「英語」と「英会話」の勉強はそれぞれ違うことを理解する

英語の勉強方法

あなたは「英語の勉強」と「英会話の勉強」それぞれ勉強のやり方が違うことをご存知でしょうか?

私たち日本人は、基本的に中学校で3年間英語を学び、高校でさらに3年間学びます。大学も合わせれば、10年間英語を勉強することになります。大学を行かない人でも6年間は英語を勉強しますね。

ところが、多くの日本人が6〜10年間英語を学んでも、流暢に話せる人は圧倒的少数です。なぜでしょうか?

その理由は、学校で学ぶのは英語の学習で英会話の学習ではないからです。

目次|このページでわかること

英語学習と英会話学習の違い

私はカナダで高校生活を過ごしましたが、学校には世界各国から留学生が学びに来ていました。

私はクラスメイトと話す中で、「なぜ、ヨーロッパや南米から留学に来ている生徒は英語が話せて、日本から来ている留学生は話せる人が少ないのだろうと思いました。

この違いについて気付かされたのは、彼らと時間を共にしたことがきっかけでした。南米やヨーロッパなど異国からくる留学生は、自分から積極的に英語を話す人が多いです。彼らの特徴をまとめると以下の要素があります。

  • 遠慮せずに自分から発言する
  • 失敗を恐れない
  • 間違った発音や文法でも良いから、とにかく話す

つまり、英語を話す量が多いため必然的に英会話が向上しているのです。話せば話すだけ間違いにも気付きます。そのため、アウトプットをして話す分だけ正しい英語表現を身に付けることができるため必然的に質の良い英語が話せるようになっているわけです。

一方で、日本人の場合は以下のような特徴があります。

  • 失敗を恐れてしまい、行動的になれない
  • 自分から発言する努力が足りない
  • 間違いを恐れ、話さない

日本人留学生には上記のような特徴があるため、自分から発言する意識に欠けています。あなたが留学するときは、必ず南米やヨーロッパから来ている留学生から英語を学ぶ姿勢について観察しておくことをおすすめします。

私自身も、彼らの姿勢から英語で話すことの意識づけについて考えさせられました。

もともと日本人は努力家で勤勉家な性格です。そのため、留学生活にうまく馴染めている人をよく観察して、一つでも多くその人から学ぶようにしましょう。

英語学習は「文法」「単語」など、あなたが今まで習ってきたことの延長でしかありません。言い換えれば、英語学習はインプットにあたり、英会話がアウトプットになります。そのため、話すことが大切です。

英語が上手な人は英語に触れてる時間が長い人

あなたの英語力を伸ばす上での参考として、「英語がうまい人の行動」と「あなたの行動」を分析すると良いです。

英語が上達している人は、必ず英語の勉強に費やしている時間の量が圧倒的に多いです。英語の勉強だけでなく、英語で人と交流を持つ時間も多いのです。

例えば、「料理を毎日する人」と「週に1回しか料理をしない人」とでは、料理の上達度も違います。これを英語に戻して考えてみます。

英語レベルが初級の人の場合、日常の英会話を流暢に話せるようになるまでにかかる時間は約1000時間と言われています。これは、1週間に25時間分の授業を10ヶ月間受け続けたら到達する時間になります。

つまり、あなたが英語を上達させたい場合、とにかく英語に触れる時間をたくさん持つことが大切になります。

英語に触れる時間を増やすために出来ることはたくさんあります。

  • 友達と放課後にダウンタウンへ行って遊ぶ
  • クラブ活動に入って体を動かしながら英語を学ぶ
  • 週末にホームパーティーに参加してみる。

このように英語を話す機会をたくさん作るようにしてください。上手に環境を利用して、遊びながら英語を学ぶと継続しやすくなります。

まとめ

このページでは、英語学習と英会話学習の違いについて解説してきました。

ただ単に英語の勉強をしても、それが必ずしも英会話の上達に直結していないことを理解していただけたでしょうか。

英語に触れる時間をたくさん持つことを心がけてください。そして、自分から積極的に行動し、学ぶ姿勢を持つことが留学生活で英語力を上達させる鍵となることを理解しておきましょう。