カナダ留学で太る7つの原因と5つの予防方法

カナダ留学

カナダに留学してから気になる悩みの一つとして「太ること」があります。

長期留学・短期留学などの期間に関わらず、多少なりとも体重が増えて帰国する人が驚くほど多いからです。留学生のなかには、たった2〜3ヶ月の短期留学で体重が3〜5キロ以上太って帰国する方もいます。

なぜ、短期間で体重がそこまで増えてしまうのでしょうか? その理由は、食生活と生活習慣が日本にいるときと大きく変わってしまうからです。

留学する前に体重が増えてしまう原因とその予防方法を理解しておくことで、留学生活での体重管理をコントロールすることができるでしょう。

このページでは、留学する人の体重が増えてしまう原因とその予防法について具体的に解説していきます。

目次|このページでわかること

留学をすると太ってしまう7つの原因

留学をすると、必ず日本にいるときより体重が増加して帰国する人がいます。なぜ、留学をすると体重が増えてしまうのでしょうか?

それには日本と違って食べる食事の内容、量、味などに隠れているのです。

原因1:ジャンクフードが多い

カナダに留学すると、「ハンバーガー」「フライドポテト」「パスタ」「ピザ」「ラザニア」「マッシュポテト」「グレイビーソース」「アイスクリーム」「ポテトチップス」など、基本的に高カロリーなジャンクフードが多いです。

このようなジャンクフードには、中毒性があり高カロリーです。また、若者が好む味付けになっているため、味が濃く、塩気も多くて美味しいのです。

上記のような食事を毎日食べていたら必ず太ります。炭水化物に高カロリーを摂取しているので当たり前です。

日本には和食や魚類を食べることができる定食屋さんがありますが、カナダに留学すると定食屋さんは一切ありません。どうしてもカナダに留学するとジャンクフードを食べる機会が多くなってしまうのです。

原因2:朝から高カロリーな食べ物が出てくる

カナダの朝食は朝から高カロリーな朝食が毎日のように出ます。

例えば、上の写真のような朝食が出されます。脂がたっぷりのソーセージにポテトとスクランブルエッグです。これにトーストとコーヒーです。

一見、ごく普通の朝食かと思われますが、このような朝食を毎日食べていると必ず太ります。特にこのソーセージがクセモノで、見た目からして脂がたっぷりなのがわかるでしょう。

また、カナダではエッグベネディクトも人気の朝食です。もともとハワイで人気の朝食ですが、カナダでも食べることがよくあります。

上の写真を見てわかるように、卵が半熟になっていて上にチーズも乗っています。卵の下にはハムがあります。エッグベネディクトはとても美味しい食べ物ですが、このような食生活を毎日送っていると必ず太ります。

海外留学をすると、朝食の摂り方から工夫する必要があるのです。

原因3:栄養バランスが悪い

留学中に太ってしまう原因の3つ目が食事内容にあります。つまり、栄養バランスが悪いのです。上記でお伝えしたように、朝食から高カロリーな食事が出されます。

また、野菜の量が極端に少なく、脂の多い食事がメインです。さらに、魚は滅多に食べず脂肪分の多い肉類や多くの炭水化物ばかりを食べることが多くなりがちです。そのため、脂肪分と糖分を多く摂っていることになるのです。

海外の食事は脂肪分、糖分、塩分を多く含む食事ばかりが出されます。代表的なのが「ハンバーガー」「フライドポテト」「ピザ」「ホットドッグ」「炭酸ジュース」です。確かに「コカ・コーラ」「スプライト」などと一緒に食べるととても美味しいです。

例えば、350mlの缶の炭酸ジュースには角砂糖が10個以上は入っていると言われています。それだけ糖分の多い飲み物なのです。彼らはこのようなジュースを学校のカフェテリアやホームステイ先で毎日のように飲みます。

そのため、栄養バランスが偏った食事を摂ってしまうのです。

たとえ、サラダを摂っていたとしても、サラダにチーズが入っていることが多いです。また、カロリーの高いシーザードレッシングをつけて食べることで、サラダを摂っているにも関わらず、カロリーが高いままなのです。

