カナダへ語学留学を考えている人の中には、次のような思いを持っている人がいます。
- 英語力をつけたいけど、おすすめの都市がどこかわからない
- 海外の友達をたくさん作りたいけど、日本人が多すぎるのはイヤ
- 留学をして英語が話せるようになって、自分の人生をより充実させたい
- 短い期間でもカナダ留学をして、自分の人生をステップアップさせたい
このように考える人はとても多いです。あなたのその悩み、私も経験したのでよくわかります。
そこでこのページでは、「カナダで充実した語学留学生活を送るためのおすすめの都市」について、わかりやすく解説していきます。
目次|このページでわかること
なぜ、カナダは留学先としておすすめできるのか
カナダの場合、あなたの英語レベルに応じて行き先の都市を決めるのに非常に適しています。また、カナダの語学留学は、大学やカレッジなどの施設と併用していることが多いため、学校のキャンパス(施設)を利用して勉強することができます。
カナダが語学留学先として人気が高い4つの理由
緑豊かな自然がたくさんあり、「治安が良い」と評価の高い国
語学学校の数が豊富で、語学スクールも多種多様にあるため、留学生の受け入れ数が多い
通常の語学留学、専門英語、ビジネス英語、ワーキングホリデー、インターンシップなど幅広くカリキュラムが用意されている
カナダ英語は日本人にとって聞き取りやすいため、きちんとした英語が身につく
留学先としておすすめな都市「バンクーバー」
バンクーバーはカナダの中で語学学校の数が一番多く、人口は約240万人です。そのため、初めての留学初心者の方でも安心して語学留学をすることができます。語学学校の数が多いということは、それだけ毎年たくさんの留学生が学びに来ている証拠です。
また、バンクーバーには「ブリティッシュ・コロンビア大学」があります。この大学は、大学の世界ランニングで毎回40位以内にランク付けされる優秀な大学の一つです。学部としては、教育学部、経営学部、建築学、農学、薬学、歯学など、ビジネスから医療、農業など多岐に渡ります。
バンクーバーの語学学校のコースとしては、プライベート英語レッスン、一般英語、ビジネス英語、進学準備、TOEIC・TOEFL対策、ファームステイ、ボランティア、野生動物保護などがあります。
バンクーバー留学のオススメポイント
治安が良く、語学学校の数がカナダで一番多いため人気が高い都市です
日本人留学生を多く受け入れている都市であるため、はじめての留学先として安心して過ごせます
治安度 | 初めての留学先としてのおすすめ度 | 英語上達度 |
★★★★★ | ★★★★★ | ★★★ |
バンクーバーは1年を通して過ごしやすいため、留学先として人気が高い都市です
ただ、良くも悪くも日本からの留学生が多いため、英語の上達度は自分の心がけ次第で決まります
バンクーバーについてより詳しく知りたい場合、以下のコンテンツも合わせて読んでおきましょう。
留学先としておすすめな都市「ビクトリア」
ビクトリアは、カナダ人が仕事をリタイアした後に住みたい都市ナンバーワンと言われているほど、治安には定評のある都市です。
ビクトリアの人口は約37万人ほどです。人口が少ないため、日本からの留学生もバンクーバーに比べると少ないです。そのため、街の雰囲気はゆったりしています。
また、ビクトリアにはいくつかの観光名所があります。例えば、「ブッチャートガーデン」という植物園があります。
ここには毎年約100万人ほどの観光客が訪れ、ビクトリアでは非常に有名な観光スポットの一つです。
また、ビクトリアの中心地にはインナーハーバーがあります。街の中心は、モダンな建物と英国風建物が入り混じっていて、非常にゆったりとした時間が流れています。
ビクトリアには、「ビクトリア大学」があります。この大学には、「English Language Centre(ELC:イングリッシュ・ランゲージ・センター)という語学コースもあります。ELCは1970年に設立され、世界各国から2000人以上の留学生が学んでいます。
大学内では、ビジネス英語やインターンシップ、進学準備コース、TOEFL対策、カナダ文化などもあります。また、毎月入学可能な英語コースなども用意されています。クラスの人数は小規模のため、充実した英語環境のもとで学ぶことができます。
ビクトリア留学のおすすめポイント
都会と比べて街が小さく、治安の良さに高い評価があるため安心して英語を学ぶことができます
都会と比べて遊ぶ場所が少ないため、集中した英語環境が手に入ります
治安度 | 初めての留学先としてのおすすめ度 | 英語上達度 |
★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ |
規模が小さいため、都会で英語を勉強したい人には向いていません。
逆に、小規模な都市でしっかり英語学習をしつつ、留学生活を充実させたい人にはオススメできる都市です。冬の気候も暖かいため、留学先として良い都市です。
