留学をして英語が伸びる人と伸びない人の違いについて

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スポーツや芸術など何かの分野で成果を出す人には共通点があります。例えば、素直で常にポジティブに物事を考えられ、努力ができる人は遅かれ早かれ成果を出すことができるでしょう。

これは英語でもまったく同じですが、留学をして英語が伸びる人と伸びない人には違いがあります。その違いを理解しておくことで継続的に英語学習を進めていくことができるでしょう。

そこでこのページでは、「留学をして英語が伸びる人と伸びない人の違い」についてご紹介します。

目次|このページでわかること

英語が伸びる人のポイント1:好奇心旺盛である

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留学をして英語が伸びる人のポイントの1つ目は、「好奇心が旺盛である」ということです。好奇心が旺盛な人は、日常生活の中でさまざまなことにアンテナを張っているため、気付く力がとても高いです。また、問題点や疑問点などを見つけたらそのまま放っておくことをしません。

例えば、「手っ取り早く英単語を覚えるためには何ができるだろう?」「友達を作るためにどんな行動を取ろう?」「授業中に自分をアピールするためにはどうしたら良いだろう?」「この英語のフレーズは他の場面でも使えるかな?」などと自問自答を繰り返します。

そして、自分なりに導き出した答えを頼りに日常生活や学校の授業などで試していきます。さらに、それを繰り返すことで精度を高め、得た気付きや学びを自分の知識に転換させていきます。

そのため、このような人の成長スピードは、何も考えていない人よりもとても早いです。

そして、疑問点などが浮かんだらそのまま放置せずに、「なぜ?」と自分自身に問いかけるクセがあります。さらに、周囲に質問をするなどして自分の知識として蓄積していくため、英語力が必然的に伸びていきます。

このような姿勢で普段の留学生活を送っているため、彼らの共通点として気付きが多いことが挙げられます。そして、受け身の姿勢で留学生活を送っていません。

好奇心旺盛な人は、受け身な姿勢で留学生活を送っていないため、学校の先生や周りの生徒から常に学ぶ姿勢を持っています。

あなたが留学生活を通じて英語力を伸ばしたい場合、上記のように「好奇心の心」を持って英語学習に取り組んでください。

英語が伸びる人のポイント2:想像力豊かである

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留学をして英語が伸びる人のポイントの2つ目は、「想像力が豊かである」ということです。想像力が豊かな人は、いつ、どこにいても英語を伸ばすための工夫ができます。

例えば、一般的にスピーキング力(話す力)を伸ばすためには、相手が目の前にいなければスピーキングの力は伸びないと考えている人が多いです。しかしこれには落とし穴があります。

その理由は、あなたの目の前に人がいなくても、自分一人だけでスピーキングの力を伸ばすことは十分にできるからです。その方法は、「独り言を英語で言ってみる」ということです。

例えば、「What should I do today? = 今日は何をしようかな?」と自分に対して質問をします。このとき、その問いに対して「Plan a party? = パーティーの計画でも立てようかな?」などと自ら答えることができるでしょう。

ここでのポイントは、自分に対して英語で質問を投げかけ、それを英語で答える練習をすれば良いということです。このように想像力を働かせて、自分との会話(セルフコミュニケーション)を行うことで、あなたの英語力を伸ばすことができます。

そして、自分に対して英語で語りかける回数が多ければ多いほど、自然とあなたは英語で物事を考える頻度が増えていきます。そのため、スピーキングの力を伸ばす上で、独り言を英語で呟くのはとても良い学習方法になるということを理解してください。

英語力が伸びる人は想像力がとても豊かです。ぜひあなたも想像力を膨らませて、英語で独り言を呟く癖を身につけてください。

英語が伸びる人のポイント3:積極的に行動する勇気がある

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留学をして英語が伸びる人のポイントの3つ目は、「積極的に行動する勇気がある」ということです。留学をしてから自分で道を切り開くことができる人は強いです。

留学をして英語が勢い良く伸びる人は、上記で挙げた2つのポイントを抑えつつ、未開拓の環境を自ら切り開くことができる人です。このような人は留学先で英語力を早く伸ばすことができます。そして留学生活そのものを楽しむことができます。

さらに、そのような人は行動力が優れているため、英語を吸収するスピードが早く、現地生活に馴染むのも早くなります。そのため、恐れや不安が一切ありません。このような人は自分から積極的に行動し、未開拓エリアをどんどん発掘していくことができます。

