カナダで人気のある2大都市は「バンクーバー」「トロント」ですが、実はアルバータ州に属する「カルガリー」も隠れた人気の都市の一つです。
カルガリーは上記2つの都市と比べると、日本人留学生や日本からの移住者が比較的少ないため、本場カナダの生活をしながら英語を上達させることができます。
実際、私の友人がカナダ人と結婚し、カルガリーに永住権を持って住んでいますが、「暮らしやすい」と言っていました。
カルガリーへ留学する人の期間として、1ヶ月の短期留学で行く人、6ヶ月〜1年以上の長期留学で選ぶ人など、多岐にわたります。
現地で真剣に英語力を伸ばしたいと考えている人やカナダの高校・大学へ卒業留学しようと考えている人には最適な留学先です。
このページでは、「カルガリーが留学先としておすすめできる理由」について具体的に解説していきます。
カルガリーへの留学は以下のような人にオススメ
比較的、日本人留学生が少ない都市で英語の勉強がしたい
「治安よし」「住みやすさよし」「集中した英語学習環境よし」の3つを欲張りたい
英語の勉強だけでなく、カナダで観光をして遊びも欲張りたい
目次｜このページでわかること
カルガリーに留学する6つのメリット
カルガリーに留学する6つのメリットについて、以下で詳しく解説していきます。
日本人留学生が少ないため、留学先として最適
「カルガリー」は、100万人を超える都市ですが、中心地はコンパクトな作りで、バンクーバーやトロントなどの大都市と比べると規模は小さいです。ただ、治安はよく他の都市と比べると人が少ないため暮らしやすい街で好評です。
日本からの留学生も少なく、集中した現地での英語学習環境を手に入れることができます。
なぜなら、日本からカルガリーに向かうには、バンクーバーを経由するため移動に一手間かかります。移動に一手間かかるため、バンクーバーやトロントなどの大都市に留学するよりはカルガリーに留学する日本人は少なくなります。
香港や台湾、韓国など他のアジア圏からの留学生やブラジル、メキシコなどからきている留学生もいます。このように、さまざまな国の人と一緒に生活をして英語を話すことができます。そのため、スピーキングやリスニングなど英語力の上達が期待できます。
上記の内容から、同じアルバータ州にある「エドモントン」同様、全体的に見てもアルバータ州に留学に来る日本人は少ないことがわかります。このことから、ご自身の英語力を飛躍的に上達させる上でカルガリーはおすすめの留学先です。
世界で最も住みやすい都市第1位に選ばれたカルガリー
冒頭で私の友人がカルガリーに移住していることをお伝えしましたが、彼女は「カルガリーは住みやすい」「親切な人が多い」「治安がよい」と教えてくれました。
その根拠として、カルガリーは、緑豊かな自然と治安の良さで高評価を受けています。また、国際連合により高い評価を受けた結果、「世界で最も住みやすい都市第1位に5回も選出」されています。
留学先を選ぶ上で、「治安」はとても重要なポイントです。カルガリーであれば過去に5回も「住みやすい都市」として選ばれているため、安心してあなたのお子さんを留学させることができるでしょう。
消費税5%（GST）のみで州税（PST）がないカルガリー
子供を留学させるときに気になるのが現地での生活費です。このとき、アルバータ州の特権である「消費税5%のみ」を活用すると良いでしょう。
日本と違うこととして、カナダには消費税が2つあります。それは州税（PST）と物品サービスの（GST）です。
これは何かというと、例えばバンクーバーの場合は消費税が全体で12%あります。そのうち州税（PST）が7%、物品サービス（GST）が5%です。一方、アルバータ州のカルガリーは物品サービスの5%（GST）だけです。
その理由は、アルバータ州だけカナダ国内で税率が一番低く設定されているからです。そのため、物品サービス（GST＝Goods and Services Taxes）の5%だけとなっています。（このことは、同じアルバータ州にあるエドモントンも同じです）
カルガリー（エドモントン含む）は消費税が5%のみに設定されているため、カナダの中では現地での生活費用を安く抑えることができるでしょう。
