留学をする人の中に、「留学することで、どんな良いこと(メリット)があるのか?」と考える人がいます。留学をすると、さまざまな良いことが起こります。
私にとって留学で得たものはお金で買うことのできない財産だと思っています。私が4年間の留学を通して手に入れた6つの財産について解説していきます。
この記事を参考にしながら、これから留学をする人は、留学を通して得られるご自身の財産構築のきっかけにしてください。
目次|このページでわかること
留学を通して手に入る精神的な強さ
私が留学をして一番よかったと感じることは、自分に自信がつき自発的に行動することの大切さを学べたことです。
そもそも、私が留学するきっかけとなったのは中学時代にいじめを受けた経験があるからです。いじめをきっかけに、高校の進路を考えるきっかけを与えられました。
当時の私は、「このまま中学を卒業して日本で高校生活を送るのか? それはイヤだ」と考えていました。そして家族で話し合った結果、「日本の高校ではなく海外の高校でチャレンジしたい」と思うようになりました。
プロフィールにも記載があるように、私の中学時代の英語成績「5段階評価で2」と非常に頭の悪い学生でした。
また、16歳で初めて留学したため、多少なりとも親元から離れる寂しさがあり、異国の地で一人で留学生活を送るという不安もありました。しかし、「郷に入ったら郷に従えだ! 自分が選んだ道だからがんばろう」と思って留学生活を送ることを意識しました。
この想いを胸に、自分から積極的に行動するようになり、勇気をもって行動することの大切さを学びました。そして私は、留学経験を通して、「できなかったことができるようになった喜び」を実感したのです。
中学英語で毎回のように赤点を取っていた私でも、4年間カナダで留学生活を送ることができました。また、たくさんの友達を作り、自分の意見を英語で伝えることができるようになりました。
もしあなたが、「このままの人生で良いのだろうか?」「もっと世界を見てみたい」「英語を通して自分の世界観を広げたい」「英語を学んで、自分の人生をもっと飛躍させたい」などと考えていたら、留学は本当にオススメです。
なぜなら、英語力はもちろん、生きていくための精神的な強さを手に入れることができるからです。出逢う仲間も変わります。また、無理矢理にでもがんばって留学生活を送る覚悟がつきます。それが、あなた自身の糧となります。
留学経験を通して手に入れた仕事とスキル
私は留学経験を通して、英語の通訳の仕事をしたり、日本の商品を海外に販売する輸出ビジネスをおこなったりした経験があります。街を歩いていて外国の方から英語で質問を受けても、瞬時に英語で回答するコミュニケーション力と思考力がつきました。
また、付き合う仲間も日本人だけでなく、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ヨーロッパ、南米、アジアなど多くの仲間と英語を通して交流する、人間関係構築力も身につきました。
さらに、人前でスピーチをする機会が訪れても、緊張することもなくなりました。目上の人に対しても自分の意見を伝えることができるようになったため、恐ることなく度胸が手に入りました。
私の性格は、留学を通してさらにポジティブになり、いろいろな価値観を受け入れる器と、寛大さを学ぶ機会に恵まれました。
そして、「努力することの大切さ」「継続することの大切さ」「自発的に行動する大切さ」の3つを強く実感できるようになりました。カナダに留学をしたことで、私は人生を前向きに生きていく上で必要な能力と考え方を得ることができました。
このように、一生活かせるスキルと経験を手に入れることができるのが留学の醍醐味の一つです。
親への感謝の気持ちが強くなる
あなたが今、ここに存在するのは「両親」のおかげです。
海外留学をすることで手に入る財産の3つ目は、「親への感謝の気持ちが強まる」ということです。これまでは日本で家族の支えがあり、身の回りの生活で特に困ることなく日常生活を送ることができたはずです。その裏には家族の支え(サポート)があったからです。
しかし海外留学をすると、生活していくうえでの身の回りのことを自分自身でおこなう必要があります。そのため、親元を離れて初めて親に対してありがたいと思う気持ちが強くなります。
留学をすることで両親への感謝の気持ちが強まるため、帰国してからより一層、仕事や勉強に対して「頑張ろう」と気持ちが高まります。
一生付き合える友達と出逢える
