カナダ留学の人気の都市に「トロント」があります。トロントはカナダ最大の都市と言われており、カナダ経済の中心地とされています。
人口は500万人以上で「人種のモザイク」と言われるぐらい、多国籍の人が住んでおり、多種多様なミックスカルチャーが受け入れられている都市です。
さまざまな人種が住んでいるということは、助け合う文化があります。そのため、初めて留学する人にとって、慣れない海外生活も安心して過ごすことができる都市と言えます。
事実、私自身が1ヶ月ほどトロントに滞在したときも、危ない場面に遭遇することは一度もありませんでした。
トロントの良いところは、学習環境の充実性にあります。トロントには100以上の語学学校が用意されており、語学学校の他にも専門学校、大学などがあるため学業面はとても充実しています。
さらに、国内最大の都市のため交通の便も非常に良いです。田舎には電車が通っていない都市もあるため、トロントに留学したら日常生活にストレスなく、生活することができる都市と言えるでしょう。
このページでは、「トロントが留学先としておすすめできる理由」について具体的に解説していきます。
トロントへの留学は以下のような人にオススメ
「勉強」「スポーツ」「芸術」「アウトドア」すべてを楽しみ尽くしたい
「国内最大の都市=各国の留学生も受け入れている証拠」。初めての留学だからこそ安心して生活したい
経済から学問・文化など総合的に学ぶことができる環境で英語学習をしたい
目次|このページでわかること
トロントに留学する6つのメリット
トロントに留学する6つのメリットについて、以下で詳しく解説していきます。
トロントは多国籍文化でありながら治安が良い都市
カナダは多民族国家と言われていますが、なかでもトロントは世界各国から200以上の民族が集まっており、多国籍文化のある都市です。そのため、第一の魅力は「多国籍文化」にあります。
例えば、ダウンタウンを歩いていると、様々なバックグラウンドを持った人々を目にします。「白人は4人に1人」と言えるくらい人種の幅が広いです。
また、英語以外の言語も頻繁に聞くことができます。例えば、スペイン語、アラビア語、ポルトガル語、フランス語、韓国語、日本語といった具合です。
このように一つの都市でありながら様々な文化が入り混じっているのがトロントです。なぜこれほどまで大きい都市なのでしょうか? 実はトロントはこの50年で急成長を遂げた背景があります。
冒頭で、「トロントはカナダ経済の中心商業都市」であることをお伝えしました。金融・経済を始め、運輸、電気通信、航空、芸術、メディア、映画、観光、スポーツ、教育、テレビ局・報道、出版関連、ソフトウェア、医療研究など、大変多くの産業基盤が発達している都市です。
もう一つの理由は、多くの語学学校があるからです。英語教育にとても高い評価を持つカナダですが、トロントには100を超える語学学校に加え、ILAC・ILSCといった生徒数が1000人以上の大規模な語学学校があるからです。
もう一つトロントの特徴として、様々なダウンタウンがあります。チャイナタウン、コリアンタウン、インドタウン、グリークタウン、リトル・イタリー、リトル・ポルトガルなどを目にすることができます。
上記のように、世界各国の料理を食べられるお店があるため、食の宝庫としても人気なのがトロントです。
このように多国籍文化を尊重(リスペクト)しているのをトロントで感じることができます。一つの文化にまとまらないのがトロントの魅力のため、トロントに住んでいる人は人当たりがよく優しい人が多いです。
肌の色や主教、言語の違いで差別する文化がないのがトロントですので、それぞれの文化が行き届いているため、治安が良い都市と言えます。
これらの理由から、英語がしゃべれない人に対して、どのように接すれば良いのかを理解しているのがトロントに住んでいる人たちです。初めて留学される人にとっても安心して生活できるのがトロントです。
多国籍文化の良い点として、あなたが英語に自信がなくても相手は真剣にあなたの英語を聞き取ろうと努力してくれる点にあります。相手が理解しようとしてくれる優しい姿勢があるため、意思が通じやすいです。
これは英語を学習する人にとって非常に重要な視点です。
なぜなら、あなたが一生懸命努力さえすれば、周りの人はしっかりとあなたのことを評価してくれるからです。トロントは多国籍文化のため、住んでいる人は寛容的な人が多いです。
また、多国籍文化の場合は周囲との差別がないと言えます。差別問題の代表例として、「国籍による差別」「性による差別」「年齢による差別」などがあります。
しかし、そもそもトロントは多国籍文化の都市です。そのため、ここで述べた差別問題などはなく、治安が良く暮らしやすい都市と言えるでしょう。