日本人は大豆・魚・海藻類などを食べることが多いですが、カナダでは肉を中心とした食事ばかりが出されるため、無意識のまま食べ続けると、簡単に太ってしまうのです。

原因4:一人前の量が多い

日本で出される食事の量と違って、カナダで出される一人前の食事の量はとても多いです。例えばパスタにはたっぷりのチーズとトマトソースがかかっています。

手前の左が私です。

この写真は、私の留学先のダウンタウンにある日本食レストランで働く、日本人シェフの方々と夕食にパスタを食べに行ったときの写真です。

私が日本食レストランに通ううちに、スタッフの方々と仲良くなり、一緒に遊んだりご飯を食べに行く仲になったのです。

さて、写真からわかるように、一人前の量がとても多いのがわかるでしょうか。

器からチーズとミートソースが盛り上がっています。このとき食べたのは、ベイクドミートスパゲティーという、かた焼きそばみたいに麺をオーブンで少し焼き、その上にたっぷりのミートソースとチーズをかけたパスタです。

非常に高カロリーですがとても美味しく、今でも味を覚えています。上記でお伝えしたように朝食から始まり、夕食までボリュームが多いのです。

カナダでは食べ残しは普通にあります。しかし、日本の場合は「途中で残すのはよくない」「食べ物を粗末にするのはよくない」などと教わった日本人は多いでしょう。

日本では最後まで食べるのが一つの習慣とされているため、出されたものを全て食べるため簡単に太ってしまうのです。

別の例としては、ファーストフードの代表的なものに「マクドナルド」があります。マクドナルドのポテトは日本のSサイズであれば、カナダではMサイズと思った方が良いです。基本的に日本より出てくる食べ物の量はどれも多いです。

ドリンクも同じで、日本のMサイズが海外ではLと思った方が良いです。容器自体も大きいため、ドリンクの量が多いです。

また、映画館へ行くとポップコーンのサイズとドリンクのサイズも日本で食べるそれより多いです。基本的に日本の一人前の2〜3倍はあると考えておいた方が良いです。このことを理解しておけば、必要以上に注文することを防ぐことができます。

食べきれなかった物を、家に持ち帰るときに使えるフレーズ

ただ、もし食べきれなかった場合は持ち帰ることもできます。そのときは、店員さんに以下のフレーズを伝えるようにしてください。

Can I get this to go?
Can you wrap this up?
Can you wrap this up for me?

意味はすべて、「持ち帰りたいので、容器に入れていただけますか?」です。あなたが外食をして食べ物を残したときには、上記のどちらかのフレーズを利用するようにしましょう。

原因5:運動不足

留学して太る原因の中でも「運動不足」があります。留学をすると、勉強する時間を多く作らないと英語を上達させることができません。学校からの宿題もやらなければいけないため、どうしても運動不足になってしまうことがあります。

これは日本にいるときに勉強や仕事に追い込まれているときの状態と似ています。

さらに、留学先で食べる食事の量は日本で食べる食事の量と比べて多く、摂取カロリーも高いです。そのため、運動をしないで勉強ばかりしていると、消費カロリーより摂取カロリーの方が多くなってしまうのです。

加えて、運動不足が続けば筋肉量が下がります。筋肉量が下がれば、基礎代謝も下がることになるのです。基礎代謝とは、何もしないでじっとしているだけで、生命活動を維持する上で必要なエネルギーのことを言います。

