優良留学カウンセラーと悪徳留学カウンセラー6つの違い

留学エージェントを選ぶ際、その会社だけで判断してはいけません。最終的には人で選びます。つまり、あなたと留学カウンセラーとの相性で決まります。

初めて留学する場合、多少なりとも留学に関して不安な気持ちを抱えているでしょう。そのため、あなたの気持ちを親身に聞いてくれるカウンセラーであることが重要です。

あなたの意見を聞かず、カウンセラー自身ばかりが話すような留学エージェントとは付き合わない方が良いです。あなたが悩んでいることや困っていること、不安なことなどを親身に聞き、その上で提案やアドバイスをしてくれる業者に頼むべきです。

そこでこのページでは、「優良留学カウンセラーと悪徳留学カウンセラー6つの違い」について解説していきます。

目次|このページでわかること

悪徳留学カウンセラー6つの特徴

まずはじめに、悪徳留学カウンセラーの特徴についてお伝えします。ここでお伝えするポイントを理解しておくことで、粗悪な留学エージェントに当たらなくて済みます。

メリットしか伝えず、デメリットを言わない

商品やサービスの提案を受けるとき、メリットしか言わない人から購入する人は少ないです。

物事にはすべて陰と陽があります。「表と裏」「プラスとマイナス」など、両方の視点が必ずあります。どちらか一つではありません。このことは必ず理解しておきましょう。

留学をすると良いことはあります。例えば、留学をすると英語が上達します。日本を離れることで精神的にも自立することになるため、精神的な成長もします。また、日本に居たら出逢えなかった人たちとの交流もあります。

一方で、留学は旅行などの遊びと違って学ぶ場所であり、生活する場所です。そのため、これにともなうデメリットも多少は出てきます。

例えば、学校に行けばあなたの意見が求められ、プレゼンテーションをする機会に恵まれます。人前で話すことに慣れていない場合、最初は苦労することでしょう。

また、生活面においても慣れるまでには多少なりとも時間がかかります。新しい場所で、新しい暮らしをおこなうわけですから、多少の緊張感を感じやすくなります。

例えば日常生活では、切符の買い方からバスの乗り方まですべてが新しいです。そのため、多かれ少なかれ精神的なストレスを感じるでしょう。

上記の例えは些細なことかもしれません。しかし、私自身バスを切符の買い方に迷ったりバスを乗り間違えたりしたことがあります。このような失敗も焦らず、前向きにとらえる思考を事前に身につけておくと安心です。

上記でお伝えしたように、物事すべてには両面を持っています。そのため、「絶対に留学した方が良いよ!」「楽しいよ!」「人生変わるよ!」などと、プラスなことや調子の良いことばかりを話す留学カウンセラーからは申し込まないでください。

こちらの意見を尊重せず、無理やり話をすり替える

留学カウンセラーの中には、留学する本人の意思を無視して、主導権を留学カウンセラーが持って話を進める人がいます。実際、「担当の方に質問をしたのに、回答がもらえず、違う話をされる」という不満を聞くことがあります。

私の友人で、「オーストラリアに興味があったから、「オーストラリアについて詳しく聞きたい」と相談したのに「オーストラリアよりもカナダが良いですよ!」と無理やり話をすり替えられた」という人がいました。

彼はこちらの意見を聞かずに一方的にカナダを勧められたことで不信感を持ち、「そのエージェントからは申し込まなかった」と言っていました。彼が取った行動は正しいです。

私の個人的な考えとして、このカウンセラーがオーストラリアではなくカナダを無理やり提案してきたのには大きく分けて2つの理由があると思っています。

  • カウンセラー自身が、オーストラリアについて詳しい知識や経験を持っていない
  • カウンセラー自身が留学した国がカナダだった
  • 会社の意向でオーストラリアよりカナダを勧めるようにしている

留学生本人の気持ちを無視して、話をすり替えるようなカウンセラーの根本の理由は、上記3つに絞ることができるでしょう。

上記でお伝えしたように、こちらの意見を聞かずに違う国を無理やり提案してくるような業者からは申し込まないようにしましょう。

解決策として、国別に特化した留学エージェントを利用することです。

カナダに留学したいならカナダ専門の留学エージェントを利用し、オーストラリアならオーストラリア専門のエージェントといったように、一つの国だけを専門に扱う留学エージェントを利用するようにしましょう。

例えば、「アメリカ・カナダ・オーストラリア・アイルランド・イギリス・ニュージーランド」など多くの国を扱う留学エージェントは避けた方が良いです。

それよりも「カナダだけ」と一つの国に絞った留学エージェントの方が、カナダについては深い知識と経験があるため、細部にわたってアドバイスを受けることができるからです。

このようにおこなうことで、違う国を提案される心配は一切ありません。また、話を無理やりすり替えられることはなく、あなたが聞きたいことを親身に答えてくれます。

一方的に話してこちらの話を聞かない

悪徳留学カウンセラーの中には、こちらの意見を聞かずに一方的に話してしまうカウンセラーがいます。

一方的に話を進めるカウンセラーの特徴は、大きく以下の4つに集約されます。

  • こちらの立場に立たずに自分の都合で話を進める
  • こちらの意見を聞かず、カウンセラーの方が話す量が多い
  • カウンセラー自身が、留学相談者のことを「見ていない」
  • 呼吸が浅く、話に間(ま)を置かない

