留学先の住まい選びとして人気なのが「ホームステイ」です。ホームステイでは、その国に住んでいる家庭にお世話になります。そして一緒に生活をすることで、その国の文化を体験することができることが最大の魅力です。
ただ、ホストファミリーには多種多様な家庭が多くあります。そのため、ホームステイ先のルールや習慣なども各ホームステイ先によって異なります。このことは、ホームステイをする前に十分に理解するようにしてください。
例えば、ホームステイ先でもネイティブの家庭だけでなく、アジア系、ヨーロッパ系、中国系、日系などさまざまな家庭があります。
そのため留学先の国の文化だけでなく、各家庭内での文化も学ぶことができます。一方で英語に対する訛り(なまり)も多少はあることを理解してください。
ただ、「訛りがあるのは嫌だな」と考える必要はありません。例えば、日本では東京の他に大阪弁や博多弁などの方言がいくつも存在します。しかし、あなたは彼らの日本語を理解することができるでしょう。これは英語でもまったく同じです。
このページでは、「ホストファミリーは多民族な家庭があること」と「ホームステイをビジネスとして捉えている家庭があること」の2つを紹介します。
目次|このページでわかること
ホストファミリーでは多民族な家庭がある
冒頭でお伝えしたとおり、ホストファミリーは多民族な家庭が多いです。そのため、基本的にネイティブの家庭以外は、確かに英語の発音にバラツキはあります。ただ、大切な考え方として「ネイティブの家庭にこだわらないこと」があります。
ネイティブでなくても、彼らは長年その国に住んでいる住人です。そのため、「ネイティブの家庭でなければ自分の英語は伸びない」などと考える必要はまったくありません。
むしろ滞在先の国の文化と家庭内の文化の両方を学ぶことができるため、一石二鳥と考える方が物事をポジティブに捉えられて良いでしょう。
ただ、ホームステイを希望する人の中には、「絶対にネイティブの家庭でなければならない」と決める人もいます。もし、「どうしてもネイティブが良い」と希望される場合は、留学エージェントなどに相談すると良いでしょう。
しかし基本的にホストファミリーには、多様な民族背景があります。ただ、全員が英語を話すことができるため、英語学習の妨げになることなどはありませんので心配する必要はありません。そのため、「ネイティブの家庭でなければダメ」などとこだわらないようにしてください。
今では英語圏の人たちだけでなく、グローバルで使われている共通言語が英語です。そのため、さまざまなアクセントやイントネーションの英語を普段から聞き取ることで、さまざまな国の英語を理解することができます。これにより、柔軟に英語でコミュニケーションを取ることができるようになるでしょう。
ホームステイをビジネスとして捉えている家庭もある
冒頭でお伝えした通り、ホームステイは多くの人に人気があります。人気が高いからこそ、受け入れ先の家庭にもさまざまなケースがあります。
例えば、家族の一員として迎え入れ、家族との関わりが多いホームステイがあります。このようなホストファミリーと一緒であれば、さまざまな体験を楽しむことができるでしょう。
一方、家族との関わりがあまりなく、ホームステイをビジネスとして捉えている家庭もあります。そのような家庭にとってホームステイは「一つの収入源」になっています。そのため、必要最低限な環境を用意し、食費などを削ることも時折あります。
実際、私がお世話になったホームステイ先がそうでした。例えば、基本的に食事は豪勢ではありませんでした。1ヶ月に2回ほど夕食時にファーストフードが出されたことがあります。また、「週末に家族でアクティビティーをしに出かける」などということもありませんでした。
私の友人の中には、「ホームステイはとても良かった」と言われる人もいます。私の経験も含めてお伝えすると、ホームステイは国や地域、そして住んでいる家族によって環境は異なります。また、ホームステイには当たり外れがあることを理解してください。
ホームステイ先の家庭に留学生が自分一人だけとは限らない
私がお世話になったホームステイ先では、私の他にもう一人、一緒に住んでいる留学生がいました。彼の年齢は私より2つ上で、台湾からの留学生でした。