基礎代謝が高い人は、筋肉量が多く、エネルギー消費が高いです。一方で、基礎代謝が低い人は、筋肉量が少なく、消費するエネルギーの量も低いのです。

つまり、運動不足の人であればあるほど、摂取する食事のカロリーが高いにも関わらず、消費されるカロリーが低いため、運動不足が原因で太ってしまうことにつながるのです。

原因6:睡眠不足

留学すると宿題の量が増えます。その分、睡眠不足に陥りやすくなります。日本にいたときに、勉強する時間を持たなかった人が留学すると、宿題の量に圧倒されます。

また、留学先での新しい生活による緊張感と、毎日毎晩、遅くまで勉強をすることになるため、睡眠の質が必然的に下がります。

留学中は、日本の学生生活と異なり、朝から夜まで勉強漬けになります。なぜなら、勉強をしないと他の生徒から置いてかれてしまうからです。

毎日の授業に出席することから始まり、それぞれの科目から課題が出されます。本を読んでエッセイを書く宿題が出されたり、グループワークを通した課題が出されたりします。時には、中間テストの前後で、小テストが行われることもあります。

このように毎回の授業の復習、予習、課題提出をきちんとこなそうとすると、睡眠不足になってしまうのです。

ただ、睡眠不足になると食欲がそそります。あなたは夜中に「小腹が空いたな」と言って夜中にポテトチップスや甘いお菓子を食べたことはないでしょうか? この原因は睡眠不足により「グレリン(食欲を増加させるホルモン)」が分泌されるため、夜中に「何か口に入れたい」という欲求が出てくるのです。

これが、睡眠不足によって食欲が増加され、太ってしまう原因になるのです。

基本的に夜は「寝るだけ」です。それにも関わらず、甘いお菓子を食べることによって摂取した食べ物の消費カロリーが低くなるため、結果的に太りやすい体質に変わってしまうのです。

原因7:ストレス

はじめて一人で留学すると、非常に緊張します。言語の壁や文化の壁、新しい人間関係との付き合いを良くする

ために、多少なりとも気を使うことになります。

留学をすると、上記でお伝えしたように英語漬けの日々を送ることになります。自分が希望した留学にも関わらず、以下のような理由で留学初期の頃はストレスを感じる日々を過ごすことがあるでしょう。

  • 自由に日本語が使えないもどかしさ
  • 英語で自分の意思を伝えることの難しさ
  • ホームシックによる精神的な不安定や寂しさ
  • 毎日の授業で出される課題の多さによるストレス
  • ホストファミリーや寮にいるルームメイトに気を遣ってしまう

留学をしてから感じる代表的なストレスは上記のようなものが挙げられます。

日本で過ごしているときにはストレスを感じたときでも「カラオケ」「飲み会」「映画を観に行く」「遊園地で遊ぶ」など、ストレスを発散する場所があります。

しかし、留学をすると日本のような娯楽施設は多くありません。ストレス状態が続くと、精神的にも苦しくなってしまいます。

このとき、ストレスを解消するための手段として、暴飲暴食が挙げられます。ストレスによって食べたい物をたくさん食べたり飲んだりして、太る原因を作ってしまうのです。

体重を増やさないためにできる2つの簡単な予防方法

それでは次に、あなたの体重を増やさないためにできる2つ簡単な予防法を解説していきます。

噛む回数を増やす

食事をするときに飲み物と一緒に食べ物を流し込むのではなく、きちんと一回一回、噛んで食べるようにすると良いです。

噛む回数が多ければ多いほど、満腹度があがります。噛む回数の目安は30回以上と言われています。30回に慣れてきたら40回、50回と増やすと良いです。

噛む回数が多ければ多いほど満腹度が増し、早食いを防ぐことにつながるため肥満予防にもなります。結果的にダイエット効果にもなります。

加えて、食事のときは一緒に水を飲まないことをおすすめします。食べながら水を飲むと、食べ物を流し込むことになります。すると、噛まないで食べ物を流し込んでいることになるため、消化によくありません。

そのため、食べてから水を飲むようにしましょう。そして、一口を最低30回は噛むようにして満腹度をあげるようにしましょう。

体重計を用意して数字をノートに記載する

体重計を用意して数字をノートに記載することで、客観的に自分の健康状態をチェックすることができます。

ノートに自分の健康状態を記載することで、客観的な判断ができるため先週と今週の比較が可能です。このとき、重要なのは現在地(今の体重)と目的地(理想の体重)を事前に書いておくことです。

