留学を考えている方からのよく頂く質問の中に、「留学前に英語の勉強はやっておいた方が良いでしょうか?」「本番の留学前に、駅前留学などの英会話スクールに通っておいた方が良いでしょうか?」といったものがあります。
私が15歳で初めて短期留学をした際は、事前に英会話スクールには行きませんでした。また、留学前にTOEICなどのテストもまったく受けませんでした。そのため、留学前に英会話スクールなどに通う必要はないというのが、これらの質問に対する私の答えです。
ただ実際には、英会話スクールに通う代わりに、留学前にやっておいた方が良い勉強があります。
このページでは、「留学前に英会話教室に通わない方が良い理由」と「留学前に自分でできる英語学習法」について説明します。
目次|このページでわかること
留学前に英会話教室に通わない方が良い理由
冒頭でお伝えしたとおり、私は15歳で短期留学を経験しました。しかし留学前に、「駅前留学」などの英会話スクールには通いませんでした。その理由は、「留学前に英会話スクールに通うと、その分だけお金が無駄になる」と考えたからです。
また、前述のような英会話スクールに通う方の属性は、「どうしても留学することはできないが英語を学びたい方」であり、留学を控えている方にとっては、わざわざ英会話スクールに通う必要はありません。
なぜなら、留学に行くのが決まっている方と留学に行かない方とでは、「覚悟」が違うからです。要は、英会話スクールに通っている生徒と、これから留学をする人とでは「本気度」「マインドセット」が違うということです。
わざわざ日本を離れて、「時間・お金・体力」などを投資して現地で英語を学ぼうとしている方が留学志望者です。
何かしらの目的がなければ留学する理由がありません。つまり、留学志望者と日本にある英会話教室に通う方とでは、英語学習に対する意欲がまったく違うということが伺えます。
これらの理由から、これから留学をして本格的に現地で英語取得に向けて挑戦する人は、「留学前に費用対効果のわからない駅前留学などの英会話スクールに通わない方が良い」ということを認識してください。
それよりも、現地で時間と体力を思いっきり投資して、1日でも長く留学先に滞在する方が良いです。そして現地で英語を長時間勉強した方が、何倍も価値が高いということを理解してください。
留学前に自分自身で行うことができる英語学習方法について
次に、留学前に自分自身で行うことができる英語学習方法についてお伝えします。
英語はそもそも「言葉」です。そのため、「文法」と「単語」がとても重要になります。特にインプットしている単語量が多ければ多いほど、現地の留学先で聞き取れる英語が自然と多くなります。
そのため、留学前にあなたが行うべき英語学習は「文法を理解すること」と「単語の数を増やすこと」の2点です。
この2つさえ事前に抑えておけば、英語留学は大丈夫です。単語量が多ければ、耳に入る単語や読める単語の数は自然と多くなります。また文法を理解しておくことで、現地でのネイティブスピーカーとの会話にもついていくことができます。
英語関連の書籍を見ると、「聞き流すだけで英語が話せるようになる」などの教材を目にすることがありますが、そのようなうまい話があるわけがありません。
何事も努力をしなければ、得たい結果を得ることはできません。英語を身につけるのに楽な方法はないことを理解し、日本にいるときから地道にコツコツと文法と単語の勉強を行った方が賢明です。
特に、留学先で充実した学校生活を送りたいのであれば、日本にいるときから文法の勉強を何度も繰り返し学習することが重要です。
このときのポイントは、1冊の文法良書を何度も何度も繰り返し読むことです。あれもこれもと文法書を読むよりも、1冊の良書を繰り返し学習した方が身につきます。
例えば、世の中の書店にはたくさんの自己啓発書が並んでいます。ただ、結局はどれも言っている内容は同じであり、それを言葉や言い回しなどを変えて表現しているだけです。これは英語の文法書であってもまったく同じです。