そして、彼のほうが私より6ヶ月も前にそのホストファミリーと一緒に住んでいたため、家のことで分からないことがあれば彼に相談をすることがありました。
私の経験上、ホームステイ先に他の国から来ている留学生がいることは安心に繋がると考えています。なぜなら、一人になることはありませんから家に兄弟がいるような感覚です。
週末になれば一緒にダウンタウンに出かけたり、テレビを観て一緒にスポーツ観戦を楽しんだりすることもありました。同じアジア人でも共通言語は英語ですから、英語の勉強にもなりました。
ホストファミリーだけと会話をするだけでなく、「同じ留学生同士」で英語を話すため英語力も自然と伸びていきます。また、他の国から来ている留学生と英語で話すことで、「自分の英語力は今このくらいのレベルなのか」とレベルを確認することもできます。
もちろん、ホームステイ先によって留学生は自分一人だけの場合もあります。むしろ、こちらの方がほとんどかもしれません。ホームステイ先に居るのが自分だけが良いのか、他の留学生も一緒に居た方が良いのか、何が良くて何が悪いなどということはありません。
また、他の留学生がいるホームステイ先が良いかどうかには、あなたの性格も関係があるでしょう。例えば、「他の留学生も一緒に住んでいる家だと気を使ってしまう」などと考えてしまう人には既に留学生が住んでいるホームステイ先は選ばない方が良いでしょう。
一方、「人とコミュニケーションを取るのが好きで他の留学生が既に住んでいても構わない」と考える人にはオススメでしょう。
ここでは、「留学先のホームステイが自分一人だけとは限らない」ことを理解してください。
何か問題が起こり、解決できない場合は留学エージェントに相談する
ホームステイをしていてどうしても解決できない問題が起こった場合は、留学エージェントに相談するようにしてください。留学をしたら基本的に自分の身は自分で守らなければいけません。もちろん、留学エージェントを通じて紹介されたホームステイ先であれば大きなトラブルなどはないでしょう。
ただ、もし万が一何か問題が起き、自分自身だけで解決できない場合には留学エージェントに連絡をしましょう。
例えば、ホストファミリーとの人間関係やコミュニケーションでうまくいかないと感じたり、ホームステイの契約内容と違った対応をされたりなどした場合は遠慮なく連絡をしましょう。
そのため、留学先のホームステイで快適に過ごすためにも、事前に留学エージェントからホームステイのサポートについて理解を深めるようにしましょう。
留学をしたら異文化を楽しむ心を持つ
留学を通じて滞在先の国や家庭内の文化を知ることは、あなたの長い人生にとって大きな財産になることは間違いありません。
ホームステイ体験をすることで、日本の素晴らしさを再確認することもできるでしょう。そして、街中を歩いているだけでも気付くことがあります。
例えば、海外には日本みたいに和洋中のレストランが揃っていません。私が住んでいた田舎の街には自動販売機はありませんでした。コンビニエンスストアに行くにも、20分歩かなければいけませんでした。
そのため、一度でも日本を外から観察することで、改めて日本の素晴らしさに気付くことができるようになります。また、留学をしたことで日本に欠けていて現地に存在するものがあります。
例えば、アメリカ・カナダ・オーストラリアなどの英語圏に留学をすると、必ず街中で知らない人から挨拶をされます。スーパーマーケットのレジの店員、バスの運転手、タクシードライバー、カフェの店員、レストランの店員、道を歩いている通行人など、さまざまな場面で挨拶を交わす機会があります。
このように、フレンドリーに声をかけてくれるのは海外に住んでいるからこそ味わえる体験の一つです。そのため、心が開放的になります。また、時間がゆっくり流れていることを味わうことができます。そして笑顔でいる人が多いことに気付くでしょう。
留学をしたら、ぜひ異文化に触れる体験をしてください。そして、今回お伝えしたようにホームステイ先は多種多様な家庭が受け入れていることを理解した上で、ホームステイ暮らしを楽しんでください。