ホームステイしたい人必見!ホームステイのメリット・デメリット

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留学を考えている人に多い悩みの一つに、「現地での住まい選び」があります。なぜなら「現地での住まい選び」は留学先での生活のベースとなるため、とても重要になります。

海外での滞在方法はさまざまです。例えばホームステイ、寮、ルームシェアなどが選択肢としてあります。この中でも人気なのが「ホームステイ」です。

ホームステイであれば、基本的な食事面や住居面をサポートしてくれます。私も最初の留学はホームステイを利用しました。ただ、正直にお伝えすると私の経験上、ホームステイはメリットよりデメリットの方が大きいと感じています。

このページでは、私の経験も踏まえてホームステイのメリットとデメリットの両方をお伝えします。

目次|このページでわかること

ホームステイのメリット1:安心した環境が手に入る

私は15歳のときに、カナダのバンクーバーへ1ヶ月間の語学留学をしました。そのときの滞在方法が「ホームステイ」でした。一言でホームステイの良いところを申し上げるなら、安心感を手に入れることができます。

前述の通り、現地での生活面を総合的にサポートしてくれるからです。例えばその一つに「空港でのピックアップ」があります。私が日本からバンクーバーに初めて降り立ったとき、空港の出口では私の名前が書いてある紙を持ってカナダ人のホストファミリーが出迎えに来てくれました。

「Are you Ken?」とホストマザーが声をかけてくれ、初めてホストファミリーと出会った瞬間でした。そしてバンクーバー空港から車で約20分の所にある、庭の大きい一軒家が滞在先でした。

私がお世話になったファミリーは4人家族で、当時3歳と5歳の可愛い男の子がいる家庭でした。1ヶ月の滞在費用は700ドルでした。

ホームステイの良いところは、住む家がしっかりと確保されている点です。基本的に初めての留学であれば、滞在先には誰一人として知人はいないはずです。そのため初めて留学をすると不安はあるでしょう。その精神的な不安を支えてくれるのが「ホームステイ」です。

現地事情、生活習慣、文化、言葉など新しいことばかりですので、初めての留学先での滞在方法はホームステイがおすすめです。言い換えれば、ホームステイ費用を払って現地での安心感を購入していると考えることができます。

ホームステイのメリット2:個室を提供される

私が住んでいたホームステイ先では、個室が提供されました。ホームステイでは家の大きさに関わらず、基本的に個室が提供されます。私の留学仲間もホームステイを利用したときに「個室を提供された」と言っていたので、このあたりは変わらないでしょう。

また、私が滞在していたホームステイ先では、私の他に2つ年上の中国から来ている留学生がいました。ルームシェアではなく、お互い個室が確保されていたため住み心地はとても良かったです。

部屋にあらかじめ用意されたいた物は以下の通りでした。

・机
・いす
・デスク用ライト
・ベッド
・シーツ
・枕
・毛布
・クローゼット

基本的な寝床と勉強に必要な物は用意されています。個室ですから勉強をする上で集中した環境を手に入れやすいです。例えば私の場合、ホームステイ先に小さな子供が一緒に住んでいたので朝は基本的に賑やかです。

そのため朝に勉強するのではなく、みんなが寝静まった夜中に勉強をしました。毎晩深夜2:00〜3:00頃まで勉強し、朝は7:30までには起きる生活をおこないました。

注意する点は、メインの部屋の電気を付けるのではなく、机の横にあるスタンドライトを使って夜は勉強する方が得策です。なぜなら私が住んでいたカナダ人ファミリーもそうですが、基本的に海外の人は「節約」を好むからです。

お世話になるホームステイ先によって生活パターンはさまざまですが、この考えは念頭においた方が良いです。その上で、朝の方が集中した環境を確保できるのか、それとも夜が良いのかについて、自分なりに工夫する必要があります。

