ホームステイ生活を快適に過ごすために、自分で行うことができる「事前準備」があります。
例えば、スポーツの世界で考えてみましょう。事前準備を行った上で本番の試合に望む選手と、ウォーミングアップなどの事前準備を行わずに試合に出場する選手とでは、どちらがより高いパフォーマンスを出すことができるでしょうか?
確率的には、事前準備をした選手の方が本番の試合でも良い成績を残すことができるでしょう。
これは留学でもまったく同じです。そして、ホームステイ生活を快適に過ごすための事前準備を行うことで、あなたのホームステイを利用した留学期間は充実したものになるでしょう。
そこでこのページでは、「ホームステイを体験する前に行っておくと良い事前準備」についてご紹介します。
目次|このページでわかること
事前準備1:料理をある程度できるようにしておくこと
事前準備の1つ目は、留学をする前に「料理ができるようになっておくこと」です。
その理由は、私がホームステイを経験したとき、毎日の朝食を自分で作る必要があったからです。夕食は用意されていましたが、朝食は自分で作る必要がありました。
そのため、学校が始まる前に朝早く起きて、自分でサンドイッチやフルーツ、インスタント味噌汁などを作って食べていました。私がホームステイを体験したときは15歳だったこともあり、料理に対して強く意識を持っていませんでした。
しかし、私の経験も踏まえて考えてみると、料理はある程度できておいて損はないということが分かります。
また、海外の食事は基本的にすべてカロリーが高いです。高カロリーの食事を摂り続けることは体にはよくありませんし、同じようなメニューだと飽きてしまうでしょう。
そのため、日本の料理を2〜5品でも作れるようになっておくと、留学してからも食事面や健康面で不安になることはありません。例えば、以下のようなメニューがあります。
・茄子と味噌炒め(材料2名分)
- なす 3本
- ピーマン 2個
- 豚肉(豚バラ、切り落としなど) 150g程度
- 味噌 大さじ2.
- 砂糖 大さじ2.
- 酒 大さじ1.
- 醤油 小さじ1.
- サラダ油 適量
- ごま油 少々
・レタスとハムのたまごチャーハン(材料2名分)
- ごはん 2膳分
- レタス 3~4枚
- スライスハム 4枚
- 卵 2個
- サラダ油(ごま油)適量
- ウエイパー 小さじ2
- 黒こしょう 適量
- しょうゆ 少量
※クックパッド参照
上記2つのレシピは、5分〜10分あれば作ることができます。このように、事前にインターネットでレシピを調べることで、自分の好きな料理を作ることができます。
もちろん、上記で挙げた以外のメニューもインターネットにはたくさんあります。その上で、留学先で作れそうなレシピを考えたり、あなたのお母さんから簡単に作れるメニューを教えてもらったりするなどして、自分で料理が出来るようになっておくと良いでしょう。
そして、ホームステイ先のホストファミリーに振舞うことで、家族全員に喜んでもらえるかもしれません。
料理を通じてホストファミリーと話す回数が増えることで、ホストマザーに料理を教わることも可能でしょう。お互いの仲をより深めることができ、新しい学びを得ることはもちろん、お互いの絆も深めることができるでしょう。
例えば、一緒にダウンタウンなどへ行ってショッピングを楽しみつつ、英語の勉強に結びつけることも可能です。そのため、英語の勉強方法は、発想を転換させることでアイディアを無限大に広げられるということです。
料理をある程度できるようにしておくと、色々と多角的に良い方向に持って行きやすくなります。そのため、ホームステイをする事前準備の一つとして料理を身につけておきましょう。
事前準備2:家事ができるようになっておくこと
事前準備の2つ目は、留学前に「家事ができるようになっておくこと」です。
基本的にホームステイでは個室が提供されます。そして、自分の身の回りにあるものはすべて自分で片付けなければいけません。そのため、何でも「ホストファミリーにやってもらおう」という精神では絶対にダメです。
例えば、掃除や洗濯などは自分で行うことができて当たり前になります。日本に居るときから一人暮らしを行っている経験がある人であれば、炊事・洗濯・掃除などの家事は自分でできるかもしれません。
しかし、両親と一緒に住んでいる人がホームステイを経験する場合、初めて両親と離れて生活をすることになるので、事前に家事が出来るようになっておいた方が良いでしょう。なぜなら、急に家事ができることはないからです。
私の場合も初めてホームステイを経験したときは、自分で洗濯をしたり、部屋・リビングルームの掃除をしたりしました。さらに、夕食で食べたお皿を自分から洗ってあげるなどの気遣いをしました。
このように、実際にホームステイ先で家事の手伝いを行うと、日本にいる家族や両親に対してあらためて感謝の気持ちが芽生えるでしょう。そのため、留学前には家事などのお手伝いをして「家事に慣れておくこと」をオススメします。
事前準備3:日本のことを理解しておくこと
事前準備の3つ目は、「日本について理解しておくこと」です。
ホームステイ先でも学校内でも、日本のことについて聞かれることがあります。そして場合によっては、私たち日本人より外国人の方が日本のことについて深く理解している場合があります。
例えば、私のカナダ人の友達は日本人の女性と結婚しました。そしてその彼は、日本の歴史や文化などを深く理解しています。このように日本のことが大好きな外国人は、日本人より日本のことを熟知しているケースがあります。要は「日本マニア」ということです。
そのため、日本について聞かれたときに答えられなかった場合は「大丈夫か?」と疑われてしまい、恥ずかしい思いをしてしまいます。そのため留学をする前に、日本の歴史や文化について書かれた書籍を一冊は持っておくことをオススメします。
なお、歴史の本を読むことに対して抵抗がある人は、書籍ではなく漫画で歴史を学ぶ方法を取ると良いでしょう。とにかく一冊で構いませんから、基本的な歴史のことが書かれた書籍を持っておくことをオススメします。
まとめ
何事もそうですが、自分を成長させようと考えたときは新しい武器を身につけなければいけません。この場合、武器とは「料理・家事・歴史などの知識をつけること」を指します。
例えば、RPGゲームで強敵となるキャラクターが出現したとき、そのキャラクターを倒すために必要なアイテムを装備するでしょう。または修行をして、自分自身をよりレベルアップさせるのではないでしょうか。
それと同様で、自分自身が装備や知識などを身につけなければ新しい地で生きていくことが困難になるということです。もちろん今回お伝えした3つの準備ができていなくても留学先で生活していくことは可能です。
ただ、多少なりとも自分自身で創意工夫をして知識を身につけておいた方が、後になって楽をすることができるということです。
その上で、「他にも留学前に自分自身で準備できることはないか?」と思考し、出たアイディアをリストアップしておくと良いでしょう。そしてリストアップだけで終わらずに、時間を見つけてできることは留学前にやっておくと安心です。
今回お伝えした、「ホームステイを行う上での3つの事前準備について」理解を深めた上で、現地で実りある留学生活を実現させてください。