そして、踏み入れてはいけない体重を決めましょう。「これ以上に太ってはいけない体重」を決めることで、意識的に自分の体重を管理することができるようになります。そのため、ノートには以下の3つのことをしておくと良いです。

  • その日1日の終わりに体重計に乗って自分の体重を書く
  • 1日に食べた食事をすべて書く
  • 携帯電話を利用して食べた食事の写真を撮る

自分が1日の間に何を食べたのかをノートに書いたり写真に撮ったりしておくことで、翌月は前日より少し健康に気を使った食事を摂るような意識が働くでしょう。この積み重ねが肥満を防ぐことにつながります。

カナダでも体重計を購入することができます。また、インターネットで調べれば、持ち運び便利な小さいタイプの体重計も売っています。

体重計の中には、「体脂肪率」「内臓脂肪」「筋肉質」「現在の体型年齢」なども表記させるため、細かく調べたい人にはこのような体重計がおすすめです。

ストレスを軽減させるためにできる3つの簡単な予防方法

次に、あなたにストレスを軽減させるためにできる3つ簡単な予防法を解説していきます。

散歩をする

カナダには大自然がたくさんあります。空気も日本と違って美味しいです。空は青く、雲は白く非常に爽快な気分になります。ストレス発散の一つに「散歩する」と良いです。

あなたが留学する場所の中心街を散歩したり、街から離れた人通りが少ないところを散歩したりすると非常に楽しい気分になるでしょう。なぜなら街を散策することで新しい出逢いや発見があるからです。

新しい建物を見つけたりお洒落なお店を発見したりするかもしれません。また、街を歩いていると新しい人と出逢い、そこから交流関係を広げるチャンスがあるかもしれません。

このように散歩をすることで、新しい人や物の出逢いに恵まれたり、気分転換にもなったりします。

SNSを利用して日本の家族・友人と話す

SNSを活用して、日本にいる家族や友人とコミュニケーションを取るようにすると良いです。

私が初めて留学したときは、SNSが発展していませんでした。国際テレフォンカード(Calling Card)を利用して、毎週1回電話ができれば良い方でした。

しかし、そのテレフォンカードを購入するには毎回10ドルを支払う必要があったため、当時15歳だった私は、頻繁にそのカードを購入することを躊躇していました。しかし、今ではインターネットを利用したSNSが毎日のように利用されています。

そのため、SNSを利用することで、簡単に日本にいる家族や友達と話すことができるようになりました。日本にいる家族や友達と話すことで、多少なりともストレスを発散することができるはずです。

日本にいる家族と話すことで、あらためて留学する目的を思い出し、モチベーションアップにつなげることもできるでしょう。

シャワーを浴びながら歌を歌う

私が留学中におこなっていたストレス解消法の一つに、シャワーを浴びながら歌を歌うことをしていました。これは一種の一人カラオケです。

歌を歌いながらシャワーを浴びるときの思考状態は、消極的なマイナスになる考えを遮断することができます。さらに、ポジティブなマインドを持つことにより、精神的にも元気な状態を作ることができるようになります。

普通に歌を歌っても意味がなく、シャワーを浴びながら歌を歌うことが大切です。なぜなら全裸状態は開放感があるからです。

その状態で歌を歌うことで、気持ちが前向きになります。ストレスが軽減され、「がんばろう!」とやる気が出てくるのです。

格言の一つに、「幸せだから歌うのではない。歌うから幸せなのである」というものがあります。シャワーを浴びながら歌うことで、気持ちを高めることにつながるので、ぜひ実行してみてください。

まとめ

今回、上記でお伝えした留学してから太ってしまう原因を事前に理解しておくことで、あなたは自分の体重を増やさないように体重管理をすることができるでしょう。

また、「体重を増やさないためにできる簡単な2つの予防方法」と「ストレスを増やさないためにできる3つの予防方法」の両方を理解しておくことで、精神的なストレスを軽減できるようになります。

これらのことを理解しておくことで、カナダに留学してから体重が増えてしまう原因を防ぐことができ、充実したカナダでの留学生活を送ることができるでしょう。