長期留学でアパートを借りるときに考えるべきお金のこと

Hands of young couple during discussion of plan of flat

長期留学をして英語の理解度が広がるにつれて「アパートを借りて住んでみよう」と考えることがあります。このような気持ちになる背景として、「それだけ現地で生活していくための英語力に対する自信がついたこと」が挙げられます。

ただ、アパートを借りるときには考えておくべきことがいくつかあります。

例えば、ホームステイや寮で生活をしていた場合、すべて守られていた環境の中であなたは留学生活を送ることができていました。しかしアパートを借りて生活をすると、基本的に守ってくれる人はいません。

アパートを利用したルームシェアであれば、寮生活と大きく変わることは少ないかもしれません。しかし、アパートを借りて一人暮らしをする場合は、基本的にすべて自分一人で生活していく必要があります。

そして、アパート暮らしで必要になるのが「お金」です。そこでこのページでは、「長期留学でアパートを借りて暮らすときに考えるべきお金のこと」についてご紹介します。

目次|このページでわかること

留学をしてアパート暮らしに掛かる毎月の固定費を抑える戦略

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私は高校のときに、2年間アパートを借りて一人暮らしをしていました。そして、アパートを選ぶときに一番優先順位を高く置いたのは、「高校からアパートまでの距離」です。

私の場合はバスで学校に通わず、学校の目の前にあるアパートを借りて徒歩30秒で通えるようにしました。移動時間を短くし、その分を勉強の時間に充てたり、友達との交流の時間に充てたりしていました。

そして、毎週末バスに乗ってダウンタウンまで買い物に行き、食材や日用品など必要なものを買いに出かけました。もしかしたら、ダウンタウン近くやショッピングモール近くのアパートを借りた方が、買い物や日常生活は便利だったかもしれません。

しかし、私は敢えて盛えているエリアから外れ、コンビニもないエリアにアパートを借りて住みました。そのため、私のアパートの周りには他のアパートが並んでおり、目の前には学校がありました。

なぜ住む場所を一番に考えるかというと、留学先でアパートを借りて一人暮らしをするときに一番気にするのが「生活費」だからです。確かに、ダウンタウンやショッピングモールの近くなどのエリアにアパートを借りると、便利で快適でしょう。

しかし立地の良い場所に住めば、必然的に家賃は高くなります。いくら親からの仕送りがあったとしても、毎月決まったお金の中でどのようにやりくりをして生活をしていくか、自分なりに考えながらアパートで生活をしなければいけません。

そのため、私はダウンタウンやショッピングモールなどの近くて便利な場所に住むのではなく、学校から近い場所に住むことを選んだのです。

留学中に携帯電話を持たなくても生活していくことは可能

また、家賃の他にも毎月の食費や電話代、インターネット代、光熱費などの支払いをしていかなければいけません。例えば、同じアジアの中国や韓国から来ていた留学生は、携帯電話を持っていました。しかし私は、留学中の4年間に携帯電話を一度も持ちませんでした。

また、「携帯持っていて良いなぁ〜」という感情も湧きませんでした。むしろ、「毎月の利用料を払うのもったいないな〜」と思っていました。

携帯電話を持つようになると、遊び癖がついてしまいます。なぜなら、友達からの連絡が多くなるからです。友達からの連絡が多くなれば、必然的に遊ぶ時間が増えてしまいます。これでは、勉強に充てる時間が減ってしまいます。「英語力を身につける」という留学の目的を忘れてはいけません。

私の場合、「遊ぶ」という誘惑を断ち切るためにも携帯電話を持たなかったことは良い選択でした。実際に、携帯電話がなくても現地で生活をしていくのに困ったことは一度もありませんでした。

ただ、携帯電話の代わりに私が持っていたのが、家の固定電話です。要は、アパートに固定電話を引いたのです。固定電話であれば、携帯電話より毎月の通信費を安く抑えることができます。無駄な電話をかけることが減り、必要なときにだけ電話をかければ事が足りるからです。

また、留学中に出会った友達には私の家の電話番号を伝えていました。そのため、必要であれば彼らが私にかけてくれました。このようにして毎月の「家賃」と「通信費」を安く抑える工夫をしていました。

今では、SNSなどを利用した連絡手段があります。無料のインターネット電話もありますから、連絡を取る方法は私が留学をしていた2001年〜2005年頃と比べても、数倍は楽に周囲とコミュニケーションを取ることができるでしょう。

もちろん、携帯電話を持っていても構いません。ただ、そのときは使い過ぎに気をつけましょう。格安携帯を契約したり、利用頻度を少なくしたりして通信料を下げるようにしましょう。