ビクトリアについてより詳しく知りたい場合、以下のコンテンツも合わせて読んでおきましょう。
留学先としておすすめな都市「トロント」
トロントはカナダの中で最大の都市であり、人口は約620万人のカナダ経済の中心地です。また、200以上の民族が集まっているため、トロントは多国籍文化の都市です。このようにトロントの魅力は、「多国籍文化」です。
ダウンタウンなどの繁華街を歩くと、「白人は4人に1人」と言えるくらい、いろいろなバックグラウンドを持つ人々を目にすることができます。
また、英語以外の言語も頻繁に聞くことができます。代表例として、ポルトガル語、アラビア語、スペイン語、フランス語、中国語、韓国語、日本語など、多くの人種が滞在しています。そのため、一つの都市でありながらさまざまな文化と価値観が入り混じっているため、留学先として楽しめる都市でしょう。
語学学校の数も100以上あり、コース内容も充実しています。トロントの語学学校では、英語+ボランティア、英語+フラワーデザイン、英語+メイクアップ、英語+ダンス、英語+テニス、英語+ホッケー、英語+スキー・スノーボード、一般英語、ビジネス英語、専門英語、進学準備コース、児童英語養成コースなどがあるため、学業面はとても充実しています。
トロント大学の創立は1827年です。世界大学ランキングでは、トップ30内に常に入っています。カナダ内では、ナンバーワン大学としてとても有名な名門校です。トロント大学には、「English Plus」と呼ばれる1ヶ月の一般英語コースも用意されています。
トロント留学のおすすめポイント
トロントは多種多様な人種がいるため、一つの都市で英語と文化体験の両方を経験できます
語学学校の数も豊富にあるため、初めての留学先としても安心です
治安度 | 初めての留学先としてのおすすめ度 | 英語上達度 |
★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ |
充実した英語環境の中で学ぶことができるトロントですが、冬は寒いです。マイナス20〜40度になるため、「寒さがどうしても無理」という場合はおすすめしません。
一方で「カナダの冬を体験したい」という場合はオススメです。
トロントについてより詳しく知りたい場合、以下のコンテンツも合わせて読んでおきましょう。
留学先としておすすめな都市「カルガリー」
カルガリーの人口は約100万人で、アルバータ州最大の都市とされています。バンクーバー(約240万人)やトロント(約620万人)と比べると、小さく感じるでしょう。
カルガリーの特徴として、「治安が良くて暮らしやすい」「日本人留学生が比較的少ない」などがあります。そのため、語学学習としては非常に魅力的な都市といえることができます。特に治安の良さ象徴として、「世界でもっとも暮らしやすい都市、第1位に5回選出」されました。
カルガリーはアウトドアスポーツがとても盛んです。夏はキャンプにカヌートリップ、ハイキングが王道なアウトドアスポーツです。冬になると、スキー・スノーボードなどのウインタースポーツを楽しむことができるため、カナダ生活を満喫することができます。
そしてカルガリーのもう一つの魅力は、「消費税」にあります。たとえば、バンクーバーの消費税は12%です。内訳としては、州税が7%で、物品サービスが5%です。一方で、アルバータ州のカルガリーは、物品サービスの5%のみなのです。
実は、アルバータ州だけカナダ国内で税率が一番低く設定されています。(このことは、同じアルバータ州にあるエドモントンも同じです)
そのため、カルガリーに留学をすると現地での生活費用を安く抑えることができるでしょう。
このように日本人留学生が少ない環境の中で英語を学び、生活費用も安く抑えることができるので、留学生にとって非常におすすめできる都市です。
カルガリーの語学学校では、ビジネス英語、進学準備コース、英語教師用コース、プライベートレッスン、英語+ヨガ、英語+ボランティア、ファームステイ、英語+ウィンタースポーツなどがあります。
カルガリーにはカルガリー大学(University of Calgary)があります。カルガリー大学の特徴として、カナダ国内の大学ランキングで18位(QS World Young University Ranking)に入った実績があります。
上記の実績から学業面で優秀な大学といえます。さらに、クラスの平均人数は15〜20名前後なので教室内では英語をしっかり学ぶことができます。学生は、カルガリー大学の図書館や大学内の施設も使うこともできます。
大学付属のESL(English as a Second Language:語学プログラム)もあります。ここでは、スピーキングやリスニングなど英語に必要なコミュニケーション力を高めることができます。
カルガリー留学のおすすめポイント
日本人が大都市と比べて少なく、治安も良いため、集中して勉強するのに非常におすすめです
消費税が他の都市と比べて低いため、現地での生活費用を安く抑えながら英語の勉強ができます
