せっかく留学をしたのに、自分が理想としていた形で留学生活を送れずに足踏みをしている人を見かけます。
彼らの共通点は、「どのように現地で英語の勉強をしたら良いのかわからない」「いつまでたっても英語が話せるようにならない」「内気な性格なため、なかなか友達ができない」などと悩んでしまうことです。
せっかく留学という高額な自己投資をしたからには、消費で終わらせずに自己成長したいものです。そこでお伝えしたいのが、「TTPをするという考え方」です。
TTPとは、「TetteiTekiniPakuru(徹底的にパクる)」の頭文字「TTP」からきています。
要は、英語が話せる人から英語の勉強法を「パクる」という考えです。このページでは、私が実際に行った留学先でのTTPについてご紹介します。
目次|このページでわかること
留学生活で行うことができるTTP
私が実際に行ったTTPは、現地の外国人となるだけいつも一緒に時間を過ごすことでした。
この方法を行っていたのは、私の英語が乏しいときからです。実際のところ、英語が話せるようになってから、初めて現地の学生と時間を過ごすようにしても遅すぎます。
例えば、泳げるようになってから初めて水に入る人はいませんよね? 水に入るから泳げるようになるのと同様で、英語が話せるようになってから現地の学生と時間を過ごしても遅いのです。そうではなく、英語が乏しいときから彼らと時間を過ごすようにするのです。
私の場合はカナダに留学をしたため、できるだけ意識的にカナダ人の学生たちと付き合うようにし、彼らから英語を学ぶようにしました。
留学したての頃に重要なのは、とりあえず先に彼らの輪に飛び込んでしまうことです。最初はウズウズして居心地が悪いのですが、1ヶ月もすると体と頭が慣れてきます。
また、放課後は学校の仲間たちと一緒にサッカー部に所属していたため、常に英語に触れる環境を強制的に作るようにしました。
このように現地の学生たちと近い距離で英語に触れる環境を意図的に継続して行うようにしてください。続けていくと、最初の頃にウズウズしていたのが緩和されていきます。
また、現地の学生と一緒に時間を過ごすと得られるメリットがたくさんあります。
例えば、彼らと付き合っていると英語の発音が良くなります。なぜなら、毎日現地の学生達と一緒に時間を過ごし彼らの英語を聞いているからです。
長い時間一緒にいることで、必然的に現地の学生が話す英語に耳が慣れるようになり、自然と自分が話す英語でも発音が良くなっていきます。さらに、発音の仕方がわからないときは、現地の生徒に直接聞いて発音を修正することができます。
私はよく、現地学生の仲間から英語の発音を聞いて、自分の英語の発音をネイティブが話すように近づけていきました。このとき現地学生に「この単語の発音はこれであってる?」と聞くことで、その都度確認をして自分の発音をレベルアップさせるようにしました。
ただ、多くの人は「カンニングする」「パクる」など人のマネをするというと、真っ先に否定をする人がいます。
しかし、世の中はすべてパクることから始まっています。例えば、一つの良い商品を作り上げるまでには、既存の商品を真似て作られています。まったくゼロから作り上げるということは不可能です。
ビジネス界では既存商品からカンニングすることで新商品ができあがるのと同様で、この考え方は留学先で英語力を伸ばすことにも生かせます。
周囲からヒントを得て、それを自分の留学生活に生かすようにするのです。そのため、良いものは積極的に「パクる」べきだと私は考えています。
見て、真似て、学ぶ
留学先で英語を伸ばす上では、現地の学生からパクった方が自分の英語力を飛躍的に伸ばすことができます。例えば、英語のフレーズ・発音・エッセイの書き方など、他の人から学べることがたくさんあります。
もちろん学校のテストではカンニングをしてはいけません。テストではこれまでの自分の勉強時間(努力)と記憶を頼りに問題を解いていかなければいけないからです。
しかし、留学先で英語力を伸ばすための一つの方法として、相手の英語力からパクる(カンニングする)ことはとても重要な考え方になります。
むしろ、積極的に英語が話せる人から吸収する方が英語力は上達していきます。そのため、「パクる」という発想は自身の留学生活を成功させるためには必須な考え方だと認識してください。
留学で重要なのは、「誰と一緒に時間を過ごすか」です。
あなたが海外留学をし、現地の学生たちと時間を過ごす量が多ければ多いほど、自然な英語を耳にすることができます。そして、自分の英語力を向上させることができるようになります。
人からパクるメリット
人からパクるメリットとしては、「自分で考える時間を短縮できること」が挙げられます。この利点により、自分一人でがんばって英語の発音を良くしようと考える必要がありません。
自分一人で勉強するよりも、周囲からパクったり、現地の学生に質問をして彼らから素直に吸収したりした方が、時間と労力を大幅に短縮することができます。
そのため、「人のパクりをするのは恥だ」「ダメなことだ」などと考える無駄なプライドは捨てた方が身のためです。なぜなら、日本人は現地の学生から学ばせてもらう側だからです。
変なプライドが邪魔をして自分の成長を止めてしまう方がもったいないです。
留学先での英語学習で大切なポイントは、現地の学生に対して遠慮をしないことです。最初からできないのは当たり前なので、遠慮せずにドンドン質問をした方が良いです。
変にカッコつけようとするのではなく、素直に「教えて欲しい」と頼み込んだ方が、自分の英語力も早く上達させることができ、相手とも仲良くなることができます。
そして、一緒に時間を共有するだけで、「おっ!今のセリフ、TTPしちゃおう!」と、自分の留学生活にすぐに取り入れることができるようになります。
むしろ、TTPする意識を持つと、人の良いところに気付ける能力が磨かれていくようになります。そしてあなた自身は、良いものを積極的に吸収することができるようになるため、必然的にあなたの英語力が向上していきます。
これができるようになると、必然的に充実した留学生活が送れるようになります。
相手から教わったら、「教えてくれてありがとう。日本語ではこのように言うんだよ」と感謝の気持ちとちょっとした日本語を教えてみましょう。このように、今度はあなたが相手に対して日本語を教えるなどをして、お互いに相乗効果を図るようにしてください。
今回お伝えした「TTPする」という考え方をもって、「現地で大親友をたった1人でも良いから作ること」を意識し、共に成長し合える関係性を作って留学生活を充実させていってください。
留学は一生に一度か二度あるかないかですので、無駄な消費で終わらないようにするため、充実した留学生活を送るようにしましょう。