留学エージェントのトラブル被害に合わないために気をつけること3選

優良エージェントの見つけ方

留学エージェントとのトラブル被害が過去にあったのをご存知でしょうか。「留学業者が倒産してしまった」「留学先のホームステイや学校から追い出されてしまった」などが過去にありました。

このようなトラブルの他にも、業者選びをおこなう上で気をつけておくべきことがあります。

それは大きくわけて3つあります。以下で詳しくお伝えします。

目次|このページでわかること

出発直前になって急な支払いを要求される

悪質なエージェントは自分たちにとって不利になるような話は後から伝える傾向があります。

例えば、業者に留学手配をおこない無事に完了したと思いきや、出発直前になって「滞在先にデポジットを支払う必要があるから3万円振り込んでください」などと要求する悪質な留学エージェントに出喰わすときがあります。

こちらは既に業者に必要な金額を支払っているにも関わらず、さまざまな理由をつけて新たに請求してくる場合はきちんと確認する必要があります。

面談時に見積りを作成しているにも関わらず、出発直前になって申し出てくること自体がおかしいからです。

そのため、出発直前になって大事な話をしてくる場合は、悪質な業者と考えて良いです。また、自分から具体的な質問をしないと話してこない業者も怪しいです。

ただ、最終的には自己責任になります。業者との問題が起きたときは相手側ばかりを責めるのではなく、こちらにも落ち度がなかったかなど、冷静に判断することが大切です。

留学エージェントが提供するサービスには「クーリングオフ」は適用されません。

クーリングオフとは、一定の期間内であれば1円も請求されることなくキャンセルできる制度のことです。これが留学斡旋業界では通用しません。そのため、基本的に契約後の解除はできません。

一度、契約をした後に「やっぱりキャンセルしたい」と言っても後の祭りです。そのため、安易に「キャンセルできるだろうから、先に契約をしておこう」などと思わないことです。

これが解約トラブルにつながる原因を引き起こすことになります。そのため、書類にサインをする前にきちんと熟考して、業者選びをすることが大切です。

稀に契約を急がせるような業者にあたったときは、すぐに契約を交わすのではなく、冷静に判断するようにしてください。

それでも悪質な業者に出会った場合は、生活センターに相談したり状況によっては弁護士に相談したりする必要があります。

最初に聞いていた話とズレがある

悪質な留学エージェントを通して留学をしてしまい、トラブルに巻き込まれることとして「事前に説明会や面談時に聞いていた話と違う」ということがあります。

以下は実際にあった過去の留学被害の事例です。

キャリアアップとしての資格取得をおこなう専門留学を希望しているOさん。Oさんは留学業者に資料請求をして数日後に留学説明会に参加しました。

説明会に参加したOさんは、自分の「英語力に自信がない」ことを留学エージェントの担当者に伝えました。ところが担当者からは「英語に自信がなくても留学できるから大丈夫」と言われます。

ただ、Oさんが希望する資格取得コースは人数制限があるため、「早急に申し込んでください」と担当者に言われます。そして、すぐに契約手続きをしてしまいました。

事前に語学学校のテストを受ける必要があり、Oさんはテストを受けました。後日、テストの結果をエージェント側に提出したところ、「あなたの英語レベルでは受け入れられない」と業者から言われてしまいました。

その結果を受けたOさんは、留学エージェント側に解約(キャンセル)の申し出をしたところ、業者側からは「申込金の返金は受け付けていない」と言われてしまいました。

結果、言われるがままにキャンセル料を払い戻されることなく、エージェントとの取引を終えることになりました。

上記のようなことが自分の身に起きる前に、事前に確認しておくと良いことを以下にまとめました。

  • 契約をおこなうときは、必ず契約書(約款)を確認すること
  • どのタイミングで本契約になるのかを確認すること
  • 万が一、解約する場合は解約料が発生するのか? それはいくらなのかを確認すること

この3つの内容について、事前に確認をとることができれば、Oさんは被害を避けられたかもしれません。

個別面談や説明会、見積り作成時に聞いていた話とズレがある場合は、きちんと見直すようにしてください。契約書にサインしてからでは手遅れと思っておいた方が良いでしょう。

万が一、対応してくれたとしても、その後の処理に時間がかかってしまったり、場合によっては何も手をつけることができなかったりします。そのため、悪質な業者のトラブル被害にあわないためには、細部にわたって確認することが大切です。

聞かれたことだけを答える業者は悪質な留学エージェントと考えてください。

こちらは留学初心者です。業者よりもっている知識がおとるのは当たり前です。それにも関わらず詳細な説明がなく、聞かれたことだけを答える業者は悪質と判断できます。

学校が突然つぶれたのにサポートがない

留学中に受けるトラブル被害として「留学先に学校がつぶれてしまった」というケースです。

予定していた学校がつぶれてしまった場合、エージェント側はきちんと本人とそのご家族に対してサポートをおこなわなければいけません。

しかし、留学斡旋業者の中には留学中に学校が潰れてしまったにも関わらず、次の学校を紹介しなかったり滞在先の手配をしなかったりする悪質な業者があります。

過去に留学エージェントが潰れてしまったがために、被害を受けた学生が1000人以上も出たケースがあります。

そのため、留学エージェントを選ぶ際は、面談時に「万が一、業者が潰れてしまった場合はどのように対応するのか」をきちんと契約書類にサインをする前に聞くようにしましょう。

まとめ

留学エージェントを利用するときに、おさえておくべきことが5つあります。

  1. なぜ留学をするのか? あなたが留学に求めることは何かを明確すること
  2. 必ず複数の留学エージェントに問い合わせ・見積りをおこなうこと
  3. 具体的に留学エージェントから受けられるサポートは何かを確認すること
  4. エージェント任せにするのではなく、積極的に自分から準備すること
  5. 契約書は細部まで読んだ上で、内容を理解してから留学手配を依頼すること

上記でお伝えしたように、留学エージェント任せにするのではなく、きちんと自分から質問をしたり調べたりして積極的に留学エージェントを活用するようにしてください。

これらをきちんとおこなうことが、留学エージェントとのトラブル被害を防ぐことにつながります。