人間には、人それぞれ「得意なこと」と「苦手なこと」があります。また、「好きなこと」や「嫌いなこと」もあります。このように2つを分けて考えることがあります。
例えば、何か新しい分野に取り組む際に「果たして続けることができるだろうか?」「途中で諦めてしまわないだろうか?」などと考えてしまうことがあります。要は、実際に行動する前から悩んでしまうのです。
これでは最初の一歩を踏み出すのに躊躇(ちゅうちょ)してしまい、なかなか結果に結びつけることができません。
これは留学でも同じです。「留学にはどんなメリットがあるかな?」「どんなデメリットがあるかな?」と出発する前から考えてしまうのです。
行く前から悩んでもその時間を無駄にしてしまいます。そこでこのページでは、「デメリットをメリットにする考え方を身につけることの大切さ」について解説していきます。
目次|このページでわかること
発想の転換をすると留学してからも悩まない
そもそもなぜ人は、行動する前から悩むのでしょうか? それはまだ結果を手にしていないからです。また、その結果はまだ目に見えないため不安な気持ちになるのです。
そして、新しいことに挑戦する際はリスクや痛みが伴う可能性があります。そのため、その失敗や痛みなどを回避するように思考が先回りをして、自分の身からリスク回避をしようと無意識に考えるのです。
留学も同様です。最初は「留学をして英語をもっと上達させたい」「英語を学んで海外で活躍をしたい」「留学後の就職・転職に生かしたい」「海外の大学や専門学校に進学をして、より専門的に深く学びたい」など、前向きにメリットを考えます。
しかし、いざ留学する日が近づくと「留学先でうまく生活できなかったらどうしよう」「現地で友達が作れなかったらどうしよう」「英語が話せないけど大丈夫かな」「何だか不安だな」「辛いことがあったら乗り越えられるかな」「ホームシックにならないかな」など、さまざまな理由を作り悩み始める人がいます。
正直、この精神状態では留学生活を成功に導くことは難しいでしょう。なぜなら決断をしていないからです。そこで発想の転換をするのです。
大切な考え方として、「事実は一つでも解釈(意味づけ)は無数にある」ということを理解する必要があります。
例えば、人間には人それぞれの性格があります。以下のように、短所に見える性格を長所に切り替えてしまえばいいのです。
「短気な性格」→「エネルギー・パワーがある」
「頑固な性格」→「信念がある」「意志が強い」
「神経質な性格」→「細かいことに気付ける」
「飽き性」→「一つに固執しない」「切り替えが早い」
上記のように、「発想の転換」をすれば解釈は無数に存在することが理解できます。考え方や物の見方を変えるだけで、自分の短所だと思っていたことを長所に変えることができるようになるのです。
これは留学でもまったく同じです。
「英語が話せない」→「伸び代がある証拠」「成長段階にある」「英語が話せたら世界が広がる」
「逆の意味でのカルチャーショック」→「新しい文化・環境を知るチャンス」
「留学先で孤独感を味わう不安」→「自立心・独立心が磨かれる」「自己成長ができる」
「日本語を忘れる恐れ」→「SNSなどを利用して日本人と連絡を取れば、日本語を忘れることはない」
「宿題の量が多くて大変」→「人生で一番勉強をしている証拠。乗り越えれば必ず成長できる」
このように、一見ネガティブに見える要素をポジティブに考えることで、留学生活を乗り越えることができるようになります。
意味づけを変えることで得られること
上記のように、一見デメリットに見える不安要素も視点を切り替えることで、ポジティブに考え方を変えることができます。この考えを持てるようになると、留学生活で苦しいことがあったり辛いことあったりしても乗り越えることができるようになります。
そのため、弱気にならずに留学生活を楽しく過ごせるようになります。また、ポジティブに物事を考えられるようになると、エネルギーが高まり「よし!がんばろう」とやる気になります。
エネルギーが高まれば、英語学習もさらに励むことができるようになります。これが、事実は一つでも解釈を無限に広げることで得られる恩恵の一つといえるでしょう。
すべては考え方次第です。仮に周囲が、あなたに対して留学に対するデメリットを言ってきたとしても、あなた自身が「留学にはデメリット以上にメリットの方が高い!」「私は必ず成し遂げる!」と考えることができれば、それはあなたの留学を成功に導く後押しとなります。
そして他人とは違う生き方をすることが、良い意味で差別化となり、あなたの人生の価値そのものを引き上げることでしょう。
このように留学ではデメリットをメリットにする考え方を意識的に持つようにしてください。これらを理解することができれば、留学先でも「苦しい」「辛い」などと考えることはありません。そして、自分から主体的に行動し堂々と留学生活を送ることができるようになります。