初めてホームステイを体験すると、日常のすべてが「初体験」になります。その一つが、ホームステイ先での「洗濯方法」でしょう。
初めての異国で新しい家庭に入り日常生活のお世話になるわけですから、事前にホームステイ先での洗濯について理解を深めておいて損はありません。
そこでこのページでは、「ホームステイ先での洗濯方法」と「洗濯にまつわる英語の表現方法」について解説していきます。
目次|このページでわかること
ホームステイ先での洗濯について
アメリカ、カナダ、オーストラリアなどの欧米圏は洗濯をまとめて1週間に1回おこなうのが基本になります。多くて2回です。
日本の家庭は、人によって毎日洗濯をする家庭もあるかもしれませんが、海外は頻度が少ないのです。このことには、「節約意識」と「水不足」が関係しています。
欧米圏の人たちは、節約することを大切にしています。例えば、私が経験したカナダのホームステイでは、水や電気に対する節約意識がとても強くありました。また、オーストラリアでは水不足の地域が多いため、基本的に1週間に1回洗濯する家庭が多いです。
このように、国によって洗濯方法は異なります。例えば、ホームステイ先によっては、「1回いくら」とお金を払って有料で洗濯を行う家庭だったり、滞在費の中に既に洗濯代が含まれていたりする場合もあります。
家庭によっては、コインランドリーを指定する家庭もあります。コインランドリーを使うように指示された場合は、その場所も確認する必要があります。また、ホームステイ先によっては、指定のカゴに洋服を置いておけばまとめて洗ってくれる家庭もあります。
このように、その家庭・国によって洗濯方法はさまざまです。ファミリーと一緒に洗ってくれる家庭もあれば、個別で洗うよう指示をするホームステイもあるということを理解しておきましょう。
そのため、ホームステイ初日にホストファミリーに「ハウスルール」を聞き、洗濯について確認するようにしておいてください。
ちなみに私が経験したカナダのホームステイでは、洗濯用洗剤はホストファミリーが用意してくれましたが「1週間に1度、自分で洗濯をする」ように指示されました。
また、私がお世話になったホームステイ先では乾燥機は用意されていました。しかし、晴れの日は外で干すのが基本でした。外で洗濯物を干す理由は、乾燥機の電気代を節約するためです。雨の日は乾燥機を利用し、晴れの日は外で干すというハウスルールがありました。
【洗濯を行う際の確認事項】
・洗濯の使用方法
・自分で洗うのか、一緒に洗ってくれるのか
・使える時間帯
・洗ったものはどこに干したら良いのか
・洗濯洗剤はあるのか、自分で用意するのか
下着は自分で洗う方が良い
特に女性の場合ですが、下着は自分で手洗いした方が無難でしょう。ただ、洗った後は家の中に干すのではなく所定の場所に干す方が、後々トラブルを避けることができます。
女性の場合は、下着などのデリケートなものは洗濯用ネットに入れて洗うようにしましょう。そして自分で洗う場合は、洗ったものをどこに干せば良いのかも合わせて事前に確認するようにしてください。
干すときのハンガー・洗濯バサミ・洗濯用洗剤について
基本的には、洗濯用洗剤はホストファミリーが用意してくれるので問題ありません。万が一、用意されていないのであればスーパーやコンビニなどでも手に入れることができます。
干すときのハンガーや洗濯バサミも同様で、基本的にホームステイ先に置いてあるものを使用できます。念のため、携帯用の折りたたみ洗濯バサミを持参しておくと便利でしょう。
水着は洗濯機に入れないこと
オーストラリアに留学をする場合、「海が近い」という理由で水着を用意する人がいます。
水着を持っていくことは良いのですが、絶対に洗濯機の中に水着を入れないようにしてください。さらに、洗濯機の代わりにお風呂場で洗うこともしないでください。その理由は、水着に砂がついている可能性があるからです。
砂がついたまま洗濯機に入れたりお風呂場で洗ったりすると、必ずトラブルになります。砂がついたままの水着を洗濯機に入れてしまうと、洗濯機が壊れる可能性があります。
