留学をしたら、すべての責任は自分にあると考えるべき

私はこれまでに、実際に留学をした友人から現地生活の様子を聞く機会がありました。その際に、「私がいる地域は日本人が多かったから、英語がなかなか身につかなくて」と言う方がいました。

私はこの人の意見を聞いて驚きました。なぜなら、そもそもその地域を選んだのはその人自身だからです。

つまり、これから留学をする方は「すべての責任は自分にある」と考えなければいけません。この考えをもって留学に挑まなければ、留学を成功に導くことができません。

これを他人のせいにしたり、環境のせいにしたりした時点で成長が止まってしまいます。

目次|このページでわかること

留学生活では、「変わるものは変え、変わらないものは受け入れること」が大事

私たちには「考える力」があります。そして、「変えられるもの」と「変えられないもの」を見分ける力があります。この考えを留学生活でも取り入れてください。

たとえば、あなたが留学前に英語の勉強をしていたとしましょう。このとき、「この参考書通りに英語の勉強をしているのに、英語力が伸びている気がしない」と思った時点で英語は伸びません。

他にも、留学を検討している人の中には、「英語が話せない」「お金がない」「人脈がない」「留学に関する情報がない」などの理由を並べ、「これだから私は留学ができない」と文句を言う人がいます。

結局、そのようなマインドでは留学をしても成功しませんので、留学はしない方がマシです。

そうではなく、「どうやったら留学前に多少なりとも英語ができるようになるか」「どうやったらお金を稼ぎながら英語も学べるか」「どうやったら現地の人脈を作ることができるか」「どうやったら留学に関する情報を入手できるか」と考えることが重要です。

要は、得たい結果を得るための行動が大切なのです。

確かに、不平不満を言って、現実に直面している問題から避ける生活の方が楽かもしれません。なぜなら、「どうやったらうまくいくか?」と考えることには頭を使うからです。

問題の解決には創造性を必要とするため、自身の頭に負荷がかかります。しかし、その負荷から避けていては成長はありません。成長をするためには、自分から変わる努力が必要となります。

私が留学したとき、現地に知り合いは一人もいませんでした。別の記事でも伝えていますが、私の中学校時代の英語成績はとても誇れる成績ではありませんでした。

英語もそこまで話すことができないため、多少なりとも不安がありました。そのため、最初から学校の授業についていくことなんてできませんでした。それでも「どうすれば留学生活がうまくいくか」ということだけを考えました。

そして私自身も、英語が話せるようになるまで努力をしました。当時の私は、長時間勉強をするのは当たり前でした。私はカナダに留学していたため、現地のカナダ人と時間を共にしたい気持ちがとても強い学生でした。そのため、「彼らと濃い時間を過ごすにはどうしたら良いだろうか?」と創意工夫しました。

また、毎日のように学校から出される課題の他に、「英語力を伸ばすために何ができるか?」と考えながら生活していました。もちろんすぐに結果はでません。

そのため、「すべては自分の責任」と考え、行動し続けるしかないのです。それ以外にありません。文句ばかり言う人は英語が話せるようになりませんし、留学生活も成功しません。

そうではなく、「英語がうまく話せないのは自分の責任」とすべて自分のせいだと思わなければいけません。そして「自分は留学してもダメだ」と思うのではなく、「現時点で自分ができることはなにか」と考えることが重要です。

この思考をせずに、他人のせいにしたり周囲の環境のせいにしたりしては、成長はありません。そのため、英語力も身につきません。

創意工夫には頭を使います。ここに正しい答えなどは存在しません。そして当たり前の話ですが、「これが留学の王道」などの共通したノウハウは、留学にはありません。

そのため、留学をしたときは、あなた自身で答えを見つけていかなければいけません。だからこそ、留学はある種の冒険でもあります。そして、留学で得た知識が自己成長につながるのです。

また英語のスタートラインは、留学生ごとに全員違っています。特にフランス・ドイツなどのヨーロッパから来ている留学生と、私たちのようなアジア圏から来ている留学生とでは英語レベルに差があります。

そのため、留学で成功するためには必ず「その人独自のノウハウ」が必要になっていきます。この独自ノウハウを自分で構築するのが留学の醍醐味です。

ただ幸いなことに、英語は事前に日本で勉強することができます。例えば、DVDを観て英語学習をしたり、文法や単語などの学習をしたりすることができます。

その他にも、必要であれば事前に英会話スクールに通うこともできます。また書店に行けば、専門書などがたくさん置いてあります。

これらのことを考えると、あなたの時間と情熱を投資することで、日本にいながら留学前にできることがたくさんあることに気付くでしょう。そして「すべては自分の責任」と考えることによって、解決策を見つけていけば成長することができます。

自分の努力で変えられないものには、冒頭でお伝えした「他人」と「周囲の環境」などがあります。ここにフォーカスするのではなく、変えられるものは「自分」ということを理解して、留学生活を送ってください。

母親からの教え:「自分を信じ、変えられるのは自分だけ」というマインドを持つ

留学して3ヶ月が過ぎた頃の私は、現地生活に慣れ始めていました。しかし、思うように英語が伸びている感覚がなく悩んでいました。

そして留学中の私は、国際電話を通じて母親に相談したことがあります。当時の相談内容は細かく覚えていませんが、英語が上達していない不満や寮生活などに関する内容だったと思います。

16歳だった私は、「周囲の環境」や「教師」に不満を持っていたのです。

そのときに母親から言われた言葉が「自分を信じなさい。自分はできると信じなさい。そして郷に入ったら郷に従えということを覚えておきなさい。あなたが変わらなきゃ現実は変わらないのよ」というものでした。

この言葉を聞き、私は「本当にそうだな」と強く思いました。そもそも「留学を選んだのは自分」であり、「寮に住むと決めたのも自分」です。

このときの環境は、すべて自分が選んで作り上げたものです。当時の私は「すべては自己責任」ということについて気付いていませんでした。

むしろ、今となっては両親に対して留学ができたことに深く感謝しています。そして、「本当に貴重な経験をさせていただいたな」と思っています。

私も自分のマインドを変えてきました。変えられるのは自分だけです。他人や周囲の環境に対して不満を言っても変わりません。もちろん、自己成長もありません。

これらを理解した上で、「すべては自己責任」ということを認識できるかどうかであなたの留学生活が大きく変わってくることを理解してください。