2種類の「楽しい留学」があることを知る

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留学をしたら、「ラク」をして英語を学ぼうと考えると失敗します。なぜなら、ラクをしようと怠けたり横着したりすると英語の成果は手に入らないからです。

その理由は、ラクをしようと考えると怠け癖がついてしまい、努力をしなくなるからです。

このような状態になると現状維持が続き、やがて自分の力が衰退していきます。そしてあなたは、辛いことや大変なことから逃げるようになります。

それでは、留学をしてから本当の意味での英語力や、達成感や感動などの喜びは味わえないでしょう。もちろん、成長もありません。

留学してからあなたがどのような心構えで留学生活を送るかで、その後の成果は大きく変わってくることを理解してください。そして、留学における心構えのポイントは、「楽しむこと」です。しかし、「楽しい」には2つのタイプがあります。

そこでこのページでは、留学してから得られる「2つの楽しい」について解説していきます。

目次|このページでわかること

2種類の「楽しい留学」とは

留学の相談に乗っていると、稀に「留学は辛いですか? 大変ですか?」と聞かれることがあります。結論からいえば、留学したら辛いことや苦しいことはもちろんあります。むしろ、留学初期の段階では大変なことや辛いこと、苦しいことの方が多いかもしれません。

例えば、学校の授業です。教師はネイティブの先生ですから、授業はすべて英語で教わります。そのため、少しでも油断をしてしまうと、授業の内容を聞きそびれてしまいます。聞きそびれてしまうと授業の全体像を理解することができないため、必死に追いつこうとする必要があります。

また、プレゼンテーションやグループワークなどを必要とする授業もあります。そのため、スピーキングの力を伸ばす努力も必要となります。このように留学初期段階では、学校の授業についていくのに必死になります。

さらに授業内容を理解するためには、集中力を維持し続けることも必要です。このように必死に努力する姿勢が、留学して最初の1ヶ月はとても重要になります。

ただ、その辛いことや苦しいことの先に楽しいことが待っています。ここでいう「楽しいこと」とは達成感です。そのため、留学してからの生活が辛い・苦しいなどと言って逃げていては、留学してからの成長はありません。

むしろ、辛いことや苦しいことも楽しむ前向きに考える気持ちが大切です。そのような辛いことや苦しいことを乗り越えた先に「私はできる!」と自信がみなぎり、達成感を得ることができるのです。

実は、人生には2つの楽しみがあります。英語で表すと「fun」と「enjoy」の2つです。同じ「楽しい」という言葉でも意味合いが違うため、同じ「楽しい」でもそれぞれの言葉の背景にある重みが違います。

「fun」の楽しいは、趣味を楽しむことだったり好きな映画を観ることだったりする「娯楽」などを通じて得られる楽しい気持ちのことです。これはこれで楽しい気持ちになります。

例えば、その一つが旅行です。留学中の休み期間に旅行をする人は多いです。現地で出会った友達やホームステイ先のファミリーと旅行に行くこともあるでしょう。

このときに感じる「楽しい」は、美味しいものを食べたり素敵な景色を眺めたりしたときの楽しい気持ちにあたります。これは、上記でいう「fun」に値する楽しい気分です。

一方、「enjoy」には「苦しいことを乗り越えたときに味わう達成感」というニュアンスが含まれています。例えば、スポーツで全力を出し切ることだったり、できなかった物事ができるようになったときに感じる達成感だったりすることがあてはまります。

これは、娯楽などで味わう「楽しい」気持ちとかけ離れており、新しいことにチャレンジし、辛いことや苦しいことからも逃げずに立ち向かったからこそ得られる達成感に近い楽しい気持ちです。

このように、物事を達成したときに味わう楽しい気持ちが「enjoy=楽しい」ということです。

自分が新しいことに挑戦し、乗り越えた先に得られる充実感から生まれる「楽しい」を感じられる人は強いです。例えば、最初の1ヶ月は学校の授業についていくのに大変かもしれません。しかし、3ヶ月もすれば学校の授業に慣れてくるということがあります。

このとき、学校の授業に必死に追いつこうとする姿勢があるからこそ、3ヶ月後には「授業が理解できて楽しい」というように努力をした結果から、達成感を得られるようになっていきます。

このように、「できなかったことが困難な状況でも逃げずに立ち向かった結果、できるようになって楽しい」と感じることができるようになるのです。本人は、「成長できた」と実感することができるようになります。

例えば、留学初期では英語ができなかったが努力を続けたことで英語が話せるようになったときに味わう達成感もあるでしょう。他にも、例えばスポーツで補欠からレギュラーに定着し、試合で活躍して優勝を手に入れたら達成感を味わうでしょう。

このように、苦しいことや辛いことの先に「達成感」を味わえる楽しみが待っているのが「enjoy」の考え方です。物事は何でもそうですが、「できなかったことができるようになった喜び」は本人にしかわかりません。

それでもまったく問題ありません。誰か他の人と比較する必要はまったくありません。あなたが留学してから定めた目標・ゴールに対して諦めることなく、継続的に努力をするだけで良いのです。

そして、大変なことや辛いこと、苦しいことなどを乗り越えた先に得られる楽しさを理解すれば、あなたは自ら努力をし、行動し続けることができるでしょう。

ましてや留学という高額を投資して現地生活を行うわけですから、真剣に行う必要があります。同じ「楽しい」でも意味合いが違うことを理解した上で、あなたは「快楽」を求めますか? それとも挑戦した先に味わう「達成感」でしょうか?

留学をしたら自らリスクを取って行動に移すこと

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留学における大切な考え方として、「リスクを取り初めの一歩を踏み出す勇気を持つこと」があります。そして、ゼロの状態から1つ1つを積み上げていき、自分の中で小さな自信を増やしていくことが重要です。

このようにできることをコツコツと実行に移すことで、快楽とは違った楽しい感情(enjoy)を味わうことができるようになります。

できなかったことができるようになったとき、自分の思った通りに結果が実ったときなどは、とても充実して楽しい気持ちになるでしょう。

上記の写真を見ると、最初のステップは1つの積み木かもしれません。それが時間とともに2個、3個と増えていくに従って、縦に積み木が積み上がっているのがわかるでしょうか。

このように、できることをコツコツと実行に移すことで、快楽とは違った楽しい感情を味わうことができるようになります。できなかったことができるようになったとき、自分の思った通りに結果が実ったときはとても充実して楽しい気持ちになっていくでしょう。

私の場合、中学校時代の英語成績が2(5段階評価)でした。しかし、留学をしたことで英語が話せるようになったり、相手の話を理解できるようになりました。それからは益々、英語の勉強に励み留学生活が楽しいものとなりました。

ただ、このような状態に達するためには、自分からリスクを取り失敗を恐れずに行動に移さなければ留学してから自信や達成感を味わうことはありません。そのため、あなたが留学生活を成功させるためには自らリスクを取ることです。

今回お伝えした内容を理解した上で、あなたが留学してから味わうべき感情は快楽ではなく達成感になります。このことを肝に銘じて、留学してからどんどん積極的にチャレンジをして達成感を味わってください。

なお、こちらの記事「留学によって英語力を高めるための適切な心構え」では、あなたが留学してからどのような心構えで留学生活を送れば良いのか理解することができます。合わせて読んでみましょう。