お風呂場に持っていけば、お風呂場のタイルに砂が落ちる可能性があります。家が汚れてしまい、ホストファミリーと揉めてしまうかもしれません。
基本的に、海にはシャワーが完備されています。そのため、水着を利用した後はシャワーで水着を手洗いし、砂をすべて落としてから持ち帰るようにしてください。
ホームステイ先で洗濯する場合、洗濯用ネットを持参すると便利
一般的にホームステイ先には、「洗濯機と乾燥機」の2つがあります。そして、海外では外で干す習慣は基本的にはありません。そのため、洗った洗濯物はそのまま乾燥機で乾かすことになります。このとき、日本から持参しておくと便利なのが上記でもお伝えした「洗濯用ネット」です。
洗濯用ネットは、日本の100均ショップで購入することができます。そして洗濯用ネットを2〜3枚用意し、靴下や下着など小物類を入れて洗ったり乾燥機に入れたりすれば無くすことはないでしょう。
また、ジッパー(チャック)系の洋服は、乾燥機にそのまま入れると外れてしまうことがあります。なぜなら、海外の乾燥機はパワーが強いからです。そのため、乾燥機に洋服を入れることで、ジッパーが取れにくくなります。
なお、乾燥機には洋服を長時間入れないことをオススメします。その理由は、洋服の質感にもよりますが、長時間乾燥機に洋服を入れてしまうと、洋服が縮む可能性があるからです。
縮まないようにするためには、洗濯用ネットで防ぐか乾燥機に入れておく時間を短くするしかありません。そのため、海外で着る洋服はお洒落な洋服を持っていくのではなく、仮に縮んでも問題ない洋服を準備したほうが無難でしょう。
「多少は縮んでも良い」と考えるのであれば、お洒落な洋服を持参しても良いかもしれません。
※洗濯用ネット:mesh wash bags.
ホームステイ先に持っていく服の量について
上記で洋服のことについて少し触れましたが、基本的には洋服を大量に持っていくことはオススメしません。洋服は個人差がありますから一概にはいえませんが、余分な荷物が増えてしまうため少ないほうが楽です。
私が1ヶ月のホームステイを経験したときは、5日分の洋服と下のズボンは2枚のみでした。この量を着まわしすれば問題ないでしょう。
また、基本的に海外の人たちは1回着たからといってすぐに洗濯機には入れることをしません。さすがに夏であれば、同じ洋服を2〜3日着ることはありません。その一方で、秋や冬などの涼しい時期は、同じ服を2〜3日着ることも日常的にあります。
洋服が足りなければ、現地で購入すれば問題ありません。ただ、「どうしても日本から洋服をたくさん持ち込みたい」という場合は、「圧縮袋」を用意すると良いでしょう。圧縮袋は洗濯用ネットと同様、100均ショップで購入することができます。
ただ、基本的には5日分の洋服を着回すことを考えて洋服を準備すると、コンパクトにまとまるため荷造りがとても楽です。
洗濯方法を訪ねるときの英語の聞き方について
洗濯方法を英語で伝えるフレーズをこちらでご紹介します。ぜひ英語での聞き方を理解し、ホストファミリーとの英会話を楽しんでください。
洗濯をするときの英語のフレーズについて
洗濯をするときの英語の聞き方は以下の通りです。
・The laundry has piled up.
(洗濯物がたまってしまったよ)
※pile up:積み上がる
・Where can I do my laundry?
(洗濯はどこですれば良いですか?)
・How do I use the washing machine?
(洗濯機の使い方を教えていただけますか?)
・I’d like to dry my underwear inside. Where can I hang it?
(下着を家の中で干したいのだけど、どこに干せばいいですか?)
上記でお伝えしたように、ホームステイ先での洗濯方法は各家庭によってさまざまな形式があることを理解できたでしょうか。事前にホストファミリーに洗濯についてのハウスルールを確認することでトラブルを避けることができます。
そして、洗濯に関する英語の聞き方を理解しておくことで、ホームステイ先で洗濯をするときも困ることはないでしょう。