カナダに留学を検討しようと考えるとき、「実際どこの都市がいいのだろう」と考えることがあります。
環境選びを間違えてしまうと、せっかくの留学が遊学で終わってしまいます。遊学とは一言で、「自分の英語力を上達させるための努力を怠り、留学先で遊んで帰国すること」を指します。
事実、私の友人で「この場所に留学して失敗した」と嘆いている友人がいました。彼女は2年弱、留学をしましたが「自分の中ではあまり英語が上達したような感じがしなかった」と言っていました。
上記のような失敗を避けるために、初めて留学する人は「自分はどこに留学すればいいのだろうか」と悩むことはとても理解できます。
私も初めて留学するときは、国選びには迷いました。私の勝手な先入観ですが、「アメリカ=銃の社会」「オーストラリア・ニュージーランド=英語になまりの強い国」「イギリス=物価が高い」と決めつけていました。
もちろん上記であげた国はすべて、人気のある英語圏の留学国です。
ただ、その中でも私の中で唯一、「カナダ=自然が豊か」というプラスのイメージがありました。また、私の親戚がカナダに旅行したことがあり、「カナダは住みやすくて良い国だよ」と事前に聞いていたことがあったことも決め手になりました。
そこでこのページでは、「留学先としてオススメする、カナダの5大都市」の概要について解説していきます。
カナダのいいところは、大自然に囲まれ豊かな自然を満喫しながら英語学習をすることができることです。留学先として国を選ぶときは、「緑が豊かなこと」「日本からのアクセスが良好なこと」なども国選びをおこなう基準の一つでしょう。
たとえば、成田空港からカナダのバンクーバーまでは、片道で約8時間50分で到着します。関西空港からは約9時間20分と日本からのアクセスが良いです。
また、何といってもカナダは治安が良い国として有名です。特にカナダ国内の都市「バンクーバー」「トロント」「カルガリー」は「世界でもっとも住みやすい都市ランキング」で常にトップ5に選ばれています。
- 「カナダに留学を考えているけど、具体的な都市選びで迷っている」
- 「カナダのおすすめの留学都市を探している」
- 「カナダの都市の違いが何か知りたい」
- 「カナダの大自然に囲まれた空間に身を置きながら、現地の学生や他の国からきている留学生と英語を学びたい」
この記事はそんな方に向けて書いています。
このページを読み進めることで、具体的なカナダでの留学先の都市を見つけることができるようになります。
目次|このページでわかること
カナダの基本情報と特長
カナダは、「世界でもっとも住みやすい国ランキングで常にトップ5に入るほど治安が良い国」と言われています。
また、世界各国から留学生が語学留学・短期留学・長期留学などをするにあたり、留学先の中で常に上位ランキングに入っています。
カナダは全般的にどこの都市も基本的に治安がよく、安心感が持てる国です。私はカナダに4年間住んでいた経験があるため、ある程度の大都市を自分の目で確認してきました。
特に、「バンクーバー」「ビクトリア」「トロント」「エドモントン」「カルガリー」などは留学生にとても人気があります。
英語学習において、非常に優秀な高校・大学があるため、英語学習を行うには非常に良い環境です。また、街並みもその都市ならではの雰囲気があり自然が豊かなので、カナダは留学するのにオススメの国です。カナダの概要を以下で解説してきます。
カナダの基礎情報
首都 | オタワ:Ottawa(オンタリオ州) |
人口 | 約3,620万人 |
公用語 | 英語・フランス語 |
交通 | 都市部は地下鉄やバスがある。地域にもよるが、路面バス、フェリーなども使われている |
通貨 | カナダドル(CADドル) |
ビザ | 2016年3月15日より、カナダへ空路で入国するときは、電子渡航認証(eTA:Electric Travel Authorization)が必要です。eTAは出発する前に取得する必要があります(カナダドルで7ドル)。 |
年齢制限 |
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バンクーバーについて
州 | ブリティッシュ・コロンビア州 |
人口 | 約240万人 |
気候 |
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日本との時差 |
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消費税 |
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最初にご紹介したい都市は、私が短期の語学留学した場所であり、留学先として大人気な都市の「バンクーバー」があります。
ブリティッシュ・コロンビア州の最大都市「バンクーバー」は、特に日本語による情報も多いです。そのため、初めての海外留学を経験する人にはオススメの都市です。
また、カナダは全体的に寒いイメージを持たれている方を多く見かけます。しかし、バンクーバーは上記の表にあるように比較的に温かく全体のシーズンを通して過ごしやすい都市です。
そのため、初めての留学で、日本人が「少なすぎるのはイヤ」と考える方には、バンクーバーでの留学はオススメです。なぜなら、バンクーバーは日本語での情報も多いため、安心して住める環境が整備されているからです。
バンクーバーについてより詳しく知りたい場合、以下のコンテンツも合わせて読んでおきましょう。
ビクトリアについて
州 | ブリティッシュ・コロンビア州 |
人口 | 約37万人 |
気候 |
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日本との時差 |
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消費税 |
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2番目にご紹介するのは、ブリティッシュ・コロンビア州の州都である「ビクトリア」です。私の友達でビクトリアに留学した友人がいたため、高校留学中の夏休みを使って私はビクトリアに8日間ほど滞在した経験があります。
ビクトリアは本当に緑豊かな街です。「Garden City(ガーデンシティー:花の街)」と呼ばれるビクトリアは、カナダの中でも温暖な気候でガーデニングが盛んです。
