留学をして「英語が話せない」と停滞期を感じた際の乗り越え方

teitai

留学をしたときに、「現地でなかなか英語が話せない」「喋ることができない」と悩む人がいます。この気持ちはとても理解できます。

初めての異国で、新しい環境で勉強したり、新しい人と出会ったりするわけですから多少の緊張感や不安を感じることもあるでしょう。

大前提として、「誰でも最初から英語が話せるようにはならない」ということを理解しておく必要があります。

私たち日本人は、基本的には英語を第二言語として学んでいます。そのため、簡単に英語を身につけることはできないのです。

「英語が話せるようになりたい」と思うのであれば、努力をするしか方法はありません。そのため、「裏技のような方法があるのではないか?」などという考え自体捨てることが重要です。

「英語が話せるようにならない」と悩む人たちの共通点は、すぐに結果を求めることにあります。正直、いきなり英語が流暢に話せることはありません。そのため、短期間で結果を求めるような考えそのものを止めるようにしましょう。

そこでこのページでは、「留学をしても英語が話せないと停滞期を感じたときの乗り越え方」について解説していきます。

目次|このページでわかること

短所ではなく長所に目を向ける

人間は誰でも、他人の悪いところや悪い出来事などの短所に目を向けがちです。それは自分自身に対しても同じです。

例えば、「私はどうして英語が話せないのだろう」「英語が喋れなくて情けない」「いつまで経っても英語が上達している感じをしない」などと英語が話せない理由について考えている人がいます。しかし、悲観的に考えても意味がありません。

そのため、このような英語が話せない理由について考えることは絶対にしないでください。自分の短所に目を向けるのではなく、長所に目を向ける意識を持ってください。

例えば、「まだ英語は完璧に話せるようになっていないけど、こんな良い面があるじゃないか」と長所に目を向けるのです。他にも、「スピーキングはまだ上達していないけど、周囲の英語は聞き取れるようになってきた」などと、自分自身で良い部分を褒めるようにしてあげてください。

このように一つひとつを肯定し、「自分の英語力はどこの部分が伸びているか?」「自分の良いところはどんな点か?」などと自己分析をするようにしてください。

このように、自分の良い点に目を向けることで自信となり、エネルギッシュに留学生活が送れるようになっていきます。

その具体的な方法として、日記をつけると良いです。そして日記をつける項目としては、以下の3つを書くようにすると良いです。

・「よかったこと」例:プレゼンテーションのときに、自分なりに堂々と発言することができた

・「学んだこと」例:新しい英単語を5個覚えることができた

・「感謝すること」例:ホストファミリーから誕生日プレゼントをもらった

このように、上記3つの項目を一文だけでも良いですから、書くようにしましょう。一文であれば5〜10分で書くことができるはずです。

一文だけでも書けるようになると、「もっと他にも良い面はなかったかな?」「そういえばこんなこともできるようになったな」などと深く考えられるようになります。評価をするのは他人ではなく自分ですから、結果や成果の大小はありません。

また、日記の書き方は自由です。日本語で書いても良いですし、練習のために英語で日記を書くことも良いでしょう。実際、私も英語で日記を書いていた時期がありますが、英文を書く良い練習になりました。

日記の良い点は、自分の成長度合いを客観的に確認することができることです。後で振り返った時に「自分は成長しているじゃないか」「こんなこともできるようになったんだな」「私は順調に成長している」などと見直すことができます。

日記を書くことは、どうしても初めの頃は面倒と感じるかもしれません。しかし、モチベーション管理をするのは自分でしかできません。他人は、あなたのやる気やモチベーションを上げたり管理したりすることはしません。

そのため、自分で精神状態を維持する工夫を行うようにしましょう。自分のモチベーションを向上させる工夫をすることは、充実した留学生活を送るためには必須の能力になることを理解しておいてください。