ちなみに、私は積極的に自分から行動するタイプです。そのため、留学先で友達を作ることも早くできました。夏になれば仲間とキャンプに行き、冬になればスキーに出かけるなどして、留学中には仲間と遊ぶことで英語を学習する意識を常に持って動いていました。

やはり、臆することなく自分から積極的に行動すると良いことばかり起きます。例えば、私は留学3年目からはアパートを借りて一人暮らしをしながら高校に通っていました。

このとき、学校で出会った友達の家に遊びに行けば、夕飯をご馳走になったり、「次回は泊まりに来なさい」と好意をいただいたりすることがありました。すべては、自分が源になって行動して生まれた結果です。

行動すればするだけ、必ず何かしらの「結果」を得ることができます。もちろん、すべての行動が必ず良い結果に結びつく保証はありません。しかし自分から行動をしなければ何も反応はありません。

そのため、留学をしたら自分から道を切り開き、積極的に行動することをオススメします。ただ、わからないことがある場合は、曖昧にせずに周囲に質問をしましょう。

そして「わからないことを無くす努力をすること」が重要です。その方が、結果的に早く留学生活に馴染むことができ、良い結果を招きやすくなります。

ぜひ留学をしたら、自ら積極的に未開拓なエリアに足を運んだり、新しい人と交流を深めたりして積極的に行動するようにしてください。

英語が伸びる人のポイント4:自分の頭を使って考える

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留学をして英語が伸びる人のポイントの4つ目は、「自分の頭を使って考えられる」ということです。このような人の場合、何か辛いことや苦しいことがあっても自分で考え、創意工夫をしながら留学生活を乗り越えることができます。

例えば、留学先には必ず図書館があります。英語が伸びる人の場合、そこで書籍を使って調べ物をしたり、他の人に聞いたりします。ときには、遅くまで勉強をするなどして自分が抱えている課題を自ら解決する力を持っています。そのため、ちょっとやそっとのことでは諦めません。

このような人は、留学をしてからも必ず自分の目標を達成するように努力をし続けます。そのため、必然的に学校で良い成績を残すことができます。

彼らは、常に自問自答をして考えながら生活をします。その質問の例としては、以下のようなものがあります。

・「何を重点的に取り組めば、留学中に英語を伸ばすことができるだろう?」

・「この課題をクリアするためには、誰からのサポートを受ければ良いだろう?」

・「取り入れるべき習慣と捨てるべき習慣は何があるだろう?」

・「学校で友達を増やすためにどうしたらいいだろう?」

・「授業の理解度を深めるために、何をしたら良いだろう?」etc.

このような質問を自分に対して投げかけるため、留学先で何かの問題に直面しても乗り越える力が備わっています。

なぜなら、質の良い問いかけを行うことで、問題解決力が向上していくからです。もし自分が抱えている課題や悩みに対してうまく乗り越えることができない場合は、アプローチ(方法)を変えて再度チャレンジするようにしてください。

このように自分で解決できる力が付けばつくほど、あなたの心に余裕という「精神的なスタミナ」が付くようになります。そのため、学校生活も含めて留学生活全体が楽しくなって過ごしやすくなります。

このように、留学生活が良い方向に回転し始めると、学校生活も含めて留学生活全体にバランスが持てるようになります。自分で問題を解決する力があるため、ちょっとのことでは動じなくなります。そして、慌てることなく問題に対して処理ができるようになります。

このように留学生活を成功させたい場合は、ぜひ自分で考える癖をつけてください。

一方で、せっかく英語留学をしたのに現地生活に馴染めず、留学をしても英語が伸びずに帰国をしてしまう残念な人もいます。そこでここからは、「英語が伸びない人が持つ4つのポイント」についてご紹介します。

英語が伸びない人のポイント1:理屈っぽく頑固である

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留学をして英語が伸びない人のポイントの1つ目は、「理屈っぽく頑固な人」です。このような人の場合、周囲のアドバイスを聞かずにひとりよがりで何でも実行しようとします。意地を張って自分の考えや態度を変えない人は、成長するスピードも遅くなります。

せっかくお金をかけて留学しているからこそ、留学先では「素直に」「前向きに」「積極的に」英語学習や学校生活に取り組んで欲しいと思います。結局は、物事を前向きに考え行動できる人が生き残り続けるのが留学の世界です。

