ホームステイ先の探し方と滞在する上での注意点について

あなたはホームステイがどのように決まるのかご存じでしょうか? ホームステイの探し方にはさまざまなものがありますが、基本的には以下の2つのどちらかになります。

1、あなた→留学エージェント→語学学校・ホームステイ専門斡旋会社→ホストファミリー

2、あなた→ホームステイ専門会社→ホストファミリー

留学先の学校がホームステイ先を手配してくれることもあれば、ホームステイ専門斡旋会社などが紹介してくれるケースもあります。また、私立の語学学校の場合語学学校申し込み時にホームステイ先も一緒に手配してくれることもあります。

一方、ホームステイ専門の斡旋会社では、独自の審査でホームステイ先を紹介している企業もあります。このように、ホームステイを探す方法にはさまざまな方法があります。

ただ、ホームステイにも探し方のコツと注意点があります。そこでこのページでは、「ホームステイの探し方のコツとホームステイをするときの注意点」についてご紹介します。

目次|このページでわかること

ホームステイ先の探し方のコツ

冒頭でお伝えしたように、基本的にホームステイ先は上記2つの方法で手配してくれるケースが多いです。そして、留学生が快適にホームステイ生活を楽しめるように、ホームステイ先へ事前チェックを行っていることがあります。

ただ、この「事前チェック」は審査基準を厳しく設けている企業(学校)とゆるくしている企業(学校)があります。

例えば、審査を厳しく設けている企業(学校)であれば、ホームステイの質をこだわっているでしょう。その一方で、審査をゆるく設定している企業(学校)があります。審査基準を低くする理由は、一言でいうと「生徒の人数を増やしたいから」です。

送客できる人数が多ければ多いほど、企業や学校は儲かります。そのため、敢えて審査基準を低く設定している場合もあります。ここに、質の良いホームステイを紹介している企業(学校)とそうでない企業(学校)の違いがあります。

これらの理由から、ホームステイを探す場合は、審査基準をしっかり設けている企業(留学エージェント・ホームステイ専門会社)や語学学校からホームステイ先を手配してもらうようにすると良いでしょう。

審査を厳しく設定していれば、あなたが現地に留学をしたときは快適にホームステイを体験することができるでしょう。なぜなら審査を厳しくする理由は、ホームステイ先の質を高く保つためにあるからです。

もし、ホームステイの質が悪ければ、留学生からクレームを受けることになるでしょう。これでは、留学エージェントやホームステイ専門企業、語学学校などの評判を落としてしまうのはもちろん、信用問題にも繋がってきます。

それでは、「事前チェックにはどのようなものがあるのか」を以下で具体的にお伝えします。

・家族構成/人間性

・家庭の収入

・教養/経歴

・住居の設備環境

・家の周りの環境

基本的に、上記5項目の基準をクリアした家庭が、ホームステイの紹介リストとして登録されることになります。

このように、ホームステイを行うまでにも事前チェックがあるため安心することができます。さらに、企業や学校によっては、家庭訪問を行っていることもあります。そのため、彼らが紹介するホームステイであれば安心できるでしょう。

もちろん、「100%問題ない」ということはりません。いくらホームステイ先に対して事前チェックを行っていても、「何でもかんでもすべての条件が良い」などというおいしい話はありません。注意を払っていても問題はあるかもしれません。

ただ、事前チェックをしている家庭としていない家庭では、「事前チェックをしている家庭の方が良い」ということを理解しておいてください。

現地でホームステイ生活を体験すると、日本と同じ部分や似ている部分、そして違う部分を目にすることでしょう。そのため、違いを受け入れることで、新しい価値観を学ぶチャンスと捉えるようにしてください。

そして、自分の中でも許容範囲を広げる努力をすることが大切です。それらを踏まえ、「郷に入れば郷に従う心」を持ち合わせた上で、ホームステイ生活を楽しむようにしましょう。

ホームステイの審査基準を厳しくすれば、ミスマッチを防げる

私自身、ホームステイを1ヶ月経験しましたが、いま思うと手配してくれた審査基準がゆるかったのかもしれません。そのため、私の場合はホームステイに良い思い出があるわけではありません。

私がお世話になったホームステイ先は、「ビジネス」として部屋の一室を間借りさせている家庭でした。そのため、ホームステイは彼らにとって一つの「収入源」だということになります。

このように、家庭によってさまざまな事情があります。私の経験も踏まえて、しっかり審査や事前チェックを行っている留学エージェント・ホームステイ専門企業・語学学校などから手配を受けるようにしてください。

上記のように入念な準備を行うことで、双方にとってのミスマッチを防ぐことにつながるからです。

留学をしてからホームステイを紹介される場合は、必ず訪問をすること

もし滞在先のホームステイを現地にいるときに紹介される場合は、必ず一度は訪問することが大切です。このことは、ホームステイを変更する場合も同様です。実際に見学をして雰囲気を確認しておけば、自分なりに気構えができるからです。

