留学書籍や英語関連情報などを読むと、「一般的に語学習得は3ヶ月〜6ヶ月で可能」と記載されているのを目にします。果たして、本当にこの短期期間で英語を話せるようになるのでしょうか? 確かに3ヶ月〜6ヶ月あれば、多少の日常会話はできるようになるかもしれません。
あくまでも多少なだけであって、本人の英語レベルにもよって習得期間は変わってきます。そのため、全員が3ヶ月〜6ヶ月で英語が習得できることはありません。また、私の経験からしても、「3ヶ月〜6ヶ月の短い期間で語学習得はできない」というのが答えです。
このページでは、語学が3ヶ月〜6ヶ月で習得できない理由について解説していきます。
目次|このページでわかること
語学習得は3ヶ月〜6ヶ月で可能か?
冒頭でお伝えしましたが、留学関連情報などを読んでみると「飛躍的に英語が伸びる時期は3ヶ月〜6ヶ月目」と書いてある書籍やネット情報を目にします。結論から述べますと、私の経験上では3ヶ月〜6ヶ月では飛躍的に英語力は伸びません。
例えば、あなたがプロサッカー選手を目指していて、3ヶ月〜6ヶ月でプロ選手になることができるでしょうか? または、パティシエを目指している人が3ヶ月〜6ヶ月後にケーキ屋さんをオープンすることができるでしょうか? 他にも、赤ちゃんが3ヶ月〜6ヶ月で日本語を習得することができるでしょうか?
少し考えてみれば、すぐに無理だとわかるはずです。そのため、このような誤った情報を鵜呑みにしてはいけません。
そしてあなたの自身のためにも、このような甘い考えは捨てた方が身のためです。英語学習で重要なのは年単位の努力です。これ以外に大切なものはありません。
私が長期で高校留学をした際、3ヶ月〜6ヶ月で飛躍的に英語が伸びた人は一人もいませんでした。私の経験上では、確かに3ヶ月〜6ヶ月目あたりでは、英語のリスニング力だけは向上しました。
しかし、自分が思っていることを瞬時に英語で話すスピーキングや、エッセイなどを書くライティングスキルなどに関しては 3ヶ月〜6ヶ月では上達しませんでした。
むしろ、私が本当の意味で自由に英語を扱えるようになったのは、留学して3ヶ月目ではなく3年目です。私の場合は、3年目から目に入るもの、耳にするものなどが一気に大変化しました。正直にいうと、このくらいの長い時間を必要としました。
ただ、3年ほど現地で英語を学んだとしても、学習すべきことはまだ山のようにあります。そのため、日本語にも共通することですが、どの言語も学びに終わりはありません。これが、3ヶ月〜6ヶ月で語学が習得できない理由です。
仮に、この短期間で英語が習得できるようになったとしたら、私は今ごろスペイン語やフランス語などの他の言語を身に付けることができているでしょう。何事も短期間では身につきません。このことは、留学や英語学習でもまったく同じです。
留学当初から、英語力の向上にひたすら注力する
私は中学校の英語成績が「2」(5段階評価中)であったときから、4年間カナダに留学しました。そのため、どのくらいの期間留学をすれば英語が上達するかを体感で理解しています。
あなたの目的が英語力向上なのであれば、少なくとも3ヶ月〜1年は留学先で真剣に英語を学んでください。真面目に6ヶ月ほど勉強すれば、英語で聞くことや話すことに対して自信を持つようになります。
そして1年間留学すれば、普段の会話に弾みがつき楽しくなってくるでしょう。また、2年目からは1年目と違って、自分に余裕が生まれてきます。
実際、私も留学して3ヶ月目あたりから自身の英語力に変化が起き始めました。リスニング力が3ヶ月目あたりから変化し始め、1年経つ頃には周囲とのコミュニケーションで自信が持てるようになり、日常生活にも幅を広げることができました。
※6ヶ月目頃の私。学校の仲間たちと人間ピラミッドを作って競争し勝った瞬間です。
写真のように、英語で周囲と溶け込めているのが分かると思います。それでも、冒頭で伝えたとおり3ヶ月〜6ヶ月では、まだまだ英語力は現地の学生と比べて乏しいです。
語学は決して甘くはありません。そのため、もし3ヶ月しか留学ができないのであれば、その3ヶ月間は本気で英語の勉強に集中した方が良いです。
長期留学であれば、1年〜4年間は留学先でみっちり英語の学習にあてるようにしましょう。前述で伝えましたが、私の場合は3年目から一気に現地生活が楽になりました。目にするもの、耳に入るものなど「すべてが自分の味方」という状態を作ることができました。
私は4年間海外生活を経験しました。しかし、4年経過しても英語学習に終わりはないと感じています。なぜなら実際に、私が留学して4年目のときも「まだまだ英語に終わりはないな」と現地で生活しながら感じたからです。
また、冒頭でお伝えした、「語学は3ヶ月〜6ヶ月で習得可能」などの考えを鵜呑みしてはいけません。そのような言葉を鵜呑みにした結果、努力を怠ってしまえば、留学という高額の自己投資が無駄になってしまいます。
語学学習に終わりがないことを認識した上で、現地の留学先でしっかり英語学習に励むようにしてください。