留学をするにあたり、留学先で辛いなと感じて悩む人は多いです。
「英語が通じなくて辛い」「留学しても友達が作れなくて、どうしたらいいかわからない」「他の留学生は英語が話せるけど、私は話せないから日本に帰りたい」「学校の授業についていけないから帰国したい」などの声を聞くことがあります。
私が留学したときは、相手が何を言っているのか理解することができずに落ち込むことがありました。しかし、良い意味で開き直ることはとても重要だということを認識してください。
何ごともそうですが、最初からうまく上達することはありません。そして、上記に挙げたような声は、厳しい表現をするとすべて言い訳でしかないのです。なぜなら、これらの声はすべて留学をすれば想定できる問題ばかりだからです。
辛い気持ちになることは、もちろん分かります。私も同じ体験をしたのでとても理解できます。
ただ、絶対にあきらめてはいけません。言葉が通じない異国で生活すると決めたわけですから、最初からうまくいくことはないのです。
そこでこのページでは、留学先で辛いなと感じたときの乗り越え方について紹介します。
目次|このページでわかること
カナダに留学したからといってすべてがうまくいくわけがない
何かを目指し挑戦すると、必ず苦労や挫折を味わうことがあります。しかし、その苦労や挫折から逃げることなく再チャレンジすると、乗り越えたときには大きな達成感を味わうことができるようになります。そして感動し、涙を流すのです。
壁や苦難を乗り越えたときに、「私はできるんだ!」と自分で自分のことを強く信じることができるようになるのです。
特に重要なのが、「困難・失望・苦しみ・挫折」などの痛みの部分です。このような痛みから避けても、結局は別の場所で同じような体験をすることになります。
そのため、早くこのような痛みから逃れるためにも、苦しい体験は早めに経験しておいた方が良いのです。また、このような痛みを感じることなく達成したとしても、喜びは半減してしまうでしょう。重要なことは「私は絶対にやる!」と強い気持ちです。
私の場合、中学時代の英語の成績は5段階評価中の2を獲得していました。私はカナダに高校留学をしましたが、順風満帆(じゅんぷうまんぱん)にはいきませんでした。唯一、私が留学をしてからも維持し続けた心構えがあります。
絶対に下を向かない・顔を上げる
大切な心構えとして「下を向かないこと」です。その理由は、あなたがネガティブな気持ちや雰囲気を周りに出すと、バカにしたりなめた態度をとったりしてくる奴が出てくるからです。
また、下を向いて歩いていると話しかけにくい雰囲気を自分で作ってしまうため、周りは近寄りがたくなってしまいます。
そうではなく、明るく笑顔で自分から声をかけることが大切です。そして、顔を上げ、堂々とした態度でいることです。要は、度胸が重要になります。
堂々とした態度で自分から声をかけ、体当たりで仲間に入り込むことです。そして、このような態度を取り続けることで、あなたの学校生活はより過ごしやすくなります。
例えば、2016年9月10日に広島カープが25年ぶりに優勝をしました。25年ぶりということもあり、監督や選手、広島ファンなどの盛り上がりはとても大きいものでした。
25年ぶりの優勝であれば感動や喜びの涙も大きいことが納得できます。しかし、その優勝を手にするまでには苦しみや挫折、厳しい練習などがあったに違いありません。しかし、それを乗り越えたから大きな感動を得たわけです。
これは留学もまったく同じです。初めから楽しいことばかりが起こるわけがありません。
例えば私の場合、上記でお伝えしたように中学校時代の英語の成績は5段階評価中2でした。初めての留学は15歳で行いましたが、最初から学校の授業にはついていけるわけがありませんでした。
そのため、私は普段の学校生活を送る中で以下の行動を取りました。
・学校の授業では、先生に顔を覚えてもらうために一番前の席に座る
・最前列に座って左右・後ろの席の生徒に話しかける
・放課後はクラブ活動に入って、同学年以外の下級生や上級生の繋がりも作る
・休み時間や週末に友達と一緒に勉強したり、ノートを見せてもらったりして授業内容を理解する工夫をする
このような行動を毎日取り続けたことで、必然的に話しかけてもらえるようになりました。そのため、私の留学生活に何も怖いことや辛いことはありませんでした。
結局、「怖い」「辛い」「苦しい」などのネガティブ感情は自分が作り出す妄想であり、幻想でしかありません。
このような精神状態に陥らないようにするためには、「私は絶対にやる!」と思い込む強いポジティブシンキングが重要になります。そして、自分から友達の輪に入って声をかけ、笑顔で堂々した態度で周囲と付き合うことです。
私は学校の毎回の授業で先生によく質問をしました。先生の言っていることが一度では理解できない場合は、何度も教えを乞うことがありました。このような行動を取り続ければ必ず顔を覚えてもらえます。
そして宿題の量は基本的に多いです。そのため、いつも深夜まで勉強をしていました。場合によっては徹夜をすることもありました。徹夜をしてまで勉強する理由は、負けたくない気持ちが強いからです。
このように自分からあきらめることなく、必死に食らいつく姿勢が留学ではとても重要になります。
そのため、絶対にちょっとやそっとの苦労や挫折で「日本に帰りたい」などの弱音を言ってはいけないのです。
留学するにも、それを実現させるために支えてくれた家族や友人など周囲の人たちがいたはずです。その方々のためにもあなたはやり切らなければいけないのです。
カナダ留学を通して感じる辛い経験は、将来のあなたの人生に役立てられる
一つ、認識して頂きたい考え方があります。それは、自分自身が味わう「困難・挫折・苦しみ」などは、「今後の長い人生において素晴らしい教訓になる」ということです。
異国の地で苦しい体験を味わっている人は、日本に住んでいる人たちと比べて、ちょっとやそっとではあきらめません。なぜなら、味わった苦しみの質が違うからです。
日本に住んでいる日本人が苦しんだり悩んだりしても、日本語で解決することができます。しかし、海外に住んでいる日本人が現地で解決するには英語で対応しなければいけません。そのため、苦しみの質が違うことを理解してください。
つまり、「留学先で辛い思いをしていることは素晴らしいこと」「ありがたいこと」だと逆に考えるべきなのです。
例えば、あなたの目の前に苦しんでいる人がいたときに、あなたはその人の気持ちに寄り添うことができます。そして、自分はすでに痛い思いを経験しているため、相手に対してアドバイスができます。相手に解決策を伝えることで、人の役に立つことができるかもしれません。
これらの理由により、留学生活で味わった「困難・挫折・苦しみ・失望」などは自分の人生を豊かにする大切な出来事だと捉え、前向きに留学生活を過ごすことの方がとても有意義な考えだということを理解してください。また、誰もが留学を経験することはありません。
ある意味では選ばれた人たちしか留学することができないのです。そのため、留学先で辛いなと感じたときは、私がここで書いてある文章を思い出してみてください。
今あなたが留学する中で感じている悩みは、3年後には良い思い出となります。時が経過すれば悩みの質も変わっています。悩みの質が変化しているということは成長している証拠です。
そのため、たとえ悩みがあったとしても、安心して留学生活を送ってください。あなたはきっと、その悩みを乗り越えることができます。
これらのことを理解した上で、留学生活を辛いと考えるのではなく、ポジティブに捉えて前向きに行動し続けてください。