やはり、理屈っぽく頑固な人は成長が遅れるだけでなく、周りからの応援も失ってしまいます。あなたにアドバイスをするということは、周りはあなたに対して「成長して欲しい」「力になってあげよう」と好意を持っている証拠です。

それを自分から打ち消してしまうのは、とてももったいないことです。そのため、もしあなたが留学先で英語を伸ばしたいと考えている場合は、周囲からのアドバイスを聞くようにしてください。

もちろん、頑固が良い方向に作用する場合もあります。例えば頑固を言い換えれば「意志が強い」という個性に変わります。意志が強いということは最後までやり遂げる意志があることになります。これは留学生活を送る上では非常に重要なマインドセットです。

しかし、留学をして現地の生活や学校生活を成功させるためには、頑固はときとしてマイナスに働く場合もあることを理解してください。なぜなら、理屈っぽく頑固な人は答えが一つしかないと決めつけてしまう傾向があるからです。

この場合、「これだと思ったらこれ!」と意志が堅くなり、違う考え方やアプローチ方法を見出すことができません。

このような考え方になってしまうと、簡単に解決できることも難しくなってしまうことがあります。そのため、状況に応じて、柔軟な心を持ちあわせることも大切になります。

自分を成長させるために、「譲るべきところと譲らなくてよいところのバランス」を意識して、留学生活を送るようにしてください。

英語が伸びない人のポイント2:完璧主義である

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留学をして英語が伸びない人のポイントの2つ目は、「完璧主義であること」です。このようなタイプの人は留学をしても英語が伸びにくいです。大切なことは周りの目を気にして良い格好をしようとするのではなく、泥臭い姿勢で勉強を行うことです。

例えば、あなたの友達の容姿がとても良く、頭も賢く、スポーツも万能で、すべてにおいて申し分ない人物だとしたらどう思われますか? 彼(彼女)と友達になりたいと思いますか? 私なら嫉妬したり妬んだりしてしまうでしょう。

同じように、留学をして英語を学ぶ際は良い格好をしようと考えないことが大切です。変に格好つけたり、自分を背伸びさせるような言動をしたりするのではなく、等身大の自分で勝負することの方が留学ではよっぽど重要になります。

実際のところ、この世の中に「完璧な人間」は一人としていません。

例えば、身長の高い人もいれば低い人もいます。体重が太っている人もいれば痩せている人もいます。スポーツが得意な人もいれば苦手な人もいます。勉強が得意な人もいれば苦手な人もいます。パソコンが得意な人もいれば苦手な人もいます。

このように人間にはそれぞれ得意・不得意があります。

そのため、留学当初から「英語を完璧に話さなきゃ(話せるようにならなきゃ)」などと考える必要がないことを理解してください。逆に完璧にやろうと意識してしまうほど、返って失敗してしまいます。

その理由は、行動より頭が先行してしまうため、思い切った行動が取れなくなってしまうからです。人間は、緊張状態よりリラックスしている状態の方がパフォーマンスを高く出せるのと同様で、頭で考えすぎてしまうと良い結果を出すことが難しくなります。

そのため、特に留学初期は「考えるより行動」です。失敗の数だけデータが蓄積され、「次はこれをやってみよう。あれをやってみよう」などと前向きにチャレンジすることができます。

しかし、思考してしまうと「こんなことになったらどうしよう?」「周りにどう思われるだろう?」などと不安な気持ちが先走ってしまいます。要は、自分を良く見せようとすると返ってボロが出てしまい、生きづらくなってしまうのです。

そのため、失敗をしても良いから等身大の自分で在り続けることを大切にしてください。完璧な人間は返ってつまらないです。

そして、人間にはそれぞれ長所と短所があります。その長所と短所があるからこそ、「あなたらしさ」を表現することができるのです。

そのため、泥臭く喜怒哀楽を交えて「人間らしさ」を表現する方が爽やかです。親しみが湧くため、好意をもってもらいやすく周囲からの協力を得ることができるでしょう。

例えば、小学生が何か新しいチャレンジをするときに「完璧にこなさなければダメだ!」と考えるでしょうか。おそらくそのような考えを持たずに新しいことに挑むはずです。これは、あなたが留学するときもまったく同じ思考で挑む必要があります。

