日本人は特に、恥をかくことや失敗することに対して怖れを感じる人が多い傾向にあります。しかし、そのようなマインドではいつまで経っても留学で良い成果を残すことはできません。
そのため、留学をする人は失敗を怖れずに「最初はできないのは当たり前」と良い意味で開き直る気持ちをもって留学生活に挑むようにしてください。
私が考える留学で成功する人の特徴は、特別に優秀な人ではありません。例えば、TOEICで高得点を取っている人が全員英語を話せるかというと話せない人の方が多いです。
それよりも、どのようなことがあっても諦めずに常に前進する気持ちをもっている人の方が、留学を成功させることができるでしょう。言い換えれば、消極的になって恥をかくことを怖れている人は、TOEICなどで高得点を取っていたとしても現地での留学生活は失敗してしまう可能性の方が高いということになります。
このページでは、「恥をかくことや失敗することを怖れることで生じるデメリット」について解説していきます。
目次|このページでわかること
留学先で何も挑戦しないで何が得られるのか
留学する人によく考えて頂きたいのが、「行動をしないリスク」です。行動しなければ特にデメリットはないと考えがちですが、そのようなことはありません。物ごとはすべて表裏一体です。
そのため、行動をしないデメリットも存在します。例えば以下のようなものが挙げられます。
・時間の浪費をする
・失敗経験を積むことができないため、人生に「深み」が出ない
・成功/成長体験を味わうことがない
・自信がもてない
このような「行動をしないデメリット」があるのです。特に時間の浪費は最大のデメリットです。なぜなら、時間はお金で買うことができません。そのため、お金よりも時間の方が貴重です。
人生は1度しかありません。チャレンジしないで終わる留学生活と、失敗をしてもチャレンジしたという「経験」をする留学生活では、どちらの方が価値が高いでしょうか?
留学生活を通じてチャレンジしたという経験が実績となり、あなたの人生全体を大きく変えることになります。そのため、留学生活を通じてチャレンジすれば、これから先の人生においても有意義に働くということが、少し考えてみれば理解できるのではないでしょうか。
留学先で挑戦をすると何が得られるのか
今度は逆に「行動をしたら得られるメリット」です。実は、失敗をしても良いから行動した方が得られるメリットはたくさんあります。例えば、以下のようなものが挙げられます。
・失敗経験を通じて、精神的にタフになる
・失敗経験を積むことによって、人生に「深み」が出る
・失敗経験を通じて、新たな知恵が身につく
・失敗経験を通じて、自分に自信がもてるようになる
・失敗経験を通じて、同じ道を歩もうとしている他人に自分の経験を教えることができる
・失敗経験を乗り越えて成功したときに、大きな達成感を味わうことができる
このように、「行動をしたら得られるメリット」はたくさんあります。そして、失敗を見込んでチャレンジした方が精神的なダメージも大きくありません。そのため、先見性の目をもってチャレンジすることが留学生活では大切になります。
このような思考をもって生きると、留学生活で起こした失敗に対してクヨクヨ悩む必要がないことを理解できるでしょうか? 仮に失敗をしても、人生全体から見たときにはとても小さなものです。そのため、人生全体から俯瞰して見るようにすることで、小さなことでとらわれなくなります。
成功するか失敗するかは動いてみないとわからない
結局のところ、あなたが留学先で挑戦した出来事が成功するか失敗するかは、実際に行動してみないと結果はわかりません。言い換えれば、行動する前から判断しても意味がないのです。そのため、ぜひ行動に移してしてください。
また、行動した数も意識してください。1回のチャレンジで諦めることもできますし、10回チャレンジすることもできます。すべては本人の心の持ちようで決まります。
あなたがチャレンジした結果、うまくいかなかった場合は「なぜ失敗したのだろう?」と分析したり、方法を変えたりして再度チャレンジすれば良いのです。
例えば、あなたが初めて自転車に乗ったときのことを思い出してください。あなたは1回目で自転車を運転することができたでしょうか?
おそらく何度も転んだはずなのです。膝に傷を作って、何度も転んでは起き上がり自転車を運転したはずです。その反復練習を行った結果、今ではスイスイ自転車に乗れるようになったのではないでしょうか?
留学先で英語の勉強をすることもまったく同じです。失敗をしても起き上がって何度もチャレンジし続けてください。少し失敗したからといって縮こまる必要はありません。失敗した数が多ければ多いほど成功に向かっていると考えるべきなのです。
私自身の留学失敗談
私も留学先での失敗経験はたくさんあります。例えば、留学当初の私の英語レベルは本当に低いものでした。そのため、留学先の学校のテストで赤点を取り、追試を受けてギリギリで合格した経験があります。「このままではまずい」と危機感を感じ、それから必死になって長時間勉強をするようになりました。
私にとって、この「危機感を感じること」は良いサインでした。「自分の英語力はこれでは通用しないんだな」とある種の恥を経験しました。このことを感じ取った私は、そこからアクセル全開で必死になって英語の勉強をするようになりました。
そして現地で4年間留学生活を送り、無事に現地の学校を卒業することができました。私がこの経験をして思ったことは、「人間、誰でも一度スイッチが入り諦めずに継続すれば達成することができる」ということです。私にできたのですから、あなたにも必ずできます。
これらを理解した上で、恥をかくことや失敗することを怖れないでください。最初は勇気が必要かもしれませんが、失敗することや恥をかくことなどを乗り越える姿勢をもって努力をし続けてください。
このような考え方をもって留学生活を送れば、あなたの英語力は着実に伸びていきます。留学先で英語力を向上させるカギは「恥をかくこと」「失敗すること」、この2つに対して怖れずに挑み続けることだということを理解してください。