私は15歳の夏に、初めてカナダのバンクーバーに1ヶ月間の短期語学留学をしました。その理由は、翌年16歳から長期留学をすることをあらかじめ決めていたからです。「事前に現地の様子を理解しておこう」と考えた結果、1ヶ月の期限付き短期留学をしました。
あなたが長期留学を検討しているのなら、事前に1ヶ月間だけでも良いですから短期留学の経験を積んでおくことをぜひオススメします。なぜなら、短い期間でも海外生活を経験することで英語に慣れることができるからです。
このページでは、長期留学を視野に入れた「短期留学」という考えについて紹介します。
目次|このページでわかること
長期留学を視野に入れた短期留学という考え
長期留学を考えている場合、可能であれば事前に1回は短期留学した方が良いです。期間は短くても構いません。
1ヶ月間だけでも現地に住んでみると、旅行とは違い、現地での生活の様子を肌で感じることができます。1度目の留学の目的は下見を兼ねて、現地に慣れることです。
たとえば、現地のスーパーで買い物をしてみるとします。そこで何でも良いので商品を購入してみるのです。商品を手に持ち、レジにいる店員から「Hello!」と声をかけられる経験をするだけでも良い実績になります。そしてさらに、そこから会話を発展させることもできます。
例えば、あなたが「Hi! How are you?」と声をかけ「Good,thanks. Where are you from?」など聞かれたとします。そしてあなたが「I’m from Japan.」などと返すだけで会話が成立します。
ここで大切なのは、「自分から踏み込んで経験すること」です。自分から主体的になって相手に声をかけることで、英語で話すことに慣れていきます。
実は、前述のやり取りは私が実際におこなったことの一つです。もともと私は、中学時の英語の成績は5段階評価で「2」でした。そのため海外の人に声をかけるところからスタートしました。
まず私が意識したのは、店内を歩きスーパーの雰囲気に触れ、「何でも良いから商品を買う」そして「自分から話しかける」という2点を意識しました。
商品を買う理由は、現地でお金(ドル・セント)を使う経験をすることも生活において大事なことだからです。
どのコインが「1ドルなのか」「10セントなのか」「5セントなのか」など把握することは日常生活を快適に過ごす上で欠かせない知識です。
他にも「バスに乗ってみる」「タクシーに乗ってみる」なども良い経験になります。実際にタクシーに乗るとチップを払わなければいけません。日本に住んでいればタクシーに乗ってチップを払うことはありませんから、海外ならではの良い経験の一つになります。
ポイントは長期留学に備え、事前に下調べの意味を込めて短期で体験留学をすることです。留学中には「やれることは何でもやっておく」という精神が大切です。
失敗しても誰も見ていません。積極的に進んで行動し、失敗した数が多ければ多いほど海外で生活する上での知恵や知識などがたまります。そのため、臆せずドンドン体験してください。
短期留学を行うときの2つの秘訣
短期留学をおこなう上で抑えておきたいポイントが2つあります。この2つのポイントは、海外留学をする前に身につけることができる教養です。
行く前から少しでも英語の勉強をする
「海外に行ったら英語が話せるようになる」「海外に行けば英語が上達する」などと表現する書籍は驚くほど多いです。しかし、これは間違いです。留学して英語を上達させるには、心構えこそがすべてです。
ここに、AさんとBさんがいます。Aさんは「留学の出発日が決まった。英語は現地に着いてから本気で勉強すれば良いや。しばらく日本を離れるから、それまで日本での生活を満喫しておこう」と考えています。
一方でBさんは、「留学する日が決まった。現地では英語を使って毎日生活しなければいけないから、今から出来ることを勉強しておこう」と考えています。
AさんとBさん、どちらが海外留学を充実させることができるでしょうか? もちろん答えは、Bさんですね。Aさんは留学するまで遊ぶことを選び、Bさんは留学するまでに少しでも英語の勉強をして海外生活を充実させることを選びました。
上記の例は少し極端かもしれませんが、Aさんのように出発日まで「現地に着けば何とかなるだろう」と考えている人は驚くほど多いです。はっきり言って油断は禁物です。
留学出発日が決まったら、もうそこから留学は始まっています。そのため、留学するまでに事前に英語の勉強をしておいた方が良いです。
