留学情報収集方法:パンフレットを読み比べて留学先の学校を探す

学校のパンフレットを取り寄せたら、しっかりと読み比べることが大切です。その理由は、学校によって扱っているコース内容や料金、そして設備やサポートの充実度が違うからです。住まいについてもホームステイだったり、学校内に設置されている寮もあったりします。

私が初めて留学したのは高校のときでした。高校留学をして最初の2年間は、学校内に設置されていた寮で生活をしていました。他の国から来ている留学生や他の州から来ている現地の国の学生が寮内に住んでいました。

学校側が提供する寮があれば、ホームステイも一緒に提供している学校もあります。このように、学校によって事前に用意されている環境はさまざまあります。ぜひ、パンフレットを読み比べてベストな選択を取るようにしてください。

目次|このページでわかること

パンフレットに記載されている基本項目について

パンフレットの基本的な記載項目はほぼ同一です。多くは、以下のような項目が記載されています。

・学校の基本理念と概要:School History and Introduction

・入学条件:Admission Requirements

・入学手続き:Application Procedure / How to Apply

・授業料:Tuition Fee

・授業(コース)内容:Programs and Courses

・コース日程:Course Dates / Schedules

・申し込み規定:Booking Condition

・キャンセル規定:Cancellation Policy

・施設/各種サービス:Facilities / Service / Student Welfare

・宿泊施設 Accommodation

・クラブ活動:Activities

このような基本項目があります。パンフレットを隈なく読み込むことで、今まで触れてこなかった英単語を目にするでしょう。しかし、このようなパンフレットから英単語を学習することで、現地での学校生活も優位に進めることができるようになります。

上記がすべてではないため、ご自身で英和辞典を使って調べ、単語力を意識的に増やすようにしてみましょう。

スクールカタログを読むコツ

自分が取り寄せた学校のパンフレットを隈なく読むのは、非常に大変であり効率が悪すぎます。しかし、留学に関する情報収集を行う上では必須な作業になります。

そこで、以下ではパンフレットを読む上でのコツをご紹介します。

写真を見る

いきなり英文を読み、英単語ばかりを見てしまうと疲れてくるかもしれません。私のオススメは写真から入ることです。基本的にパンフレットには写真がたくさん載っています。写真から学校の雰囲気や生徒の様子を見ることができます。

文字情報より写真を通じた情報の方が最初は掴みやすいでしょう。最初はカタログに慣れることが大切ですので、写真を通じて全体を掴むようにしてください。

数字のデータ

写真を通じてカタログ全体を掴めたら、次は数字のデータを確認してみましょう。数字のデータを読み進める理由は「学校を比較するため」です。

例えば、創立年、学校の面積・広さ、生徒の人数、留学生の人数と割合、クラブチームの数と歴史、学費などがあります。この項目で重要なのは、「留学生の人数と割合」です。

上記でお伝えしたように、留学生の人数が30%を超えていないか確認することを忘れないようにしてください。

1日のスケジュール

パンフレットによって、「ある生徒の1日のスケジュール」という章があります。このとき、あなたなりに1日のスケジュールを組み立てておくことで、どんな留学生活が送れるのかイメージしておくと良いです。

自分なりに想像をして1日のスケジュールを考えることで、より一層、留学に対する情熱が出てくることでしょう。

卒業に必要なカリキュラム

私が通っていたカナダの学校(高校)は単位制でした。基本的にアメリカもオーストラリアの学校(高校)も単位制です。そのため、卒業するために必要な単位の数や授業などをしっかり理解することがとても重要です。具体的には、以下を抑えるようにしてください。

・卒業するために必要な単位数

・必修科目はどれか

・卒業するために修めるべき必要な成績/点数

あなたが現地の高校や大学を卒業するなら、上記の項目は必須です。なぜなら、卒業条件を満たしていなければ留年になるからです。そのため、上記は必ず事前に理解しておかなければいけません。

クラブ活動

多くの学生はクラブ活動を積極的に行っています。学業と運動のオンオフをしっかり行っている生徒が多いです。自分が入ってみたいクラブ活動を見ておくと良いでしょう。

クラブ活動の他にボランティア活動やアート活動、立食パーティーなどの学校行事も合わせて見ておくと、学校全体の雰囲気を理解することができるでしょう。

ただし、注意点があります。それは、「パンフレットの出来栄えが良いから素晴らしい学校とは限らない」ということです。このことについて、以下で説明していきます。

迅速な対応をする学校 = 良い学校とも限らない

上記でお伝えした、「パンフレットの出来栄えが良い = 良い学校とは限らない」ということと同様に、もう一つ勘違いしがちなことがあります。

それは、「資料送付などの事務処理能力が良い = 良い学校とは限らない」ということです。また、資料送付にかかる日数が短い場合も同様です。確かに、資料請求をして迅速に対応してくれることは素晴らしいことです。

しかし、スピード対応してくれるから良い学校とは限りません。もちろん、個人的な質問に対して丁寧な返答があることは学校選びを行う参考の一つとして考えて良いかもしれません。

ただ、事務処理はあくまでも事務の人が行う仕事に過ぎません。そのため、いくら学校の管理部門の質が良いからといって、その学校が優れているとはイコールではありません。一番重要なのは先生の質であり、教える側の指導力です。

例えば、あなたが街を歩いていてとってもお洒落なレストランを見つけたとしましょう。外観はとても綺麗で、何だか雰囲気も良さそうです。

お店に入り、注文をした商品が目の前に届きました。そして、いざ一口食べたときに、味がまずかったらどうでしょうか。せっかく外観が良くても、肝心の味が美味しくなければガッカリするでしょう。

レストラン経営で重要なのは、外観などの見栄えより味(中身)です。そして、その味を作っているのは人です。

上記の例からもわかるとおり、英語学習において重要なのは事務能力ではなく人の質、つまり教える側の指導力になります。そのため、学校の知名度で選ぶのではなく、自分が尊敬できそうな先生を探すことが大切です。

判断するポイントは、コース内容が一つの鍵になります。

実際、どのようなカリキュラムが用意されているのかをパンフレットを読んで確認してください。また、留学エージェントに相談したり、学校の授業内容について確認をしたりするなどして情報収集を行うようにしましょう。

また、実際に入学したら自分にとって尊敬できるような先生を積極的に探してみましょう。最低1人は必ずいるはずです。そして、自分にとって良い先生を見つけたら、自分から声をかけ顔を覚えてもらうように心がけてください。

例えば私の場合、留学3年目で出逢った数学の先生がとても印象的です。その先生は、「良い悪いということではなく、私は君の考えを聞きたいんだよ」と言われたことがあります。数学は問題を解き、最終的には一つの答えに辿りつくようになります。

しかしその先生は、「正しい答え、悪い答えなどはない。多くの人は良い悪いで物事を判断するがそれは惜しい。そうではなく、なぜそのプロセスを辿ったのかをよく考えなさい」と言われたことがあります。

このメッセージは私にとって非常に衝撃的でした。このように、留学をすると質の良い先生が最低一人は必ずいます。ぜひ、「あなたの恩師」を見つけてください。

まとめ

上記でお伝えしたように、パンフレットは留学先の学校を選ぶ上での一つの判断基準になります。パンフレットに記載されている基本項目に目を向けながら読むことで、学校の特色がわかるようになっていきます。

パンフレットに記載されている写真や1日のスケジュールなどを見ることで、学校の雰囲気を確認することができるでしょう。

今回お伝えした内容を参考に、パンフレットを上手に活用してあなたにとってベストな留学先の学校を選ぶようにしてください。