ビクトリアには「ブチャードガーデン」というガーデニングの観光名所があります。ビクトリアは「花の街」とも呼ばれるほど綺麗なため、観光名所として非常に有名な都市であり、毎年多くの留学生が学びに来る場所です。
私が8日間滞在して感じたことは、時間の流れが本当にゆっくり流れていることを感じられたことです。そして温厚な人々が多く、リラックスして過ごしている人が多くいたのが印象的でした。
ビクトリアについてより詳しく知りたい場合、以下のコンテンツも合わせて読んでおきましょう。
トロントについて
州 | オンタリオ州 |
人口 | 約617万人 |
気候 |
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日本との時差 |
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消費税 |
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3番目にオンタリオ州の「トロント」です。トロントはオンタリオ州の首都になります。トロントはカナダで最大の都市であり、国の経済の中心となっているため活気がある街です。
トロントには、人口の半数以上はカナダ国外で生まれた人たちが住んでいます。そのため、過去に聞いたことがない英語のアクセントを聞くことができる都市です。
また、さまざまな文化が入り混じっている都市でもあります。例えば、トロントにはチャイナタウン、コリアンタウン、リトルイタリー、グリークタウンなどさまざまな国の雰囲気を味わうことができる街でもあります。
そのため、日本の食材はもちろん、各国の食材を仕入れたり本格的な料理を手軽に食べることができたりします。
また、電車やバスなどの公共交通機関も充実しているので、住みやすい都市ランキングの上位に名前が挙がるのも納得です。
トロントについてより詳しく知りたい場合、以下のコンテンツも合わせて読んでおきましょう。
カルガリーについて
州 | アルバータ州 |
人口 | 約140万人 |
気候 |
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日本との時差 |
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消費税 |
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4番目に「カルガリー」です。カルガリーはアルバータ州最大の都市です。カルガリーは緑豊かな街なので留学するのに適しています。私の友人がカナダ人の男性と結婚し、カルガリーに住んでいますが「カルガリーは過ごしやすいよ」と言っていました。
カルガリーはアルバータ州にあります。特にカルガリーは、オイルビジネスが好調で、州の経済が安定しているとのことです。そのため、財政面と緑豊かな自然をそのまま残した街というのが特長です。
また、カルガリーには石油・天然ガス・オイルサンドなどの石油関連企業が多くあります。このように経済活動が盛んなため、失業率もカナダで一番低いとされています。
このように石油資源が豊かなアルバータ州は、カナダ国内で税率が一番低く設定されており州税がゼロとされています。上記でお伝えしたバンクーバーでは消費税12%で、トロントでは13%の消費税があります。一方で、カルガリーは5%しか発生しません。
そのため、普段の生活費や留学のための授業料などをグッと安く抑えることが可能です。
これにより、一般企業にとっては経費を削減するための大きなメリットになります。そのため、わざわざカルガリーへ移転する企業があるほどで失業率は国内で一番低いという結果に繋がるわけです。
このように、州税が免除されるということは留学生や現地に住んでいる人、全員にとって嬉しい話です。
また、カルガリーはロッキー山脈に抱かれているため、アウトドアスポーツがとても盛んです。例えば、夏はキャンプにカヌートリップ、ハイキングが王道です。冬はスキー・スノーボードなどのウインタースポーツを楽しむことができます。
しかも、日本人留学生が他の州と比べて比較的少ないので、英語漬けの毎日を送ることができます。
カルガリーについてより詳しく知りたい場合、以下のコンテンツも合わせて読んでおきましょう。
エドモントンについて
州 | アルバータ州 |
人口 | 約120万人 |
気候 |
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日本との時差 |
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消費税 |
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5番目にアルバータ州にある「エドモントン」です。エドモントンは、カナダのアルバータ州にある都市で同州の首都でもあります。アルバータ州の人口規模としては、トロントの次に大きい州として留学先の候補として人気です。
エドモントンには学習面から娯楽面など、環境面で充実した留学都市です。カナダでTOP5に入る「アルバータ大学」があります。留学生にありがたい、「アルバータ州の消費税5%のみ」も魅力的です。
アルバータ州は、カナダ国内で税率が一番低く設定されています。州税(PST)がゼロとされており消費税は5%の(GST)しかありません。
留学生にとって住みやすい都市でお財布に優しいアルバータ州は非常に魅力的です。
エドモントンについてより詳しく知りたい場合、以下のコンテンツも合わせて読んでおきましょう。
まとめ
この記事では、カナダ留学を希望されている方向けに、「おすすめ5大都市」の概要をご紹介してきました。
カナダは全体的に治安がよく、留学生に対しても受け入れ体制が整っている国なので、どこを選んでも満足のいく留学生活が送れることは間違いありません。
今回お伝えした都市の中で、もし私がもう一度留学をするなら、今度は「カルガリー」を選びます。理由は以下の3つです。
- 「大都市に比べて日本人が少なく、優秀な大学があること」
- 「消費税5%のため、留学費用を賢く抑えられること」
- 「世界で最も住みやすい都市に5回選ばれていること」
カルガリーは、あくまでも私の個人的な意見に過ぎませんが参考にしてみてください。
今回ご紹介した都市は、初めての短期語学留学をする人から1〜2年の留学、そして3年以上の長期留学をされる方、全員にオススメできる5大都市です。
上記の内容を再度、熟読した上で最終的な都市をどこにするか決めてみてください。