事実、私も留学する前に英語の勉強をしました。具体的には、洋画を大量に観ました。なぜなら、洋画には英単語と英文法が学べるからです。動画を観ながらヒアリング力を鍛えることもできます。また、俳優が話す英語の発音も聞く練習にもなります。
私の場合、集中すると一つの洋画を最低でも5回、多いときは10回は観るようにしました。この方法はとても地味で根気がいります。繰り返し同じ洋画を観るため、人によっては飽きるかもしれません。
ただ、1回では理解できなかった内容が、回数を重ねることで理解度が深まることは事実です。わからない単語が出たら、その都度ノートに単語を書いて意味を調べるようにしました。私の場合、内容が理解できるようになると、楽しくて仕方がありませんでした。
また、私が一番最初に英語の勉強の題材で使った洋画は、「オータム・イン・ニューヨーク」というリチャード・ギア氏とウィノナ・ライダー氏主演の恋愛映画でした。他にも、「ホームアローン」や「フレンズ」「スパイダーマン」なども良い題材です。
私にとって、洋画を選ぶ基準は「日常会話で使えそう」「続けて観られそう」「面白そう」などが題材選びのポイントでした。
ぜひ、留学前にあなたも洋画を使って英語の勉強をしてみてください。きっと勉強になるでしょう。
海外に行けば英語が話せるは間違い
「海外に留学すれば英語が上達するだろう」と考える人も多いです。はっきり言って、それはありえません。ここでも心構えが大切になります。もしかしたら、海外に行けば多少は英語が話せるようになるかもしれません。
例えば、レストランでの簡単な注文はできるようになるでしょう。しかし、何も努力しなければ、あなたの英語はそれ以上は伸びません。
何も努力せずに、クラスメイトと英語を使って自分の意見を相手に伝えたり、ディスカッションやプレゼンテーションで30分以上のスピーチをしたりすることは難しいでしょう。そのため、残念ながら受け身な姿勢では上達はしません。
やはり、自分から積極的に行動して、英語を使ってコミュニケーションを取ることが大切です。ときには周囲に対して自分から質問をすることも必要です。
例えば、以下の5つの質問を使って、単語の意味や発音の仕方などを教わることができます。
What is the meaning of this word? | この単語の意味は何ですか? |
How do you pronounce this word? | この単語はどのように発音するのですか? |
What do you think about that? | このことについて君はどう思う? |
What do you mean by that? | それはどういう意味ですか? |
Could you write it down on this paper? | この紙に書いていただけますか? |
上記の表現方法を使って自分からたずねることで、あなたの英語力を上達させることができるようになります。留学をして現地の学校に通ったら、上記の質問を先生や現地のネイティブの生徒に毎日のように質問してみましょう。
帰国する頃には、あなたの英語は留学前と比べて格段にレベルアップしているでしょう。
短期留学での滞在方法を確認する
最後に短期留学をおこなうときの滞在方法についてお伝えします。初めての短期留学の滞在方法は「ホームステイ」がオススメです。
初めて留学する人であれば、英語や現地事情・文化・生活習慣などを総合的に学ぶことができます。また、電話やインターネット環境も完備されているのが一般的なので安心です。
ただ、ホームステイは現地の人だけが受け入れているわけではありません。例えば、私がカナダへ短期留学で滞在したとき、ホームステイ先の家族はカナダ人でしたが、私の友人のホームステイ先はカナダにも関わらずフィリピン人でした。
そのため、あなたがホームステイをする際は、現地に住んでいる現地のホストファミリーがサポートしてくれるのか、それとも移民のホストファミリーなのかを事前に確認した方が良いでしょう。
「ホームステイ先が絶対に現地の人でなければいけない」ということはありません。移民の家族からも学べることはもちろんあります。ただ、より良い留学生活をするためにも、環境面をしっかりと事前確認した方がした方が安心です。
まとめ
上記の通り、将来あなたが1年以上の長期留学を考えているのなら、今回ご紹介した短期留学は本当にオススメできます。なぜなら、事前に短期留学を経験しておくことで、ある程度は予測をして行動することができます。
そのため、いざ長期留学をするときに余計な心配や不安なことを考える必要がないからです。長期留学をより一層充実させるためにも、今回ご紹介した内容を理解した上で充実した内容の短期留学プランを立ててみてください。