個室の一番のメリットは、自分の空間を確保できることです。1日の振り返りをおこなったり、「集中して今日はがんばろう」と机に向かったりすることもできます。

初めて留学すると、最初の頃は慣れない環境でどうしても精神的に多少の負担はありますから、早めに心の休息を取るにも個室は便利です。

ホームステイのデメリット1:ファミリーのルールに従う必要がある

私がお世話になったホームステイ先では、いくつかのルールがありました。例えばその一つに「テレビを見る時間」が決まっていたことです。どんなに遅くとも「22:00まで」とルール化されていました。

前述でもお伝えしていますが、カナダ人は質素な生活をしていることが多いです。そして彼らの基本的な考えは「節約」です。私がお世話になった家庭は特に、「電気の使い方」に対してとても口うるさく、使っていない電気やテレビは消す習慣が根強くありました。

他には、台所やシャワーの水も出しっぱにしてはいけませんでした。もちろん、電気の付けっ放しや水の出しっ放しがいけないことは理解できます。ただ、「シャワーは10分まで」などと手短かに済ませる必要がありました。

これらの理由により、私が経験した1ヶ月のホームステイでは湯船に浸かることは一度もありませんでした。

使わない部屋(リビングも含む)は電気を消す習慣があるため、消し忘れると注意されます。そのため、自分の部屋からリビングに行くと、毎度部屋が暗いことはよくありました。

「郷に入ったら郷に従え」ですので受け入れましたが、「就寝前に電気を消すのはわかるけど、リビングが常に暗いとちょっと不気味だな」と思ったものです。

ホームステイのデメリット2:食事に期待しない

私が一番驚いたのは食事です。結論からお伝えすると、食事に期待してはいけません。なぜなら日常の生活費の足しとして留学生を受け入れているホームステイが多いため、食費は基本的に豪勢ではありません。むしろ、彼らにとってホームステイはビジネスなのです。

私は2回の食事付き希望で、約700ドルを支払っていました。ルームメイトも入れたら1400ドルです。彼らは日頃の稼ぎとは別に、余った家のスペースをホームステイという手段を通じて、新たなキャッシュポイントを築いているに過ぎません。

ホームステイ先にもよりますが、家で出される料理は基本的に期待しない方が良いです。もし食事で良いものが出されたら、それは「運が良かった」と割り切った方が良いくらいです。

実際に私が経験した食事では、夕食時にファーストフードのハンバーガーが出されたことがあります。しかも1回ではなく2回もありました。2週間に1回は夕食時にファーストフードが出たことになります。

正直これには驚きました。お金を払っているのに「食事が雑すぎる」と感じたものです。しかし、これが現実です。「ホームステイ = 裕福で和やかな家庭で暮らせる」というわけではないことを理解しておく必要があります。

また、私がお世話になったホームステイでは朝食は出されませんでした。そのため、朝早く起きて自分で朝食を用意しました。「パンや具材、マヨネーズなどはここにあるから自分で作りなさい。2個までよ」と指定されていました。

ホームステイ先によって、サンドイッチやフルーツなどを詰めて持たせてくれる家庭もありますが、私の場合は自分で用意しなければいけませんでした。正直、「話が違う」と理不尽を感じ不満もありましたが、これも勉強だと割り切るしかありません。

日本は本当に恵まれていることを感じます。和洋中とバランス良く豊富なメニューがある国は、世界にそれほどないことを知る機会になります。

正直、当時15歳の私は、ホームステイに良い印象を持ち過ぎたのかもしれません。私みたいな思いをしないためにも、ホームステイには理想と現実のギャップがあることをあらかじめ理解しておくと良いです。

しかし文句をいっても仕方がありません。そのため、基本的なマインドとして「郷に入ったら郷に従う」気持ちが大切になります。

そのことを理解しておけば、ホームステイに対する不満を避けることができるからです。自分が育った家庭に感謝し、「ホームステイには当たり外れがある場合もある」ということを理解した上で、ホームステイを上手に有効活用することをオススメします。