そのため、最初から完璧を求めずに成功確率が50%に満たなくても良いのです。それよりも、まずは実行することを意識してください。言い換えれば、「成功確率を高めるためには行動することを最優先するべきだ」と理解してください。

繰り返しになりますが、留学生活を充実させるポイントは、完璧主義を目指す必要はありません。そうではなく「あなたらしさ」を周囲に見せていった方が留学生活を楽しく過ごすことができます。

その方が、周りの人から好意をもってもらいやすくなるため、友達もどんどん増えていくでしょう。そして、あなたが行動し続けることによって、周りは応援してくれるようになります。さらに、「私とこの人なんだか似ているところがあるかも!?」と周りから好意を持ってもらいやすくなります。

人間は「完璧な人間を嫌う」ということを理解した上で、「あなたらしさ」を周囲にアピールし、完璧主義を求めずに行動して留学生活を楽しんでください。

英語が伸びない人のポイント3:言い訳・屁理屈を言う

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留学をして英語が伸びない人のポイントの3つ目は、「言い訳・屁理屈を言う人」です。言い訳・屁理屈を言う人は留学をしてからの生活に必ず苦労します。

私も留学先の高校で学校の授業や毎日の課題の多さに苦しんで脱落していく人をたくさん見てきました。そのような人は、以下のようなことを考えます。

・宿題が難しいからできない

・先生が何を言っているのかわからない

・面倒臭い

・やる気が起きない

・留学なんかしなければよかった

上記のように、少しでも自分の思い通りに物事が進まないと不平不満、言い訳、屁理屈などを言い始めます。このような言い訳や屁理屈を言っている限り、留学してから成長することはありません。むしろ、留学してからの学校生活や日常生活で苦しむことになります。

「自分は悪くない。悪いのは相手だ」「環境がいけないんだ」などと文句を言っている限り、一向に物事は良い方向に進みません。また、「これからやろうとしていた」「考えていた」などと屁理屈は言わないことです。

そのため、自分の未熟な部分を正直に認めた人だけが成長することができます。言い換えれば、自分から「変わろう」と意識を変えない人は遅かれ早かれ脱落していくでしょう。

そのため、上記のような言い訳をするのではなく、留学生活は自発的に取り組む姿勢が重要になることを理解してください。

英語が伸びない人のポイント4:わかったふりをする

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留学をして英語が伸びない人のポイントの4つ目は、「わかったフリをする人」ということです。

本当はわかっていないのにわかったフリをする人は、わからないことを相手に悟られたくないのです。そのため、わかったフリをします。しかし、わかったフリをしてしまうと、この時点で成長は止まってしまうのでやめましょう。

また、物事を上達させるためには自分の現在地を知ることがとても重要です。なぜなら、現在地を知らずして目的地にたどり着くことはないからです。

例えば、車を運転する人は「カーナビ」を利用する人が多いでしょう。目的地にたどり着くためには、「自分の現在地」を把握する必要があります。なぜなら現在地を知らなければ、どこからどのような道を通れば良いのかわからないからです。

現在の自分の英語力を知ることは、留学をしてから自分の英語力を伸ばすためにも必要なスキルになります。そして、わかったフリをすると本質が見えなくなります。

また、わかったフリをしてしまうと「自分は何を理解していて何を理解していないのか」客観的に自分の英語レベルを把握するための分析ができなくなってしまいます。

これを避けるためには、わかったフリをするのではなく、現在地(自分の今の段階での英語力)をある程度は知っておかなければいけません。

自分の現在の英語レベルを把握し、英語のどこの部分をより強化し、何を補えば良いのかなど、自分で知っておく必要があります。それを具体的にいうと、スピーキングなのか、リスニングなのか、ライティングなのか、リーディングなのか、それらすべてなのかです。

そのため、留学中に英語を勉強するときはわかったふりをしてはいけません。わからないなら分からないで良いのです。大事なのはその後です。

分からないことを分からないままにするか、分からないときに「調べる」「人に聞く」「勉強時間を増やして努力する」などして英語を上達させるか、すべてはあなたの選択(行動)一つで留学してからの英語力の上達度は変わってきます。

今回お伝えした、「留学をして英語が伸びる人と伸びない人の違い」について理解を深めた上で、留学中は自分らしく楽しく、そして本気で英語学習に取り組んでください。