治安度 | 初めての留学先としてのおすすめ度 | 英語上達度 |
★★★★★ | ★★★★ | ★★★★★ |
カルガリーは冬になるとマイナス30度以上になるため、寒いのが嫌な人はオススメしません。
ただ「治安が良い」「寒い」ということは、日本人留学生が少ないため、しっかり英語を習得したい人にはオススメです。
カルガリーについてより詳しく知りたい場合、以下のコンテンツも合わせて読んでおきましょう。
留学先としておすすめな都市「エドモントン」
エドモントンの魅力は、大都会のバンクーバーやトロントに比べて、圧倒的に日本人留学生が少ないことにあります。事実、エドモントンに留学する学生や永住権を持つ日本人も大都会と比べて少ないです。
なぜならエドモントンへ行くには、日本からの直行便はなく、バンクーバーを経由する必要があります。移動に一手間かかるため、大都市よりは留学先として日本人が少なくなるのです。
日本からの留学生が少なければ、必然的に日常生活で英語を話す機会が増えます。そのため、大自然の中で周囲の人と英語でコミュニケーションをする機会が増えるため、英語が上達していきます。
エドモントンもカルガリー同様、「消費税」が安いです。消費税が安いことは、アルバータ州ならではの特権といえるでしょう。
エドモントンにはアルバータ大学(University of Alberta)があります。日本の大学とイメージが違って、ひとつの街が大学になっているイメージです。大学内にショッピングモールがあったり、地下鉄の駅(University.Sta)が通っていたりと、敷地面積が非常に大きい大学です。
また、アルバータ州は税金が他の州と比べて安いです。そのため、他の大学付属の語学学校と比べ、「約20%ほど学費をおさえられる」と言われており留学先として選ぶポイントといえるでしょう。(これは同じアルバータ州のカルガリーも同様です)
エドモントン留学のおすすめポイント
エドモントンは日本からの留学生が少ないので、日本人留学生が少ない環境で英語を学びたい人はとてもおすすめです
エドモントンは、カルガリーと同じく消費税が他の都市と比べて低いため、現地での生活費用を安く抑えながら英語の勉強ができます
治安度 | 初めての留学先としてのおすすめ度 | 英語上達度 |
★★★★★ | ★★★★ | ★★★★★ |
エドモントンもカルガリー同様、冬になるとマイナス30度以上になります。寒いのが嫌な人はオススメしません。
ただ、日本人留学生が少ないため、本気で英語を習得したい人にはオススメできます。
エドモントンについてより詳しく知りたい場合、以下のコンテンツも合わせて読んでおきましょう。
バンクーバー、トロントの2都市はこの人におすすめ
中学英語の成績が1〜3(5段階評価中)を取得していた人
その理由は、日本人留学生の受け入れ体制がしっかり行き届いている語学学校の数が多い都市だからです。また、比較的英語に自信がない人が初めて留学して英語を身につけるのに選ばれるのが上の2都市です。
私自身、中学時代の英語成績が「2」だったことから、初めての留学先としてバンクーバーに1ヶ月、トロントに1ヶ月行きました。そのため、「英語に自信がないけど留学したい」という場合でも安心して留学できるのが上記2都市です。
カルガリー、エドモントンの2都市はこの人におすすめ
英語習得に本気。または、中学英語の成績で4〜5(5段階評価中)を取得していた人
その理由は、上記2都市より日本人留学生が少ないため、英語で話さなければいけない機会が多く求められます。また、カルガリーとエドモントンは冬の寒さが非常に厳しいため、寒さに負けないガッツも求められます。
ちなみに私の女性の友達が、語学留学でカルガリーに行った人がいます。彼女は、「寒さに負けないくらいのやる気と何がなんでも英語を身につけたいという強い目的意識があれば、誰でも留学できる」と言っていました。
カナダの冬は寒いですが、それも楽しんでしまう気楽な気持ちがあれば、カルガリー・エドモントンはとてもおすすめです。
ビクトリアはこの2人におすすめ
中学英語の成績が1〜3(5段階評価中)を取得していた人
英語習得に本気、または中学英語の成績で4〜5を取得していた人
ビクトリアは人口が小さいため、遊ぶ施設がバンクーバーやトロントに比べると非常に少ないです。ある意味、「田舎」と表現できます。そのため、娯楽や遊びより英語を集中して身につけるのにはとても良い環境です。
私自身ビクトリアも訪れたことがありますが、住んでいる人たちは温厚な人が多く、「カナダ人が仕事をリタイアした後に住みたい都市ナンバーワン」と言われるくらい治安が良いため、初めて留学する人も安心して留学生活を送ることができます。
そのため、ビクトリアは唯一、両者のニーズを満たせる都市といえるでしょう。
まとめ
このように、それぞれ都市ごとの特徴があります。
今回、上記でお伝えした内容を参考にしながら、あなたがカナダのどこに留学するかを具体的に絞っていきましょう。