。

カナダ留学で友達を作るための心構え

留学先で友達を作るための心構えとしては、絶対に受け身にならないことです。しかし、多くの日本人留学生は積極的に自分から声をかけることをしません。

なぜなら、英語でコミュニケーションをする勇気がないからです。しかし、そこで怖気つくとその次はないでしょう。そのくらいの覚悟が必要です。

正直、周りはあなたのことを待ってはくれません。相手も人です。ただ、一度その「壁」を突破すると、世界は大きく開きます。そこからあなたの留学生活はさらに楽しいものになります。

一度その感情を味わうようになると、あなたも成長していることを実感でき、好循環なサイクルが生まれるでしょう。

そのためには、自分からどんどん積極的に声をかけることを忘れないでください。なぜ積極的に行動した人の方が良いのかと言うと、行動した分だけ学びを得ることができるからです。

自分から行動しなければ何も始まりません。そして結果は出ません。ですから遠慮せず、「失敗をしても良いから前向きにいこう!」という楽観的な気持ちで進んでいくことの方が大切になります。

友達作りはスタートダッシュが肝心

もう一つ留学先で友達を作るのに大切な心構えが「スピード」です。例えば10ヶ月の留学をする場合、「最初の1ヶ月で何が何でも現地で友達を作る!」と決めてください。

「絶対にこの1ヶ月で学校生活を楽しく過ごすために友達を作る!」と強く決めるのです。このように自分で自分の気持ちを鼓舞することで現実が動き出します。

最初の1ヶ月で友達が作れるようになると、残りの9ヶ月間はさらに楽しい留学生活を送れるようになるでしょう。そして、充実した留学生活を送るためにも、最初のスタートダッシュが肝心です。

留学先のカナダで友達を作る効果的な方法

初めての海外留学で多い悩みの一つに、「どうやって留学先の学校で友達を作ればいいのか?」と悩む人がいます。確かに、初めての留学であれば知らない人が周りに多いですから、そのような気持ちになるのはとてもわかります。

ただ私自身の留学経験から考えると、そこまで大きく友達作りで悩む必要がないことを実感しています。以下では、「留学先の学校で友達を作るためにあなたがやるべきこと」について紹介していきます。

留学先の学校で馴染むために必要な「セルフイメージ」という考え

留学先の学校で、楽しく生活するために欠かせないことがあります。それは、1日も早く現地の学校の生徒になることです。それでは、どのようにして1日も早く現地の学校の生徒になるのでしょうか? そのポイントは、セルフイメージにあります。

どのような意味かというと、多くの留学生は「私は◯◯出身の留学生です」と学校内で自らが発している独特の雰囲気(オーラ)があります。

もちろん留学生であることには変わらないのですが、このような受身な姿勢では現地に住んでいる学生と溶け込み、馴染むのに時間がかかってしまいます。

そのような受身な姿勢で留学生活を送るのではなく、高いセルフイメージを持って留学生活を送ることが大切です。

セルフイメージとは、「自分はこのような人間である」と思い込んでいる自己像のことを指します。

このセルフイメージが高い人は、もともと自分が持っている能力や力などを高いパフォーマンスで発揮することができるようになります。一方、低いセルフイメージの人は低い結果を得やすくなります。

実際に、私がカナダに留学していたときには、「I’m Japanese Canadian! = 私は日系カナダ人だ!」というセルフイメージをもって留学生活を送っていました。また、ひとり言のように「I’m Japanese Canadian!」と呟いたり、考えたりしていました。

このように「私は日系カナダ人だ!」と強く思うことで、必然と周囲の環境に対して臆することなく堂々と、現地の学校生活を楽しむことができました。そのため、セルフイメージはとても強力です。

例えば、あなたがアメリカ留学をするのなら、「I’m Japanese American!」というセルフイメージを持つのです。そして、オーストラリアなら「I’m Japanese Australian!」というセルフイメージを持つことが重要です。

セルフイメージを高く持つことでどんな恩恵が得られるのか

このような高い気持ちをもって堂々と学校生活を送ると、周りはあなたのことを高く評価してくれます。そして、ちゃんとした態度で接してくれるようになります。

実際に私が友人から言われた言葉で、「Your English is pretty good. = 英語上手だよね」と褒め言葉をいただきました。そして私は、「Thanks, because I’m Japanese Canadian. I’m just kidding lol. = ありがとう。僕は日系カナダ人だからね。冗談だよ(笑)」と返しました。

このような高いセルフイメージを持って留学生活を送ることで、相手は自分のことを良く見てくれます。そして、現地の学校生活でも自信がもてるようになり、活動範囲を広げることができるようになります。結果的により一層、楽しい留学生活を送ることができるようになるのです。

これらの理由により、高いセルフイメージを持って学校生活を送っていると、現地の学校に早く馴染むことができるようになります。このような高い状態で留学生活を送れば、1日も早く現地学校の生徒と溶け込むことができるようになるでしょう。

また、周囲に「私は日系人だ」などと冗談でも言ったからには、「英語力をもっと上げなきゃダメだ!」と良い意味で危機感を持つことができます。そのため、向上心をもつことができ、勉強にもさらに熱が入るようになります。