このように日本人留学生が少ない環境の中で英語を学び、生活費用も安く抑えることができるのが、カルガリーのもう一つの魅力といえます。
質の高い学習環境と教育期間
出典：カルガリー大学（University of Calgary））
カルガリーには、「カルガリー大学（University of Calgary）」があります。創立1966年と比較的新しいですが、16の学部と60以上の学科を保有しています。
例えば、教育学部、経営学部、人文学部、法学部、社会学部、工学部、理学部、獣医学部、医学部、看護学部、芸術学部などの学部があります。
創立は若いですが、カナダ国内の大学ランキングでは常に上位に入っています。また、世界の若い大学ランキング「QS World Young University Ranking」という名前のランキングの中で、18位に入りました。比較的歴史は浅いながらも、学業面でも優秀な大学といえます。
上記でお伝えしたように、日本からの留学生は比較的少ないため、現地のカナダ人や他国の留学生と英語で話すことができます。これらの理由から、カルガリーを語学留学先として選ぶのには最適な場所になります。
上記でお伝えしたように、アルバータ州の中にあるカルガリーは、他の州と比べて税金が安く設定されています。そのため、他州の大学と比べて「学費を約2割ほどおさえられる」と言われています。
税金面を賢く利用しながら英語を学ぶのに、カルガリーはとてもおすすめできる留学先といえるでしょう。
カルガリーからエドモントンは、日帰り旅行ができる
同じアルバータ州にあるエドモントンからカルガリーまで日帰りで行くことができますが、実はカルガリーからもエドモントン行きの高速バスが出ています。高速バスを利用した場合、約3時間45分で同じアルバータ州にあるエドモントンに着くことができます。
そのため、現地で出会った友達と一緒に日帰りでショッピングをしたり、エドモントンの街並みを楽しむことができます。カルガリーに留学したら、ぜひ高速バスを利用してエドモントンの観光を楽しんで欲しいです。
カルガリーからはバンフも日帰り旅行ができる
また、カルガリーの凄いところは、カナダディアンロッキーで有名な「バンフ（Banff）」も日帰りで旅行ができることです。バンフはカナダを代表する観光名所でカナダの大自然を満喫することができます。
さらに、バンフはスキーをする観光名所としても有名で、とても人気のある観光地です。実際、私もスキーをしにバンフへ行ったことがあります。上記の写真はバンフで仲間とスキーをしたときの1枚です。
少し薄暗いですが、以下の写真は私が実際にバンフ（Banff）に訪れて撮った街並みです。
このようにカルガリーに留学すると、カナダの大自然の絶景を目の前で見ることができます。個人的にとてもオススメする観光地の一つですので、カルガリーに留学したらぜひ一度は足を運んでいただきたい名所です。
カルガリーの交通は非常に便利
カルガリーには「C-Train（シートレイン）」というカルガリー中心部を走る電車があります。カルガリーのダウンタウン内では「路面電車」に位置付けられています。
C-Trainの特徴は、ダウンタウン中心部での乗車が90分内であれば乗り放題となっていることです。そのため、ダウンタウン内を東西に移動する際には非常に便利なチケットです。
なぜこのことをお伝えするかというと、私が留学したサスカチュワン州の首都レジャイナ（Regina）では、週末になるとバスが1時間に1本で、時間通りにバスが来たりこなかったりということが日常茶飯事でした。
一方カルガリーであれば交通の便は良いですから、私が実感した交通の便の悪さを感じるストレスは軽減されるでしょう。
カルガリーのデメリットをメリットに転換する
カルガリーはバンクーバーやトロントなどの大都市と比べると大きい都市ではありません。滞在して少し時間が経つと、毎日の生活に慣れてしまい退屈な気分になってしまうことがあります。そして、カルガリーの冬はマイナス30度を超える極寒の都市です。
