留学するのに人気の高い都市があります。例えば、アメリカならハワイ、カナダならバンクーバー、オーストラリアならシドニーなどがそれにあたります。
上記のような都市はとても賑わっており、豊富なエンターテイメントや美味しいレストラン、楽しいアクティビティーなど充実した施設が揃っています。
このような場所を留学先として選ぶと、「楽しい留学」を達成することは容易にできます。しかし、これでは留学ではなく遊学になります。あなたの本当の目的は留学と遊学のどちらでしょうか？
このページでは、「楽しい留学は思い出にはなるが、あなたの真の目的は達成されない」ことについて解説していきます。
目次｜このページでわかること
あなたは遊びにきているのではない
「楽しい留学をするなら大都市の方が良い」と提案する留学エージェントや留学関連の参考書を目にすることがあります。ただ結論からいうと、この言葉は信じないでください。
確かに、楽しい留学をするなら大都市の方が良いに決まっています。なぜなら、充実した施設などが揃っているからです。しかし、このような都市を留学先として選んでしまうと日本人と出会う確率が高まりますので、あとあと後悔するでしょう。
その理由は、留学先でも日本人と過ごしてしまい、なかなか英語力が身につかずに帰国した人が多いからです。私の友人も同様に、留学先で日本人とばかり遊んで結局のところ何も得ずに帰国した人が何人もいます。
せっかく時間・お金・体力を投資して留学しているのですから、環境選びを間違ってはいけません。留学先選びを間違ってしまうとせっかくの留学が遊学になります。
確かに、「楽しく英語を身につけよう」と考えることは大切です。楽しみがないと、継続して英語を勉強することができないからです。
しかし留学をするなら大都市を選ぶのではなく、より現地に近い環境で英語や現地の文化、他の国から来ている留学生などと関わる方がとても価値が高いです。
英語が話せるようになると留学は楽しくなる
語学の世界やスポーツの世界など、何かの分野で成果を出した人は初めから上手だったわけではありません。
どんな分野でも成果を出した人に共通する点は、何かしらの「目的」があったことです。私の場合であれば「英語が話せるようになれば、世界中で活躍できるのではないか？」と思ったのが留学をするキッカケになりました。
要は「目的」「ゴール」「理想」があったのです。例えば「ネイティブと日常会話を楽しみたい」「海外の友人を世界中に作りたい」などの情熱が人を成長させます。
この情熱がなければ継続して物事を達成することは難しいでしょう。そのため、あなたが実際に海外留学をする前に、留学する目的や理由を明確にしてください。
例えば「自分を成長させたい」「海外で活躍できる英語力を身に付けたい」など、あなた自身にスイッチが入る内容がとても重要になります。
その情熱を持って留学生活を真剣に取り組むと、大きく成長することができます。例えば英語が上達して、海外の友達を作れたらどうでしょうか？ 今までと違う世界が必ずあなたを待っています。
私の場合、アメリカ、カナダ、オーストラリア、フランス、ドイツ、ノルウェー、アルゼンチン、ドバイ、香港、韓国、台湾など交友関係が大きく広がりました。
こうした未知の世界に触れることにより、性格がさらに社交的になりました。各国の文化や考え方の違いを知ることも勉強になります。
英語で交流できるようになると留学が楽しくなり、海外での生活がますます充実して楽しくなります。
考え方として、留学するから楽しいのではありません。英語が話せるようになるから留学生活が楽しくなるのです。そのため、留学生活を充実させるためには、英語を必死に勉強する必要があります。
必死に勉強すると必ず英語力は上達し、見える世界が大きく広がります。また、自分の英語力が向上したことを感じるようになると、現地での生活に余裕が生まれます。
心に余裕が生まれると視野が広がり、今まで挑戦しなかったことも「やってみよう」とチャレンジ精神が湧いてきます。
たとえば私の場合、留学2年目まで寮生活をしながら高校に通っていました。ところが2年目の秋頃に、「もしかしたら、そろそろ一人暮らしができるかもしれない」と考えました。この時期は、自分の英語力に自信を持ち始めていた頃でした。
そして3年目からは、思い切ってアパートを借りて一人暮らしをする選択をしました。この選択によって、より自分の英語力に自信をつけることができました。しかも一人暮らしをおこなったことで精神力も同時に強くすることができました。
冒頭でもお伝えした通り、「楽しい留学は思い出にはなるが、あなたの目的は達成されない」ことを理解した上で、現地で自分の勉強時間をしっかり確保し、目的を持って実りのある留学生活を送ってください。
他人に流されず、自分を律して真剣に留学生活を送れば、あなたの英語力は必ず向上します。