留学を通して得られる財産の4つ目に、「友情」があります。私の場合、8年以上になるカナダ人の大親友がいます。その彼は、日本人の女性と結婚し、2児のパパでもあります。
私と彼の間では、お互い家族ぐるみでの付き合いに発展し、彼のご両親も東京に遊びに来ては一緒に食事をします。
留学をすると、留学中だけでなく、留学後も関係性を構築して発展させることができます。すべてはあなたの心がけ次第にはなりますが、どうせ留学をするなら、一緒付き合える友人を作ることをおすすめします。
一生付き合える友達を選ぶ判断基準は、その彼(彼女)が日本のことを好きか嫌いかがポイントです。
例えば上記で紹介した私の友人は、日本が大好きです。自分から将棋や囲碁を勉強したり、一人で京都や奈良、沖縄などに旅行に行ったりするなど、とても行動派な一面があります。そして、日本人女性と付き合い、仕事を東京で見つけて暮らしています。
このように、「日本が大好き!」と強い情熱を持っている現地の学生を留学先で見つけたら、日本に連れて一緒に遊ぶ約束を取り付けるようにすると、一生涯付き合える友情が作れるでしょう。
一生使える英語のスキル
英語が話せるようになると、人との付き合いにおいて距離を縮めることができるようになります。
私は東京に住んでいますが、電車の切符の買い方に戸惑っている外国人を見ると、頻繁に声をかけるようにしています。声のかけ方は次の通りです。
Are you ok? Is there anything I can help with? | 大丈夫ですか? 何か手伝うことはありますか? |
このように声をかけると、相手から困っていることを話しかけてきます。「道に迷った」「切符の買い方が分からない」などの質問をされることがあります。
それらに対して英語で答えるだけでも、日本人としてのホスピタリティーを相手に与えることができますし、英語を話す機会を自ら作り出すことで更に自信がつくでしょう。
そして、この出逢いをきっかけ友人関係にまで発展することもあります。
私が実際に経験したこととして、東京の品川駅で止まっていた回送電車に乗ろうとしたカップルがいました。私はそこで「The train is out of service. You guys should get off the train.」と声をかけました。
この出逢いをキッカケに、SNSを交換して今でも連絡を取り合う仲間となっています。
留学をすると、本場で学んだ英語を日本に帰国してからも、そのまま利用することができます。
周りで困っている人がいたときに、あなたから声をかけて自然と友情の輪を広げることもできます。困っている人を助けることで、他の人の役に立てて嬉しい気持ちになりますし、新しい出逢いも広がります。
留学を通して英語を学ぶことで、ご自身の人生をより楽しくできることでしょう。
各国の考え方を学ぶことができる
留学をすると、たくさんの外国人と出逢うことができます。例えば私の場合であれば、ドイツ、ロシア、フランス、スペイン、ブラジル、アルゼンチン、ベトナム、韓国、台湾、香港など、本当に多くの留学生と出逢う機会に恵まれました。
同じアジアでも、愛国心がとても強い国があることを学ぶことができました。
例えば、私はベトナムに友人がいますが、彼の所に遊びに行ったときに興味深い出来事がありました。サッカーワールドカップの予選でベトナムが試合に勝ったとき、現地のベトナム人はバイクで走りながら勝利の雄叫びをあげたのです。
以下は実際の写真で、現地の人は旗を持ってバイクで朝まで走り回っていました。
東京の渋谷でも、試合後に若者が大通りを歩いているのを目にしますが、それ以上の迫力を実際に目にして思いました。それだけベトナム人にとってサッカー愛が強く、国を思う愛国心が強いのです。
これは一例ですが、留学をするとそれぞれの留学生から、自国を思う気持ちや価値観、人生に対する考え方などを学ぶことができるのも、人生の幅を広げるのに役立つことでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。私の場合は上記であげた6つが大きな財産となっています。
実際に留学をして異国の地で生活することで精神力が鍛えられることはもちろん、異国の地で生活することでわかる家族への感謝の気持ちなど、当たり前ではない日常に対しても感謝の気持ちが生まれてきます。
留学を通して得た英語力を生かして仕事につくこともできます。そして、人との繋がりの大切さを実感することで人間的にも大きく成長することができます。
上記でお伝えした内容を参考にしながら、あなたなりの留学を通して得られる財産を構築するようにしましょう。