第一優先は友達を作ることではなく、「知り合い」を作ること

高いセルフイメージを持って留学生活を送っていると、周囲が自分のことを認めてくれるようになります。そして、相手から声がかかるようになり「今週末は何してる?」「空いてるなら一緒にビリヤードにいかないか?」などと誘われるようになります。

ただ、このような声が掛かるようになる前に一つ重要な行動があります。それは、「学校内で友達を作るよりも先に、「学校内で知り合いをたくさん作ること」です。

そこで、まずは周囲にあなたの顔を覚えてもらうための行動をします。自分から率先して、学校内をウロウロ歩き回っていると、必ず顔を覚えてもらえるようになります。そのため、先生や生徒に顔を覚えてもらえるように、自分をアピールしておくようにしましょう。

最初は挨拶程度で問題ありませんから、気軽に声をかけられるような人間関係(友達)作りを行っておくことが大切です。このような行動を早くに行えば行うほど、アメリカ人・オーストラリア人・カナダ人などの現地の学生と交流を深めることができ、友達を作りやすくなります。

また、このように自分から声をかけて顔見知りを増やしていくと、同じ授業を受ける人が顔見知りの中にいる場合があります。すると、必然的に仲を深めやすくなります。

このように少しずつでいいので、自分のテリトリー(領域)を広げるようにしましょう。そうすることによって友達の輪が増え、学校生活が楽しく送れるようになります。

ただ現地に住んでいる生徒(外国人)にとって、「友達」という定義は日本のような考えとは別です。例えば、日本でいう友達の定義は、「常に一緒に行動する人が友達」と考えがちですが、海外ではそのような考え方はありません。海外では一人で行動する生徒が日本よりも多くいます。

日本のように、常に一緒に行動する人だけが友達というわけではありません。一人で行動することを好む人もいますし、もちろんグループ毎に付き合うこともあります。そのため、そのグループ毎に交流を広げていくことも臨機応変に対応すると良いです。

これらの行動を積極的に行うことは、現地の友達を作る上で大切な行動となります。

周囲の目を気にする必要はない

留学先で友達作りに意識を置くと、自分の気持ちを押し殺して、相手の意志に合わせることを優先する人がいます。この行動の背景は、「周りから嫌われたらいやだ」と他人に気を配り過ぎてしまい自分の意志を伝えない人に多い特徴です。結論から述べると、周囲の目を気にし過ぎる必要はありません。

何かあなた自身が、相手に対して伝えたいことがあれば素直に伝えることはとても大切なことです。これは留学生活だけでなく、社会で生き抜く上でとても重要なメンタリティーになります。むしろ、海外で現地の学校に通うのであれば、基本的にはアウトプット中心の生活になります。

そのため、自分の意志を主張することも大切なことです。相手にばかり合わせて気疲れしてしまっては、短期的には良いかもしれませんが、中長期的に見たら自分自身が苦しくなってしまいます。これでは、周りと良い関係を保ち続けることが難しくなるでしょう。そのため、変に気を使う必要はありません。

実は私は一度だけ、現地の学生に自分の英語をバカにされたことがあります。確かに、留学して1年目の初期段階だったこともあり、英語力が乏しかったのは事実です。しかし私は頭にきて、「I’m learning English right now! So don’t make fun of me! = 俺はいま英語を学んでるんだ。バカにするな!」と伝えました。

このように自分の意思を相手に伝えることはとても重要なことなのです。

他にも、私は高校の部活はサッカー部でした。そのため、同じチームの仲間に対して「こっちに動け!」「パスをくれ!」などと要求することも多々ありました。

部活であれば勝つことが目的です。チーム全員で勝つためには、このように自分から率先して指示を出し、周囲と関わることも大切なメンタリティーになります。

自信と誇りをもつこと

このように、自分自身に対して自信と誇りを持って堂々と接することは、非常に重要な姿勢になります。また、等身大の自分で「英語を学んでいるんだ!」というセルフイメージを持つことも非常に重要なマインドです。

そのため、あなたが周囲に対して何か伝えたいことがある場合は、周囲の目を気にし過ぎないようにしてください。

自分の意志を伝えることはおかしいことではありません。人間ですから、誰にでも「気持ち」があります。その想いを周囲に対して発信することは、とても大切なことなのです。

このことを理解した上で、相手のことを理解する気持ちをもつことや、相手を承認したり褒めたりすることも大切です。また、何か良いことがあったときは「Good for you! = よかったね!」「Nice! = いいね!」と相手を称える言葉をかけることも大切です。

これらの意識を持って積極的に友達作りを行い、お互いに仲を深め合えるような良い関係性作りをしていってください。

また大前提として、「私はJapanese ○○だ!」というセルフイメージを持つようにしてください。そして、あなたの「強み」や「できること」を駆使して、留学先でたくさんの友達を作るようにすると良いです。

その上で、今回お伝えした友達作りをする上でのマインドの部分を理解し、現地で友達作りに励みながら友情の輪を積極的に広げていってください。