一般的に、留学をする上で、多くの人は留学エージェントを利用して渡航します。このとき、重要になるのが留学カウンセラーとの相性です。
留学カウンセラーとして活動している人の多くは、過去に以下の経験をしている傾向があります。
- 過去に留学経験がある
- 実際にワーキングホリデーを体験したことがある
- 海外留学経験はないものの、海外旅行にたくさん行ったことがある
このようにカウンセラー自身、海外留学をした経験を持つ人が多いです。そのため、彼らが経験したことをふまえて、これから留学する人に対してアドバイスをしたいという意思を持っている人が多いです。
ただ、すべてのカウンセラーが良いカウンセラーとは言えません。なかには悪徳斡旋会社もあるからです。そのような会社は、自社の売上のことしか考えていないため、お客様を騙して都合の良い話しかしません。
そこでこのページでは、留学カウンセラーから本音を聞き出し、悪徳業者に騙されずにきちんとした留学先を聞き出す方法について解説していきます。
目次|このページでわかること
カウンセラーの本音を聞き出すときに使う一つの問い
このページでお伝えする内容は、あなたが留学先選びに迷ったときに非常に役立つ質問になります。
このたった一つの質問を覚えておくことで、留学カウンセラーとの面談時に聞き出したい内容を瞬時に引き出すことができます。
留学エージェントの仕事は留学したい人に対して、留学先の国と学校を紹介することが仕事です。そのため、提携先の学校に送り出す生徒の数が多ければ多いほど、留学エージェントの売上はたちます。
つまり、留学カウンセラーの中には自分が勧めたい留学先より「会社の都合で別の学校を提案することもある」ということを前提に理解しておく必要があります。
要は、会社の都合を優先して自分の意見を出さない行動をとっているのです。すべての留学カウンセラーがそうとは限りませんが、このような対応を取る留学カウンセラーがいることも事実です。
あなたが留学するとき、このような対応をされないためにも留学カウンセラーからはきちんと本音を話してもらうことが大切です。そしてその本音を語ってもらうときに、次の質問をすると良いです。
それは、「◯◯さんの家族に紹介するとしたら、どの都市(学校)を選んであげますか?」です。「家族」の部分は、「身内」「恋人」「友達」に置き換えても良いです。
上記の質問を行うことで、カウンセラーから本音を聞き出しやすくなります。なぜなら、赤の他人ではなく家族や恋人など、よりプライベートに近い人間に置き換えて質問をしているからです。そのため、本音を引き出しやすくなります。
さらにこの問いの良いところは、仮に会社の方針や考えがあっても評価の高い学校や治安の良い都市、そして問題なさそうな地域を紹介してくれるようになるからです。
なぜなら、自分の身内に留学先を紹介するのに、あえて危険な場所を留学先として紹介する人はいないからです。
カウンセラーと仲良くなると深い情報が手に入る
さらにカウンセラーから情報を聞き出したいときには、その担当カウンセラーと仲良くなると良いです。
例えば、「無愛想で威張っている学生」と「笑顔で元気良く挨拶する学生」がいたとき、あなたはどちらの学生に対して留学に必要な情報を教えたいでしょうか? 大半の人が後者を選ぶのではないでしょうか。これはカウンセラーもまったく同じです。
「お金を払っているんだから平等に扱うのが基本だろう」と思うかもしれませんが、カウンセラーも同じ人間です。無愛想で威張っている人に対してサポートしたいと思うカウンセラーは少ないでしょう。
もしあなたが留学カウンセラーを自分の見方にしたいと思うのであれば、きちんとした対応を取ることが大切です。
留学カウンセラーと仲良くなることができれば、留学生活で悩んだときや現地で困ったことが起きても、アドバイスを受けやすい関係になります。
加えて、カウンセラーと仲良くなることができれば、あなたの留学生活がうまくいくよう親身に応援してくれるようになります。このとき、いただいた情報に対してきちんとお礼を言うと好印象です。
そして、より具体的な質問を投げるとさらに深い情報を手にすることができます。
5W3Hを利用した質問を投げかける
具体的な質問をするのに「5W3H」を使うと効果的です。
5W3Hとは、「「What」(何を)「When」(いつ)「Who」(誰が)「Where」(どこで)「Why」(なぜ)「How many」(いくつ)「How long」(どのくらい)「How much」(いくらで)」の頭文字からとったことをいいます。
例えば、実際の面談時に、留学カウンセラーに対して以下のような質問をすることができます。
- どこの国(都市)へ留学したのか?
- なぜ、その国(都市)を選んだのか?
- 何を勉強したのか?
- 留学してよかったことは?
- 留学して苦しかったことは?
- ホームシックにはなったか?
- ホームシックになったときの対処法はどのようにしたか?
- どれくらいの期間、留学したのか?
- 留学後はどのような進路に進んだのか?
- 留学費用はどのくらいかかったのか?
このように、5W3Hを利用した問いを作ることで、幅広く質問をすることができます。そのため、具体的に質問をすればするほど、明確な答えが返ってくることを理解しましょう。
あなたが留学カウンセラーと面談をするときは、以下の要点をおさえて面談をおこなうことで貴重な時間を充実させることができます。それは次のとおりです。
あなた自身が
- どのような都市に留学したいと思っているのか? 都会か? それとも田舎か?
- 日本人が多いところを希望するのか? それとも少ないところか?
- 何を勉強したいと思っているのか?
- 語学留学なのか? それとも専門留学なのか?
- 期間はどれくらいを考えているのか? 短期留学か? 長期留学か?
- 留学してどんな結果を求めているのか?
- 留学後の進路はどのように考えているのか?
上記のようなプランをまとめて考えてリストアップすると良いです。
実際の留学カウンセラーとの面談を受けるときに、上記の内容をふまえて相談するようにしましょう。なぜなら、事前に聞いておきたいことをリストアップしておくことで、無駄に時間をかける必要がないからです。
また、リストアップした内容を相談することで、留学カウンセラーに対して「真剣に留学を考えているんだな」とアピールすることができます。
人は真剣な人を応援したい生き物です。遊び半分で留学する人より、真剣に留学を通して成長したい人を応援したいのが留学カウンセラーの本音です。
もしカウンセリングを受けながら、思いついた質問をその都度していたら何度も訪問することになりキリがありません。また、カウンセラーからも「この人は浮かんだことを質問しているだけだな」と思われてしまうだけでしょう。
このような対応では、あなたに対して的確なアドバイスをすることは非常に難しいです。
そのため、あらかじめ、質問をまとめておくことで、お互いの時間を無駄にすることなく面談をおこなうことができます。
このように留学カウンセラーとの面談時には、段取りが大切です。しっかり準備をすることで、本番の面談時間を有意義にすることができるからです。
まとめ
このページでは、留学カウンセラーの本音を聞き出すポイントについてお伝えしてきました。また、留学カウンセラーと仲良くなることができれば、より親身なサポートを受けやすくなることができることもお伝えしました。
そして、「5W3H」を使った具体的な質問を投げかけることで、さらに細かい情報を手に入れることができるようになります。
今回お伝えした内容を参考にしながら、留学カウンセラーをあなたの見方につけ、実りの多い留学サポートを受けられるようにしましょう。