留学では、自分から行動しない人は絶対に成功しない

留学に限らず、何か成果を出す人はそこまで深く考えずに行動できる人です。逆に成果を出せない人は頭の中で考え込んでしまい、なかなか最初の一歩が踏み出せない人です。

その理由は最初から「完璧な答え=質」を求めようとするからです。しかし、最初から質を求めても得ることは何もありません。なぜなら、量(数)をこなすことで初めて質に転換するからです。

目次|このページでわかること

英語は堂々と自信を持って話せば必ず伝わる

海外留学をすると、さまざまな国からの留学生と出逢います。彼らと意思疎通を取るための手段は「英語」です。しかし、彼らの英語が完璧かというと、お世辞にも上手とはいえません。

例えば、中国人の英語には、中国訛り(なまり)があります。メキシコ人、スペイン人なども同じです。それぞれ微妙にアクセントやイントネーションが違います。

だからといって、彼らはなにも遠慮はしません。むしろ、堂々と自信を持って自分の意見を話します。彼らの共通点は、元気で明るくパワーがあること」そして「失敗を恐れていないこと」の2点です。

正直にいうと、日本人にはいろいろと考える癖があります。しかし実際のところ、「誰もあなたのことを気にしていない」のです。

そのため、英語でのコミュニケーションに迷うより、多少つたなくても自分の意見を伝えようとする姿勢の方がよっぽど重要です。英語は、堂々と自信を持って、声を大きく話せば必ず伝わります。

私は元々、中学校時代の英語の成績は5段階評価中「2」でした。そのため、英語には自信がありませんでした。それでも留学をすると決めた以上、つたなくてもドンドン積極的に、自分から英語を話そうと決めて留学生活を送りました。

すると、英語力がなくても積極的に話そうとする私の姿勢を見て、現地の学生や周りの留学生が私のことを気にかけてくれるようになりました。これが、相手と仲良くなるキッカケになるのです。

大切なのは、自分から自己開示をして心を開くことです。すると相手は、「こいつは本当に英語力を伸ばしたいんだな、力になってやろう」「まだ英語は下手だけど、良いやつっぽいな」などと思ってくれます。

john※留学1年目からとても仲の良かったカナダ人と当時の私。

結局は、自分が相手に対して発しているオーラ(雰囲気・人柄)などで、相手から「こちらがどのような人間なのか」を判断されます。自分が相手に対してビクビクしていたら、相手は「大丈夫かな?」と不安になります。

そのため、最初から完璧を求めず、堂々と自信をもって英語を話してください。その方が、相手も自分の英語を理解してくれるようになります。

カナダに20年以上住んでいる日本人男性と出会って学んだこと

私が留学していた都市のダウンタウンに、一つの日本食レストランがありました。そのオーナーは現地に20年以上住んでいるのですが、所謂(いわゆる)「ジャパニーズ・イングリッシュ」を話す方だったのです。

例えば、「ワァオ! ザッツベリーナイス!」といったような調子で話すのですが、彼は堂々と自分の考えを英語で話していました。もちろん、相手のカナダ人もしっかりとそのオーナーの話を聞き、普通にコミュニケーションができています。

この出来事から「完璧な発音じゃなくても、英語で対等に話すことができる」ということを教わりました。もちろん、流暢(りゅうちょう)な英語が話せることに越したことはありません。

ただ、「流暢に話せなかったらどうしよう」などと考えてしまい、内気な気持ちになってしまったら意味がありません。逆に、堂々と自分の言葉で英語を話せば、それが「流暢な英語じゃなくても伝わるんだ」という気付きになり、自信を持つことができます。

それでは次に、「留学中に自分から行動をし続ける上で大切な3つのポイント」についてお伝えします。

ポイント1:目標を持つ

まず1つ目に重要なポイントとして、目標を持つことが挙げられます。「1年後にはこれだけ成長していたい!」と目標を掲げます。

そして、「そのために何ができるか?」「どうやったらうまくなるか?」「何ができていて、何が足りていないのか?」「その目標を達成させるためには、誰にサポートしてもらったら良いか?」などと自問自答します。

留学中は、自己分析することが大切です。このように創意工夫をしながら一つひとつ取り組んでいくことで、自然と自信がもてるようになります。もちろん、結果もついてくるようになります。

ポイント2:焦らずに進む

2つ目に重要なポイント、焦らないことです。留学中の英語学習では、焦らずに一つひとつを実行していけば良いのです。

大切なことは、自分の目標に焦点を当てることです。「成長してきた!」と感じたら、必ず「私(俺)はできている!」と自分に対して花マルを与えてあげてください。

花マルの数が増えてくると、「もっとがんばろう!」とモチベーションが上がります。例えとして「花マルをあげる」と伝えましたが、自分で自分を励ますツールであれば何でも構いません。

例えば、「この課題を終わらせたら、週末にダウンタウンで大好きなシェイクを飲もう!」「今日は3時までがんばろう。達成したら、明日はお昼にピザだ!」など、何でも構いません。

このように、自分で自分の気持ちを高く保ち続けるための工夫をすれば良いのです。もちろん、最初からできないのは当たり前なので気にする必要はありません。特に留学中は、良い意味で素直に開きなおることも大切です。

そして、「一つひとつ、コツコツ焦らずやろう!」と心に決めてください。

ポイント3:他人と比べない

3つ目に重要なポイントは、他人と比べないことです。結局のところ、人と比較してもまったく意味がありません。どうせ比較をするなら、やはり昨日の自分です。上には上がいますから、他人と比較をするとモチベーションが下がってしまい兼ねません。

そのため、「昨日できなかったが、今日はこれができた」「新しくフレーズを覚えた」「新しい友達ができた」など、何でも良いので自分ができていることにフォーカスを当ててあげてください。

留学をすると、最初は何をどうしたらいいのか迷うことがあると思います。しかし、最初の頃は特に、何も考えずにできることから進めていってください。

自分から行動に移すと、必ず何かしらの結果が表に出ます。言い換えれば自分から行動しなければ何も成果が出ないということです。

行動を繰り返していくと、自分の勝ちパターンが見えてきます。そのため、失敗を恐れずに行動することが大切です。

わからないところがあれば、「わからない、教えて欲しい」と自分から周囲に対してアピールすることも一つの力です。これらを理解した上で、留学をしたらどんどん積極的に自分から行動してください。