このときは、紹介先の承諾を得てから訪問するようにしてください。そして家の環境やホストファミリーの人間性などを見ておくようにしましょう。確認するポイントは上記で上げた項目を参考に見るようにしてください。

そして、ホームステイをする場合は最初から長期契約を結ばないことが大切です。それについて、以下でご説明します。

ホームステイをするときは、最初から長期契約を結ばないこと

ホームステイをしたら、初めから長期で契約をしないようにしてください。私がカナダに留学をしたときは、現地に住むカナダ人がホームステイとして私を受け入れてくれました。しかし、実際に住んで感じたこととして、ホームステイには良し悪しはお金では決まりません。

そうではなく、ホストファミリーとの相性で決まると考えてください。上記でお伝えしたように、私はカナダに留学し現地に住むカナダ人の家庭でホームステイを経験しました。

「現地に住むカナダ人にお世話になり、1ヶ月もホームステイを経験できたから良いのでは?」と思われるかもしれませんが、良いことばかりではありませんでした。

私の場合、1ヶ月そのカナダ人の家庭でお世話になりましたが、正直にいうとホームステイ暮らしは私には合わなかったのでしょう。

家の独自のルールが厳しいこと、食事でファーストフードが何度か出されたことなどが私の場合は嫌でした。ただ、私がホームステイを契約した期間は1ヶ月という短い期間だったことが幸いでした。

ホームステイをする期間が短かったため、多少の嫌なことがあっても耐えることができたからです。しかし、これが3ヶ月、6ヶ月1年間などと最初から長期で契約をしてしまっていたら耐えられなかったと思います。

なぜなら、初めから3ヶ月〜6ヶ月などと長期でホームステイを申し込んでしまった場合、何かホームステイ先でトラブルがあっても、手続きなどの問題ですぐに次のホームステイ先に変更することが難しいからです。そして差額分を返金されることは難しいでしょう。

これらの理由から、最初から長期でホームステイを契約することをお勧めしません。また、中には移民の家庭がホームステイを受け入れている場合もあります。むしろ、こちらの方が多いかもしれません。なぜなら、「欧米圏は移民国家」といわれるくらいだからです。

例えば、20年前にインドからオーストラリアに移民をしてホームステイをしている家庭があるかもしれません。この家庭を選んだとき、あなたは現地に住むオーストラリア人の家庭でのホームステイを体験できないことになります。

そのため、現地に住んでいるアメリカ人、カナダ人、オーストラリア人がホームステイを受け入れているケースもあれば、移民の家庭がホームステイを受け入れている場合もあるということを理解するようにしてください。

一方、「現地に住んでいるアメリカ人、カナダ人、オーストラリア人ではなく、移民の家庭でも気にしない」「移民の家庭でもいいからホームステイ生活を体験してみたい。そして、ホームステイ生活にチャレンジしたい」などと言う方であれば問題ないでしょう。

ここで私がお伝えしたいのは、「移民の家庭が良い悪いという話」ではありません。

私の経験上、ホームステイを契約するときは、まずは「最初の1〜2ヶ月で十分」だということをお伝えしたいのです。そして、もしホームステイ先の家がとても居心地よく、「もっと住みたい」と思うのであれば、そのときに延長することも可能です。

こればかりは双方の相性になります。相性を確認するためにも、「1〜2ヶ月などの短い期間でホームステイを経験した方が、お互いにとってリスクがない」ということを理解するようにしてください。

もちろん、上記でお伝えしたように、審査基準を厳しく設けたホームステイを紹介された場合は問題ないかもしれません。

ただ、ホームステイは実際に自分がその家に住んでみないと分からないことが多いのが現実です。もちろん、最初から長期で契約することはできます。それはそれで一つの選択なので、素晴らしい考え方です。

これらの理由から、ホームステイを選ぶときは、事前確認を行っている留学エージェント・ホームステイ専門の斡旋企業・語学学校などからホームステイの受け入れ先を決めると良いでしょう。

まとめ

ホームステイ先を探す際は、「なぜ上記でお伝えした企業を間に挟むのか」というと、万が一何かホームステイ先でトラブルがあったときは間に入ってサポートをしてくれるのが彼らだからです。

今回お伝えした内容を理解した上で、ホームステイを探すときは留学エージェントやホームステイ専門斡旋会社、または語学学校などから紹介されるホームステイを選ぶようにすると良いでしょう。

私と同じような失敗をしないためにも、ホームステイの審査基準がどれほどのレベルで審査を行っているのかも確認した上で、ホームステイの紹介を受けるようにしてください。

なお、いくら審査基準を通っていても完璧なホームステイ・ホストファミリーはありません。

そのことをしっかり理解した上で、海外生活をするときは、自分が現地の環境に慣れることを意識して積極的に行動するようにしてください。