海外留学を通して、「自分の人生を更に輝かせたい」と考える人は多いです。しかし、そのような前向きに留学を考える人の中には「TOEICなどの資格は持っていなくても留学できるのか?」と悩む人がいます。
結論からいえば、TOEICなどの資格がなくても語学留学は誰でもできます。
私が初めて留学したときは15歳でした。当時の私は「TOEIC」などの言葉を知らずに留学しました。正直にお伝えすると、TOEICなどで高得点を取っている人が必ずしも英語を流暢に話せるわけではありません。
そこでこのページでは、「TOEICなどの資格で高得点を取っているから英語が話せるとは限らない理由」と「資格よりも大切なこと」について紹介します。
目次|このページでわかること
高学歴だから英語ができるわけではない
まず重要な考え方として、学校の英語テストが良い成績だからといって実際に英語が話せるとは限らないことを理解する必要があります。なぜなら、実際に英語のテストで高得点を取った人も、ネイティブの前では話せない人を私はたくさん見てきたからです。
また、私自身が中学校時代の英語成績が2(5段階評価中)と決して英語ができるわけではありませんでした。しかし、留学をしてネイティブが通う高校に通い、無事にその高校を卒業することができました。もちろん留学前にTOEICなどの資格の勉強は一切しませんでした。
そのため、いくら日本にいるときに高校や大学の英語成績で高得点を取ったところで、留学先でその英語が通用するかというと100%通用するとはいえません。そのため、「TOEICの点数が低いから留学が無理だ」などと考える必要はまったくないことが理解できるでしょう。
TOEICは暗記すれば高得点を取ることが可能です。また、書店に行けばどのようにして高得点を取れば良いのか具体的な方法が書いてある参考書はたくさん置いてあります。そのため、それらの本を使って長時間勉強すればTOEICなどの学問で高得点を取ることは可能になります。
しかし、ネイティブとの会話は参考書で解決できるほど甘くありません。例えば、野球のルールブックを読んだだけで野球が上達するでしょうか? そんなことはありえません。やはり実践が重要です。
そのため、TOEICなどで高得点を取っているから英語が流暢に話せるとは限らないことを理解してください。なぜなら、学習したことはアウトプットをして、外に出さなければ自分の中に蓄積されることはありません。
素直に学ぶ人ほど英語力は伸びていく
また、学校の英語の成績で高得点を取っている人ほどプライドが高い傾向にあります。「自分は英語には自信がある。なぜなら学校の英語の成績が良かったから」などと勘違いする人は絶対に成長することはありません。
プライドが高い人は素直な心を持っていません。そのため、英語も伸びません。一方、素直な人は英語を早く吸収できるため伸びるのが早いです。
例えば、頑固な人がスポーツの世界でトップの成績を残すことができるでしょうか? 少し考えてみれば分かりますが心構えが曲がっていれば成果も曲がるに決まっています。そのため、英語を早く上達させたければ素直な心を持つことを意識するようにしてください。
また、素直な人は周囲からのアドバイスを自分の人生に生かすように心がけています。このことは留学生活も同じです。留学先の環境に早く馴染める人ほど柔軟な心を持っています。
例えば、「日本ではこんなに良い環境だったけど、海外に来たらこんな大変なことばかりだな、辛いな苦しいな」などと文句を言う人は成長しません。このように考える人は最初から留学しないほうが良いです。
逆に「日本とは違って海外の環境は新鮮だな」「日本とは違った学びがあって楽しいな」などとポジティブな考えで留学生活を送れる人ほど素直な心を持っています。
そして、プライドが高い人は人生全体で考えたときに損なことが多くあります。例えば、失敗することに対する恐れや恥を感じてしまうことも一つでしょう。プライドが高いと現状維持になってしまい、挑戦した先にある結果を手繰り寄せることができません。
留学も同様で、留学をしても素直に英語を吸収することができません。
一方、もともと英語の成績が低いと理解している人ほど成長するスピードが早いです。「自分は凡人である」ということを理解しているからです。
そのため、貪欲に自ら進んで勉強をしたり周囲に質問をしたりするなどして、留学をしてから積極的にチャレンジをします。そして、自身の英語を磨こうと必死に努力する姿勢を持っているため、周囲からも応援を受けることができ英語の成果が益々出やすくなっていくのです。
語学留学は本人の意欲で決まる
もちろん、TOEICなどの資格で高得点を取ることは無駄ではありません。なぜなら、TOEICなどで高い点数を取得しているということは、それだけの読解力や単語力があることになるからです。しかし、最終的に語学留学は本人の意志で決まることを理解してください。
例えば、以下のようなメンタリティーを持っている人は留学をしても良い結果を残すことはありません。
・英語の勉強をするモチベーションが出ない
・海外より日本のほうが楽しい
・留学なんかしなければよかった
・日本が恋しい
・早く日本に帰りたい
・日本にいる友達と遊びたい
・自分には英語なんて無理だ
留学をしてからは、上記の言葉を自分が発していないか注意するようにしてください。留学を支えるのはあなたの意思です。そのため、中途半端に「留学したいな」などと考えるのではなく目的や得たい成果にフォーカスを当てて留学をするようにしてください。
TOEICなどの資格で高得点を取ることも大切ですが、TOEICなどの資格がなくても十分に留学することができます。それよりも大切なのは本人の意思と素直な心です。そのため、留学をしてからは中途半端なプライドを捨ててください。
日本に住んでいた頃の考え方は、一旦捨てなければ留学をしても大成することはありません。そして今回お伝えした内容を理解した上で、TOEICなどの資格に惑わされることなく「私は必ずやる」と強い気持ちを持って留学生活を送ってください。