そのため、あなたが気に入った文法良書を1冊で良いので購入し、それを何度も繰り返し学習してください。この方が、英語力が身につきますし、お金を無駄にすることがありません。
次に、単語の学び方についてお伝えします。知っている単語の数を増やすには、泥臭い方法ではありますが、暗記をするのが一番良いです。
単語力があれば、現地生活で聞き取れる内容は必然的に多くなります。聞き取れる内容が多ければ、それが精神的安定につながります。逆に、聞き取れる内容が少ないと、「何を言っているのだろう?」と考えてしまうでしょう。
私が実際に行った暗記方法は、ノートに繰り返し覚えたい単語を書いて覚える方法でした。100円ノートに1つの単語を10個〜50個ほど、繰り返し書いて暗記した方が早く身につきます。
また、単語帳で勉強する方が、英会話スクールに通う費用より圧倒的に安く抑えることができ、費用対効果も高いのでオススメです。
また単語帳は、電車などの移動時間中に読むのもいいですし、お風呂の中で読んでもいいです。そのほかにも、単語帳をトイレの中で読むなどして、隙間時間を有効活用しながら勉強することもできます。
駅前留学などの英会話スクールに通えば、数十万はお金がかかります。しかし、単語帳なら1000円〜2000円前後の安価で手に入れることができます。
洋画を使った英語学習方法について
先ほど述べた方法以外にも、文法と単語力を同時に磨くことができる勉強法があります。それは洋画を使った英語学習法です。洋画を使った学習法を取り入れることで、「文法」「単語」そして「発音」の3つを同時に吸収することができます。
特に洋画は、日常生活で使えるフレーズがたくさん散りばめられていますので、洋画学習も積極的に取り入れてみてください。
正直にお伝えすると、私には「短期留学をする前にもっと文法の勉強をしておけば良かった」という苦い思い出があります。私のような気持ちにならないためにも、あなたにはぜひ、本番の留学前から文法の勉強をしておくことを強くオススメします。
文法の勉強と単語の数を増やすことは、留学前に行っておいてまったく損がありません。むしろ、とても重要な勉強になります。
テレビ・ラジオを使った英語学習方法について
安く抑えながら英語の勉強をしたい人にオススメなのが、テレビとラジオを利用した英語学習です。
例えば、NHKの英語講座は無料で配信されています。その番組をビデオに予約録画をしておけば、いつでも自分が見たいときに勉強することができます。また、録画をしていれば、巻き戻したり早送りしたりするなどして繰り返し勉強することができます。
そして、テレビやラジオを利用した英語学習であれば、費用を抑えることができます。そのため、留学前の英語学習は自分で工夫をすれば費用をかけずに勉強することもできます。
ただ、録画をしただけで満足してしまい実際に勉強(行動)をしなければ英語は身につきません。そのため、留学前の英語の勉強を続けるためには、「あなたの強い意志(コミットメント)」が重要になることを理解してください。
テレビを通じて学ぶ英語講座はさまざまなコースがあります。例えば、「プレキソ英語」「エイエイGO!」「おとなの基礎英語」「しごとの基礎英語」「ニュースで英会話」などがあります。
ラジオでは、「基礎英語1〜3」「ラジオ英会話」「英会話タイムトライアル」「攻略!英語リスニング」「入門ビジネス英語」「実践ビジネス英語」などがあります。
このように、テレビ・ラジオを積極的に取り入れることで、費用を抑えながら英語学習を進めていくことができます。そのため、録画した番組を毎日見たり聞いたりする努力を継続するようにしてください。
留学前の英語学習を行うポイントは、「集中力と継続力」が肝になります。そして、覚えた単語やフレーズを暗記し、実際に使ってみることが大切です。なぜなら、インプットした単語やフレーズをアウトプット(=使う)することで定着していくからです。
今回お伝えした、上記2つの英語学習法については、思いっきり時間を投資してください。
これらを理解し、留学先で自分から積極的に周囲に声をかけるなどをして行動を起こすことで、本番の留学でもあなたは良い結果を残すことができるでしょう。