このようなカウンセラーとは、話を進めても生産性のある内容は生まれてきません。そのため、こちらの意見や悩みを聞かずに自分都合で提案を進めるような業者とは関わらないようにしてください。

また、一方的に話す人の特徴として呼吸が浅い人に多いす。ゆっくり息をせずにすぐに話す人です。このような人は、相手のことを見ずに自分の言いたいことだけを言う人です。さらに話すテンポと気が速く間を置いて話すことができない人に多いす。

悪徳業者の意見に負けてしまい、間違って申し込みを進めてしまうと後の祭りです。気をつけましょう。

報告・連絡・相談(ホウレンソウ)をおこなわない

社会人1年目で必ず聞かされる言葉があります。それは「報告・連絡・相談(ホウレンソウ)」です。文字通り、報告や連絡、相談を行うことの大切さを説いています。

私自身20代の頃は、上司から「ホウレンソウはきちんと行うように」と言われて育ちました。このことはビジネスでは基本中の基本中の基本です。

そのため、留学カウンセラーとホウレンソウをきちんと対応してくれるカウンセラーから相談を受けるようにしましょう。

あなたがカウンセラーにした質問の内容によっては、現地に確認する必要のあることがあります。例えば、「日本の日用品を現地で買いたい場合、どこに行けばよいのか?」は現地の人でないとわからないでしょう。

このとき、カウンセラーから「返答がきたらご連絡します」と言われることがあります。このような返答があったとき、必ず確認するべきポイントがあります。それは「期日」です。そのため、いつまでに返答をいただけそうなのか、必ず事前に確認してください。

悪徳業者はその後、平気で1週間以上も連絡をせずに放置していることがあります。我慢できず、こちらから連絡してみると「連絡きてました~!」ということがあります。

数日経っても連絡をせずに放置している場合、悪徳カウンセラーの可能性が高いです。本来であれば、現地から連絡がきたらすぐにでも電話やメールでその内容を本人に報告すべきだからです。

「現地から報告が届いていたのになぜ? 意図的に連絡をしていないのではないか?」と疑って良いでしょう。このような粗悪な対応をされた場合、そのカウンセラーとは縁を切るようにしましょう。

威圧的な態度をとる

経験が豊富なカウンセラーに多い特徴として、「威圧的な態度」をとる人がいます。語気が強かったり態度が大きかったりするカウンセラーに多いです。

威圧的な態度をされると、人間だれでも萎縮してしまいます。縮こまった状態では言いたいことが言えず、本音でコミュニケーションをとることが非常に難しくなります。これでは安心して相談することができず、得たい結果も得られません。

このようなカウンセラーにあたってしまうと、留学の悩みではなく、カウンセラーへの不信感が生まれてしまうため、充実した留学生活が送れるか心配になってしまいます。

そのため、威圧的だったり横柄な態度をとってきたりするようなカウンセラーには気をつけてください。

他社批判・悪口を言う

悪徳留学カウンセラーは、必ず他社の批判をしたり悪口を言ったりします。しかし、これには特徴があり、事前にあなたが理解しておくことで悪徳カウンセラーに捕まらなくてすみます。

他社批判をするカウンセラーは決まって次の質問をします。「他の留学エージェントも見ているんですか?」「どちらの国を考えているんですか?」です。この質問自体は問題ありません。

ところが、社名や国名を伝えたとたんに「あのエージェントはやめたほうが良い」「ニュージーランドよりアメリカの方が良い」「〇〇がいけない」などと言って、他社や自分が考えている国の悪口を言うカウンセラーがいます。

彼らは何も知らないあなたを騙そうとして意図的に他社の批判をしているのです。内心、彼らは他のエージェントに申し込まれないように、大げさに話をしていることの方が多いです。

また、ニュージーランドにはニュージーランドの良さがあり、アメリカにはアメリカの良さがあります。良い悪いの話ではなく、大切なのは留学する本人の目的とその意思です。

そのため、どれだけ他社や国の悪口を言われても、彼らの話の内容を鵜呑みにしてはいけません。なぜなら、留学するのはカウンセラーではなくあなただからです。

優良留学カウンセラー6つの特徴

次に優良留学カウンセラーのポイントを7つにわけてお伝えします。以下でお伝えする内容を理解し、優良留学エージェントを利用して留学準備をするようにしましょう。

メリットだけでなく、きちんとデメリットも伝える

優良エージェントのカウンセラーはきちんとデメリットも伝えます。留学をすると良いことばかりではないからです。

一見すると、留学は華やかなイメージがあります。白人のホストファミリーと一緒に、優雅な海外生活などと考えるかもしれません。

しかし、現実はそんなことはありません。ホームステイをすると食事が美味しくなかったり、シャワーを浴びる時間が5~10分などと短かったりすることがあります。

このように、メリットだけでなく留学してから起こりうるマイナスな要素もしっかり伝えてくれる留学カウンセラーが優良エージェントにはいます。

一方的に話をするのではなく、本人の話をきちんと聞いて的確なアドバイスをする

日本語の漢字で「傾聴」という言葉があります。傾聴の漢字を細分化すると、「十四の心の耳をもち、あなたに傾いて聞く」と書いて傾聴です。

つまり、優良な留学カウンセラーは聞き上手な人が多いです。

粗悪な留学カウンセラーは自分のことばかり話すのに対して、優良な留学カウンセラーはあなたの話をきちんと聞いてくれます。そのため無理やり話をすり替えたり、強引な勧誘をしたりしません。

