留学エージェントを使うメリットとデメリットの違いについて

優良エージェントの見つけ方

留学をおこなうとき、留学斡旋業者(留学エージェント)選びに迷うことがあります。

例えば、留学先の学校を申し込むときです。「留学エージェントを利用して申し込んだ方が良いのか、それとも自分で直接、現地の学校に申し込む方が良いのか」と悩む人は驚くほど多いです。

この悩みに関する回答として、それぞれのメリット・デメリットを整理しておくことが大切です。それぞれの特長を事前に確認しておくことで、あなたが留学斡旋業者(留学エージェント)を使うべきか、使うべきでないかを判断できます。

このページでは、「留学エージェントを使った方が良い人と使わないで良い人の違い」について具体的に解説していきます。

目次|このページでわかること

あなたが現地の学校に直接申し込む2つのメリット

はじめに、あなたが現地の学校に直接申し込むメリットを以下でお伝えします。

留学エージェントに支払う手数料がいらない

「あなたが現地の学校に直接申し込んだ場合のメリット」は「留学エージェントに支払うべき手数料がかからないこと」です。

例えば、留学エージェントを利用して語学学校に申し込んだ場合、手続きをおこなう上での手数料が数万円〜10万円以上します。この手数料は業者によって変わってきます。

あなたが現地の学校へ直接申し込めば、この数万円〜10万円以上のお金を浮かすことができます。

留学エージェントに支払うべき手数料がなければ、その分を留学先の生活費にあてたり友人との交際費にあてたりすることができます。

自信がもてる

自分で最初からすべて学校の申し込み手続きをすることで、「自分で現地の学校に申し込むことができた」と自信を持つことができます。しかも、現地の学校と直接やりとりをする場合はすべて英語で手続きをおこなう必要があります。

そのため、「英語ではじめから最後まで、自分ひとりで手配ができた」と自信を得ることができ、実際の留学に弾みをつける予行練習的な要素もかね備えています。

上記2点が現地の学校に直接申し込むメリットといえるでしょう。

あなたが現地の学校に直接申し込む3つのデメリット

一方、「あなたが現地の学校に直接申し込むデメリット」が大きく3つあります。

「英語で書かれている契約条件と手続き」のリスク

1つ目は、「契約条件や学校の内容、手続きの進め方などが英語で書かれているため分かりづらいこと」です。例えば、以下の写真を見てみましょう。

上記の写真はとある語学学校のパンフレットです。このように英語で授業内容が説明されているため、初めての海外留学をする人にとって、すべての内容を理解するのは非常に大変です。

学校によっては日本語で書かれたパンフレットも用意されています。そのような学校に通うのであれば、自分で手続きをすることは可能でしょう。

しかし、その学校が果たしてあなたの英語レベルに合っているかどうかはわかりません。もし、そのような学校に入学したいのであれば、あなたの語学レベルを高めてくれる学校なのかどうか確認することが大切です。

「書類不備による間違い」のリスク

2つ目に、「書類の不備」があります。例えば、現地から送られてくるビザ申請に必要な書類の到着が遅れたり、自分の名前のスペルが違っていたりすることがあります。

例えば、代表的な間違いは以下の3つです。

  • 名前の間違い
  • 生年月日の間違い
  • 国籍の間違い

このようなとても簡単なミスは意外と多いです。そのため、あなたが自分で留学を申し込む場合は、必ずこの3つを確認してください。間違いを発見したらご自身で連絡をおこない、再度、書類の発行を依頼しなければいけません。

留学までに1年以上の時間があれば良いですが、基本的にビザの申請には時間がかかります。

そのため、訂正した書類がビザ申請日までに間に合うかどうか保証されていません。このような状態のときは、精神的に焦ってしまい、苛立ちを感じるかもしれません。

必要な書類が用意できなかったことで、せっかくの留学ができなかったら大変です。この点は特に注意をする必要があります。

留学準備は、「6か月前から進めてもギリギリ間に合う」と留学に関する書籍では言われていますが、私の個人的な感想は1年前から準備を進めた方が良いと考えています。なぜならあわてて準備をしなくて済むからです。そのため、時間に余裕をもって進めるようにしましょう。

そして、書類に不備があることを見逃したり怠ったりしてしまうと、最悪の場合はビザが降りないこともあります。そのため、必ず書類は細かくチェックするようにしてください。