充実した英語学習環境と異文化交流
トロントには100以上の語学学校があります。そのため、世界各国からの留学生がくるため、刺激的な留学生活を送ることができます。
現地のカナダ人はもちろん、アメリカ人、フランス人、スペイン人、メキシコ人、中国人、韓国人など、様々な人種の英語を聞く機会に恵まれます。
現地のカナダ人の英語だけでなく、英語を母国語としていない留学生の英語を聞くことで、「世の中に完璧な英語はない」と学ぶことができます。
事実、私が留学したときにメキシコ人や台湾人の英語を耳にする機会がありました。彼らの口から発されたその英語は、決して流暢な英語ではなく、発音もきれいなものではありませんでした。
上記の経験から、「完璧な英語はない」と知ることができ、「英語を話そうとする姿勢そのものが大事」だということを学ぶことができました。
このことから、「積極的に話そう」と意識を変えることができ、自信を持つことができました。
上記の内容から、トロントに滞在すると英語はもちろん、フランス語、スペイン語、中国語など様々な言語が飛び交っていることを知ることができます。
また、他の国から留学にきている学生の英語を聞くことで、自分の英語と相手の英語の「違い」を知ることができます。「相手との違い」を知ることで、自分の英語を客観的に分析して英語力を上達させることもできます。これが多国籍文化の中で英語を学ぶメリットでもあります。
トロントに留学したらナイアガラの滝を見に行きましょう
トロントからの観光名所に「ナイアガラの滝」があります。ナイアガラの滝は、アメリカ・ニューヨーク州とカナダ・オンタリオ州を分ける国境となっており、世界三大瀑布の一つです。
ナイアガラの滝までは、トロントから車で約2時間で行くことができるためアクセスは非常に良好です。おすすめの観光時期は、12月上旬〜4月下旬くらいです。その理由は、「フローズン・ナイアガラ」と呼ばれる凍った滝が見られる時期がこの約5ヶ月だからです。
ぜひ、トロントに留学をしたらナイアガラの滝を見にいくことをおすすめします。
トロントはアクティビティーや娯楽施設も充実している
上記で観光名所をお伝えしましたが、その他にトロントには大きなショッピングモール、レストラン、映画館、スポーツ観戦、ブロードウェイミュージカルなど娯楽・エンターテインメントが充実している都市でもあります。
また、トロントを拠点とするプロスポーツチームは多いです。例えば、野球なら「トロント・ブルージェイズ」、バスケットボールなら「トロント・ラプターズ」、アイスホッケーなら「トロント・メイプルリーフス」があります。そのため、スポーツ観戦は盛んです。
正直、田舎に留学するとここまで楽しめるアクティビティーはありません。そのため、トロントに留学すると「留学生活がつまらない」「飽きた」などと思うことはないでしょう。
留学すると毎日勉強漬けです。ストレスもたまります。そのため、適度に気持ちをリフレッシュできる環境が用意されていることはトロントに留学する魅力の一つかもしれません。ただ、くれぐれも遊び過ぎないように気をつけましょう。
日本の食材が手に入りやすいため、初めての留学でも安心
上記でお伝えしたとおり、トロントには移民が多いです。そのため、日本の食材をすぐに手に入れることができます。日本食レストランはもちろん、日本でよく目にするお菓子やインスタントラーメン、調味料などを簡単に手に入れることができます。
ところが田舎に留学すると、簡単に日本の食材を手に入れることはできません。どうしても人口密度が多いところに品数は集まってきます。
国内最大の都市=インフラ環境が充実している証拠ですから、初めて留学される方で食事面に不安を感じる方にはトロント留学をオススメできます。
名門トロント大学がある
トロントはカナダ最大の都市であり、名門大学「トロント大学(University of Toronto)」があるのも人気都市の理由です。
トロント大学は、1827年創立で世界大学ランキングトップ30内に常時入っており、カナダナンバーワン大学として有名です。また、最古・最大のカナダ総合大学でもあります。
トロント大学は、大学の学部生が約69,000人、大学院生が約16,000人で合わせて約85000人の学生がいます。大学内には3つのキャンパスがあります。
「ダウンタウン トロント・キャンパス(St. George)」
出典:ダウンタウン トロント・キャンパス(St, George)
「ミシサガ・キャンパス(Mississauga)」
「スカボロ・キャンパス(Scarborough)」
トロント大学はナンバーワン大学であるため、たくさんの学部があります。特に有名な学部は、教育学部、経営学部、商学部、理工学部、医学部、看護学部、法学部などです。