優良なカウンセラーは「余裕」があります。あなたの悩みを聞き、親身に寄り添います。そして必要に応じて的確なアドバイスをし、充実した留学生活が送れるように導くことができます。このような優良カウンセラーは、あなたの不安や悩みを解消してくれます。

報告・連絡・相談(ホウレンソウ)をきちんとおこなう

上記で粗悪な留学カウンセラーはホウレンソウをきちんとおこなわないことをお伝えしました。一方で優良留学カウンセラーは報告・連絡・相談の3つを非常にマメにおこないます。

一番の違いは、結果報告だけでなく現状報告もする点です。悪徳カウンセラーは結果報告だけするのに対して、優良カウンセラーは結果報告だけでなく状況報告もきちんとしてくれるのです。

例えば、現地からの報告がまだ日本に届かないとき、「まだ現地から連絡がないので、もうしばらくお待ちください」「報告がきたらすぐに〇〇さんに報告しますね」などの連絡が必ず電話やメールで届きます。

優良カウンセラーはきちんと、こちらの気持ちを察して対応することができるのです。

自分の留学経験や失敗経験を惜しげもなく話してくれる

カウンセラーがあなたに対してマニュアル通りに説明したり、淡々と手続きをしたりするカウンセラーは優良カウンセラーとはいえません。

それよりも自分の留学経験や現地生活で失敗したこと、辛かったこと、辛い状況を乗り越える方法なども惜しげもなく話してくれるカウンセラーは優良カウンセラーといえます。

例えば私が留学をして現地で辛いと感じたとき、必ず家族の写真を見返していました。家族の写真を見ると、「自分がなぜ留学をしにきたのか」と目的意識を思い出すキッカケとなっていたからです。

優良カウンセラーであれば、留学してからの楽しい出来事だけでなく、自分の失敗談や辛い経験も話してくれます。それが、留学者本人をより良い方向に導くきっかけとなり、留学者本人のやる気につながると信じているカウンセラーも多いです。

優良カウンセラーは本人にやる気と希望、そして「あなたならできるよ」と自信と勇気を与えてくれます。ぜひたくさんの質問をして、あなたの留学目的をカウンセラーに伝えてみましょう。

常に最新情報を届けてくれる

現地での留学生活に必要な情報提供だけでなく、生活面や英語の学習面などにも役立つであろう情報を提供してくれるのが優良カウンセラーの特徴です。あなたの関心事を察知して、あなたが思っている以上の親切さがあります。

例えば、「現地での生活状況」「英語の効果的な勉強方法」「現地の学校で友達を作る方法」などを話してくれるカウンセラーは優良カウンセラーといえるでしょう。

優良カウンセラーには下心が一切ありません。「この人を喜ばせたら別の人も紹介してくれるはず」などのような考えはしません。むしろ、そのような考えをした瞬間に良いアイディアが浮かばなくなります。

そして、その下心は本人にも見破られるため、そもそも優良カウンセラーはそのような発想をしません。純粋に留学者本人を喜ばせたいから、見返りを求めずに親切な行為ができるのが優良カウンセラーの特徴です。

他社批判をしない・悪口を言わない

悪徳留学カウンセラーが他社批判や悪口を言うのに対して、優良カウンセラーは他社批判をしたり悪口を言ったりしません。優良留学エージェントには「ブランド」があります。ブランドとは一言で「ちがい」を生み出していることを指します。

例えばビールの銘柄で「金麦」と「プレミアム・モルツ」があります。金麦は第三のビールとして「格安ビール市場」で人気ナンバーワンです。一方プレミアム・モルツは「高級ビール市場」でナンバーワンになりました。

同じビールですが、圧倒的な違いがあります。

  • 金麦:安くて手軽に飲めるビール
  • プレミアム・モルツ:少し高くて品質が良いビール

このように同じビールでも、それぞれの印象はまったく違うのです。この違いを作り出すのがブランドです。

上記でお伝えしたように、優良留学エージェントにはブランドがあります。そのため、他社批判をする必要がないのです。むしろ、優良カウンセラーは他社の良いところを理解したうえで自社の強みと特徴をきちんと伝えることができます。

まとめ

ここまでで、優良留学カウンセラーと悪徳留学カウンセラーの違いについて解説してきました。

日本には1000社を超える留学エージェントがあります。その中には、優良エージェントもあれば、あなたのことを騙すような悪徳エージェントも存在します。

今回、上記でお伝えしたそれぞれの留学カウンセラーの違いを理解した上で、あなたが留学をするときは必ず優良な留学カウンセラーからアドバイスをもらうようにしましょう。