私がここでお伝えしたいのは、「物を減らすことで余計に思考を取られなくて済む」ということです。その分を勉強などの必要なところにエネルギーを注ぎ込んだ方が、留学を成功に導く良い戦略といえるということです。

留学中のアパート生活で食費を抑えるためにできること

次に「食費」です。私の場合、外食は1週間に1回、多くて2回と決めていました。「1回の食事で多くて10ドルまで」などと決めることで必然的に食費を抑えることができます。あとはアパートで自炊をするように意識しました。

例えば、大鍋に3日分のカレーを作ったとします。それを1日目はライスと一緒に食べ、2日目はパンと食べ、3日目はそばを茹でてカレーそばにして食べるなどすれば、それぞれ違ったレシピでカレーを楽しめるでしょう。仮に3日連続で食べなくても、冷蔵庫に冷やしておけば日持ちします。

自分の工夫次第で、留学してからのアパート生活費を賢く抑えることができるのです。

アパート生活の固定費を下げるために

上記でお伝えした、「家賃」「通信費」そして「食費」の共通点は、毎月の固定費(変動費)です。

毎月の固定費が高ければ高いほど、他のところにお金を回すことが難しくなります。そのため、「どうすれば毎月の固定費を安く抑えることができるか?」と考えながらアパート生活を送ることが大切です。

この質問を自分に投げかけることで、必然的にアパートでの住まい選びも厳しく選べるようになるからです。例えば、ダウンタウンやショッピングモール近くのところにアパートを借りると、毎月600ドル〜1200ドル前後が家賃の相場でした。

一方、私が住んでいたアパートの家賃は、当時1LDKで毎月520ドルした。このように、少し住む場所をズラすだけで毎月の家賃などの固定費を安く抑えることができるのです。

もちろん家賃が安い分、シャワーとトイレが同じ部屋にあったり、ユニットバスだったりします。ゴミ処理も自分で行いますし、洗濯機はアパートの住人同士が共同で利用するコインランドリーを使っていました。これでも、一人で暮らす分には十分ではないでしょうか。

稀に、テレビやベッド、ゴミ処理代、水道代、電気代、プール・スポーツジムなどの利用込みで毎月800〜1300ドル前後などのアパートがあることを聞きます。しかし、はっきりいってこのような環境は、留学中は捨てた方が良いでしょう。

必要以上にお金を使わないことが大切です。ましてや長期でアパート生活をするのであれば、毎月の固定費(変動費)が安いに越したことはありません。

無駄な浪費・消費をなくすことで、その分を留学中に出会った友達との旅費に充てて英語力を磨きながら思い出を作ったり、英語の勉強に必要な書籍や教材を購入したりする方が賢いのではないでしょうか。

長期留学をしてアパート生活を送る場合は荷物が少ない方が良い

長期留学をしてアパート生活をする場合、荷物は少ない方が良いです。その理由は、荷物が多いと不自由になるからです。言い換えると、「荷物が少なければ身動きが楽にできるから」です。要は軽装備でいることが大切です。

例えば、手荷物が多いと引越しをするときに面倒になります。運ぶ荷物が多ければ、その分だけ移動時間も増えてストレスもたまります。もしかしたら、引越し代が嵩む(かさむ)かもしれません。一方、荷物が少ない人はすぐさま行動に移すことができます。

私の場合、最初にアパートに持ってきた荷物は「ノートパソコン」「スーツケース1個」「リュック」のみでした。そのため、アパート生活の初日はリビングのフロアーで寝袋を敷いて寝ました。

そして後日、「ベッド」「本棚」「勉強用の机」「リビングテーブル」「電子レンジ」などの家具類を無料で揃えました。これらはすべて、友達からいただきました。

私の場合、「固定電話」と自炊をするための「鍋やお皿などの調理器具」だけを購入しました。このように無駄なものをできるだけ削ぎ落とし、必要なものだけを買い揃えて生活をしていました。

そのため、家具類は必要最低限に用意することをオススメします。お洒落なソファーや椅子、シャンデリアなど、必要でないものをあげたらキリがないからです。

実際にアパートを借りて生活する場合は、身の回りの荷物をできるだけ少なくして生活する方がとても楽です。なぜなら、自分が身軽な状態でいると、動きたいときに動けるためフットワークがとても軽くなるからです。

このフットワークの軽さが、充実した留学生活を送る上で大きな武器となります。

繰り返しますが、常に自分を身軽な状態に保つことでフットワークを軽くすることできます。動きたいときに動ける状態を作ることで、行動力をもって留学生活を送ることができるようになるからです。

上記でお伝えした内容を理解した上で、留学先でアパート生活を行う場合は、毎月の固定費(変動費)を考えたアパート選びをしましょう。そして、軽装備での生活環境を整えて充実したアパート生活を送るようにしてください。