そのため、この2つのデメリットをメリットに転換させる発想を理解しておくと、充実したカルガリー留学を送ることができます。
退屈な日々を飽きさせないための工夫が重要
正直なことを言うと、勉強をしなくても現地で生活はできます。しかし、現状の英語レベルで満足してしまい、日々の生活パターンに流されてしまうと英語はなかなか上達しません。「もうこのくらいで良いや」と自己満足してしまうと、その後の成長はないでしょう。
そのため、現状に満足するのではなく常に向上心を持って勉強する心がけが大切です。また、毎日の生活が飽きないように自分なりに日々の生活を工夫することも重要です。例えば、以下のようなこと行って留学生活を飽きさせない工夫をしましょう。
- 英語で友達とカードゲームをする
- 友達と旅行に行く
- 友達と映画を観に行く
- 友達とホームパーティーをする
- 友達の家に泊まりにいく
- 朝早く起きて友達とランニングをする
確かに大都市と比べると遊ぶ場所は限られますが、上記のように少し考えるだけでアイディアはいくらでも出てきます。
さらにカルガリーの場合は、「エドモントン」「バンフ」などの観光スポットにも日帰りで行くことができます。そのため、私が住んでいたレジャイナ（Regina）よりは退屈な気分を感じることはないでしょう。
カルガリーに留学したら、カナダの大自然に触れたり現地の人と交流をしたりするなどして、英語力の上達だけでなく現地での生活を総合的に楽しんでいただけたらと思います。
カルガリーの冬はマイナス30度を超えるから留学先に良い
カルガリーの冬は、はっきり言って極寒です。マイナス30度以上になることは珍しいことではありません。
私の場合、カルガリーではなくサスカチュワン州の首都レジャイナ（Regina）に4年間留学しました。私が経験した一番寒い気温は、マイナス58度でした。このようにカナダの冬は、基本的に寒いことを理解しておきましょう。
ただ、このように寒い都市だからこそ日本人が極めて少ないです。逆張り発想をして、あえて寒い場所に留学することで日本人と遭遇する機会を意図的になくすことができます。そのため、留学先としては狙い目です。
日本に帰国すれば、否が応でも毎日のように日本語を話すことになります。どうせなら、留学期間中はできるかぎり英語環境にどっぷり浸かり、英語に一点集中することをおすすめします。
日本からカルガリーへの行き方
日本からカルガリーへの直行便は随時出ています。例えば成田発カルガリー行きの場合、平均的なフライト時間は約9時間35分です。このように乗り継ぎなしで直行便が出ているため、非常に便利です。
カルガリー国際空港は、バンクーバー国際空港と同じようにカナダの重要な拠点空港となっています。そのため、カルガリー国際空港はバンクーバー空港に次ぐ、国内で3番目に利用客が多い空港です。
カルガリーの天気・年間の平均気温について
カルガリーは夏になると30度を超え、冬はマイナス30度以上になる都市です。日本では考えられない気温差ですが、カナダでは普通です。
日本では「春・夏・秋・冬」がバランスよくあるのに対し、カルガリーは「春・夏・冬」と秋の時期が短いイメージを持った方が良いです。
カルガリーの年間平均気温について
カルガリーの年間気温は以下のとおりです。こちらはあくまでも平均気温となるため、前後することがあります。特に冬の気温はマイナス30度を超えますから、しっかりとした防寒対策が必要です。以下は、カルガリーの年間平均気温です。
カルガリーのまとめ
カルガリーは、州税を賢く利用することができ、日本人留学生が比較的少ない都市です。そのため、留学費用を抑えつつネイティブや他国の留学生と英語漬けの毎日を送りたいあなたにおすすめの留学場所です。
人口は、バンクーバーやトロントなどの大都市と比べると日本人留学生は少ないのが魅力的です。
カルガリーに住みながら、現地で英語を磨きつつ楽しい留学生活を送ることができるでしょう。これらの理由から、カルガリーは「治安よし」「学業面よし」「アクセスよし」「プライベートよし」「消費税5%のみ」の5拍子揃っている都市といえます。
ぜひ、カルガリーをあなたの留学先として検討してみましょう。