そして、短期的な結果を追い求めるのではなく、長い目で自分の成長度合いを測るようにしてください。長い目で結果を見れば、悩みすぎることはありません。

そして、日記を書き続けていると自分の短所に目を向ける回数が減り、自分の長所に目を向けるように意識が変わっていきます。

留学は悩んだ方がうまくいく

正直にお伝えすると、留学をして順風満帆に現地生活を楽しめる人は誰一人としていません。私自身、「留学をしてから毎日が絶好調」なんて留学初期の頃はまったく思っていませんでした。それよりも、現地の学校生活に必死で食らいついていくことで頭がいっぱいでした。

また、私の周りの留学経験者の実体験を聞いても、「初期段階から留学生活は最高だった!」などと言う人にお会いしたことは今までに一人もいません。そのため、誰でも最初は多少なりとも留学をすると悩み苦しむものです。

そのため、留学に対する悩みはあって当然です。むしろ無い方がおかしいのです。その悩みを乗り越えた先に成長があります。そのため、悩むことは良いことなのです。

そもそも留学先で、「英語が話せない」と悩む根本の理由は、自分の英語力を伸ばしたいと考えているからです。言い換えれば、それだけ「英語が話せるようになりたい」と本気で成長したいと思っている証拠です。

逆に、「まっ、自分の英語力なんて結局こんなものだ」と開き直るより、自分の頭で考え、悩み、苦しみながら乗り越えたときに、それは成果として返ってきます。そのため、悩むことは良いことなのです。

むしろ、「私の英語力はこんなに低いのか」と良い意味で開き直ることの方が大切です。なぜなら、自分の現在地を理解できたことになるからです。開き直った後は、「何をどうしたら自分の英語は上達するのか?」「何が足りていないのか?」と考えることで新しい扉が開いていきます。

ここで私の大好きな偉人の一人、ウィンストン・チャーチル氏の言葉を紹介します。彼はこんな言葉を残しています。それは、「成功とは、意欲を失わずに失敗に次ぐ失敗を繰り返すことである」です。

彼の言葉のように、意欲を失わずに行動を繰り返すことでしか成功はありません。行動を止めてしまえば、今まで積み上げてきたものを捨てることになります。そのため、悩んでも良いですから行動を止めないようにしてください。なぜなら、その先に成功があるからです。

完璧を目指さずに、できることを淡々とやる

日本人は特に、「完璧な英語を話さなくちゃ!」と初期の段階から完璧を求めるような考え方をする傾向があります。しかし、これは現実的ではありません。

スポーツ選手が試合前にウォームアップをするのと同様で、留学をしてからネイティブと対等に英語で会話ができるようになるまでには、ウォームアップ時期が必ずあります。例えばそれは、以下のようなものがあります。

・英文法を勉強する

・語彙力を増やす

・洋画を観て、英語の発音を確認する

・洋楽を聴いて、英語を耳に慣らさせる

このように、自分一人でできるところから、一つひとつを行動に移して、英語に触れる努力をすることです。私の場合は、留学をしてからも学校の宿題とは別に定期的に上記4つを行っていました。また、洋楽に関しては、1つの曲を100回以上聴いて英語を耳に慣らさせるようにしました。

例えば、英語学習に最適な洋楽は以下のようなものがあります。

・westlife

・Beatles

・Carpenters

上記3グループの音楽を、それぞれ100回以上聴くとあなたの耳は英語に慣れていきます。英語の歌詞を覚えられることはもちろん、発音に対しても意識して聴けるようになります。私は特に「westlife」が大好きで、彼らの音楽は15年以上聴いています。

このように自分自身で行うことができるウォームアップを続け、できることをコツコツと進めていくことがポイントです。

大切なことは、「自分の短所に目を向けるのではなく長所に目を向けること」「悩んだ先に成長があること」そして、「完璧を目指さずに、コツコツ実行すること」の3つです。

これらを理解した上で、留学先の学校などで停滞感を感じても、あきらめずに乗り越えてください。