私の友人はトロント大学に短期の語学留学した経験があり、「トロントには世界各国からレベルの高い留学生が多い」と言っていました。
トロントに留学した私の友人は、ホームステイを経験しホストファミリーはフィリピン人だったそうです。カナダ人家庭のホームステイではありませんでしたが、普段の生活では英語で会話していたため「英語を話す環境には困らなかった」と言っていました。
このように移民の人が多いということは、多種多様な考えや価値観、文化なども学べるため一つひとつが勉強になります。また、レベルの高い大学で勉強するため、刺激を受けられることはもちろん、世界各国の友人を作ることもできるでしょう。
基本的にどこの大学でも常に勉強し続けなければいけない厳しさはあります。ただ、努力し続ければ必ず成果はあがり自信を持つことができますので頑張っていただきたいと思います。
トロント生活で欠かせない地下鉄「TTC」
トロントには「Toronto Transit Commission(TTC)」という鉄道会社があります。市内のバス、地下鉄、ストリートカーと呼ばれる路面電車も管轄しています。トロントに住む人はTTCを日常的に使っています。
ただ、トロント生活で欠かせない交通機関と言っても遅延をしたり故障したりすることがあります。そのため、「TTC=Take The Car(電車より車を使いなさい)」と表現されることもあります。
料金は地下鉄、バス、ストリートカー3つとも共通です。赤枠で囲ってあるように1回券は大人で$3.25で、1ヶ月のパスが$146.25となっています。
また、バスとストリートカーは料金先払いとなっています。運転手はお釣りを用意していないので、利用するときは料金ぴったりに小銭を用意しておくことを忘れないようにしてください。
現金払いの他、回数券やトークンと呼ばれるコインをまとめ買いする方法もあります。滞在期間によっても購入方法は変わってきますので、実際にトロントに留学したときに詳細を確認することをおすすめします。
出典:TTC(Toronto Transit Commission)
トロントのデメリットをメリットに転換する
上記でトロントは多国籍文化の国であることをお伝えしました。確かに移民者が多い分、英語の発音に強い訛りやクセのある英語を話す人もいます。しかしこれがトロントの英語環境といえます。一方で、多国籍文化から学べる観点があります。
多国籍文化という環境をプラスに捉える
私の友人で、フィリピン系の家庭にホームステイを経験した人がいます。彼女は、「ホームステイではフィリピン訛りの英語を聞いていたけど、トロントは多国籍だから、より英語を話さなければいけない環境に追いやられた」と教えてくれました。
彼女の一言は非常に興味深い話でした。「英語を上達させよう」と意志の強い人たちが集まっていることが伺えます。そのため、自ら努力をしないと置いてかれてしまう危機感があるのでしょう。
確かに訛りや母国語のクセが強い英語を聞くことがあるかもしれません。しかし、様々な人種の人たちと英語でコミュニケーションをとるため、英語を上達させる環境は整っていると言えます。
彼女の意見から学べることとして、トロントに留学をしたら多国籍文化という環境をプラスに捉え、様々な人種の人と英語でコミュニケーションを取るチャンスがあることを理解できるでしょう。
日本からトロントへの行き方
日本からトロントへ行く場合、バンクーバーと同じく直行便が出ています。日本(成田・羽田)からトロントまでは飛行機で約13時間です。
トロント空港の正式名所は、「トロント・ピアソン国際空港」で、カナダ国内で最大の国際空港になります。上記でお伝えしたようにバンクーバー同様、直行便が出ているので乗り換える必要がありませんのでとても楽です。
トロントの天気・年間の平均気温について
トロントには四季があります。夏は日本のようにジメジメとした暑さではなくカラッとしていますがカナダの中では暑い都市になります。冬になると寒さは増し、冬はマイナス20〜40度になります。
そのため、防寒対策は十分にする必要があります。ただ、全体的に1年を通して過ごしやすい都市ではあるため、日本人にとっては馴染みやすい環境と言えるでしょう。以下はトロントの年間平均気温です。
トロントのまとめ
トロントが国内最大の都市であり多国籍文化があることをお伝えしました。気候について、夏は暑く冬はマイナス10度を超える都市であるため、冬の防寒対策はしっかり行いましょう。
また、さまざまなアクティビティーやスポーツ観戦、大きなショッピングモールなども充実しています。多国籍文化の都市で、他の留学生から刺激を受けながらご自身の英語力に磨きをかけることができます。
今回お伝えした6つのメリットを熟読し、トロントをあなたの留学先候補に挙げてみましょう。