「滞在先の情報が届かない」リスク

3つ目に「滞在先の情報が届かない」ことがあります。例えば、出発日が近づいているのにもかかわらず、ホームステイ先などの情報が届かないことがあります。

このような事態に遭遇した場合、あなたが自分で学校に問い合わせをしなければいけません。その場合、時差の関係で夜中に電話をしたりメールをしたりして問い合わせをする必要があります。

メールで問い合わせをする場合、問い合わせをしたのにメールの返信に何日も時間がかかったり、場合によっては返信がなかったりすることもあります。また、電話で問い合わせをする場合は、内容を英語で伝える必要があるため、初めて留学する人にとっては難易度が高いです。

ホームステイは寮やホテルと違い、ホストファミリーの都合によって出発直前になって滞在先が変更されることがあります。このような直前でのホームステイの変更は精神的に不安になります。

万が一ホームステイが決まらなかったら、自分で学校に問い合わせをしなければいけません。初めての留学で英語を使うことに慣れていない場合、とても不便を感じることでしょう。

現地へメールしてもメールの返信がこなかったり、時差の関係で日本時間の深夜に現地の学校へ電話する必要があったりします。さらに、相手に自分の要望(要件)を的確に伝えたり聞き入れてもらったりするのは、留学前の人にとっては難しいでしょう。

このようなケースは絶対に起こることではありません。物事に絶対はありませんが「起こる可能性はある」ということを想定する必要があります。

特に自分で直接、学校に申し込もうと考えている場合は上記のことを念頭に手続きを行うようにしてください。

上記でお伝えしたリスクが潜んでいることを事前に理解しておくことは、あなたが自分で留学を申し込むか業者に依頼するかの一つの判断基準となるのでおさえておいてください。

留学エージェントを使わずに留学できる人とは

私の留学経験も含めて解説すると、現地の学校へ直接申し込んでも大丈夫な人は、次の7つにあてはまる人です。

(1)留学費用をできるかぎりおさえ、「安価な留学ができれば良い」と考えている

(2)自分の語学力にある程度の自信がある

(3)行動力があり、普段から積極的に他人とコミュニケーションを取ることができる

(4)留学手続きをゼロから自分でおこなえる自信がある

(5)普段の生活で、失敗したときでもクヨクヨ落ち込まない

(6)本番の留学までに、1年前から時間をとって準備ができる

(7)荷物の準備、滞在先の手配、ビザの手配、海外保険の手配などすべて自力で用意できる

もしあなたが上記7つのうち、1つでもあてはまるものがあれば、ご自身で留学手続きをおこない申し込んでも大丈夫でしょう。ただその場合は、今回お伝えした3つのリスクがあることを理解した上で、ご自身で留学手続きを進めるようにしてください。

留学エージェントを使った方が良い人とは

一方で、以下のような人は留学エージェントを利用して準備を進めたほうが良いです。

(1)入学手続きはどのように進めたらいいのかわからない

(2)何かトラブルがあったらどうしようと考えてしまう

(3)初めての留学で不安な気持ちになる

(4)現地での生活で困ったときに相談できる相手がほしい

(5)空港についてから滞在先までの行き方がわからない

(6)学校生活をちゃんと送ることができるか不安になる

(7)自分から積極的に行動するのが苦手で、受け身になることが多い

あなたが上記の7つのどれかにあてはまり、今回お伝えした3つのリスクに対して少しでも心配な場合は、素直に留学エージェントに依頼してください。このような不安を一緒に解消してくれるのが留学エージェントだからです。

ただこのときは、あなたの希望する留学を丁寧に考え、一緒にあなたの人生プラン(人生計画)も含めて、あなたのことを第一に考え、仕事に対してプライドを持っている優良な留学斡旋業者(留学エージェント)にお願いするようにしてください。

まとめ

このページでお伝えしたように、自分で学校に申し込むことは可能です。ただ、あなたが「自力で留学ができるのか」または、「留学エージェントに頼んだ方が良いのか」を上記で挙げた項目を参考に確認するようにしましょう。

そして、上記3つで挙げたリスクを避け、高額な留学を「自分で手続きをして失敗した」と後悔したくなければ、優良な留学エージェントを利用することを考えるようにしましょう。