留学をしたいと考えている人の中には、滞在方法にホームステイを選ぶ人が多くいます。ただ、ホームステイを検討している人の中には、「ホームステイをしたいけど、英語が話せなくても大丈夫かな?」と考え、不安な気持ちを持っている人がいるでしょう。
具体的には、「英語が話せなくてもホームステイできるかな?」「ホストファミリーの英語が理解できるかな?」「自分の英語は伝わるかな?」などと、ホームステイをする前からホームステイ先での生活に不安を感じている状態のことです。
結論からいうと、英語ができなくてもホームステイ生活はできます。なぜなら、私の中学時代の英語成績が「He are my friend(正しくは、He is my friend)」と間違えるくらい英語ができませんでした。実際の英語成績は1~2(5段階評価中)とかなり低い成績を取っていました。
それにも関わらずホームステイ生活を送ることができました。そのため、あなたも必ずホームステイをして現地で生活することができます。
目次|このページでわかること
ホームステイ留学と英語の成績は比例しない
当時、中学時代の英語成績が1~2だった頃の私は、本当に英語ができませんでした。以下は当時の中学英語の成績です。
上記の画像のように、私の英語の成績は「2」と評価され、とても低い成績を取っていました。この頃の私は英語に対する自信はありませんでした。
ただ、私の経験から理解して頂きたいのは、仮にあなたの英語の成績が低かったり英語に対して自信が持てなかったりしても、あなた自身が諦めなければ、ホームステイ生活を行うことができるということです。
私の場合、一番最初はホームステイをしながら短期の語学留学をしました。授業はもちろんすべて英語で行われます。そのため、教師が授業中に話している内容を理解できず苦労しました。
しかし、私はこのような低い成績の状態でも諦めずにコツコツ勉強を続けました。そして、ホストファミリーと一緒に生活を共にした語学留学では、新しい学びと出逢いを通じて必然と英語も上達していきました。
左下2番目が当時15歳の私。(両隣りは台湾人とロシア人です)
私たち日本人は英語を第二言語として学んでいる立場です。ですから、「英語を完璧に話さなきゃいけない」と考えたり、「英語が話せない!どうしよう」などと不安になったりする必要はまったくありません。
そもそもホストファミリーは、基本的に英語ができない留学生を対象に受け入れています。そのため、まったく英語に自信がなくても問題ありません。
「英語が話せなくてもホームステイ生活は大丈夫かな?」などと深く考え込まないでください。
それよりも、「ホームステイをしたら、ホストファミリーと何をして過ごそうか」「何について語り合おうか」などと、前向きな思考をする方が賢明です。
そのため、いざホームステイ生活を始めたら、ホストファミリーと英語で話したり、一緒に買い物をしたりして「英語で日常を過ごす楽しさ」を味わうようにしてください。
ホームステイ生活を楽しむ上で知っておきたい考え方
あなたが現地でホームステイ生活を楽しむ上で、知っておいて欲しい一つの考え方があります。それは「言葉には力がある」ということです。
例えば、自動車会社であるフォード・モーターの創設者で、アメリカの偉人の一人として有名な実業家のヘンリー・フォードがいます。
彼の言葉に、「あなたができると思えばできるし、あなたができないと思えばできない。どちらにせよ、あなたが思ったことは正しい」という格言があります。
言い換えると、できると考える人は、「どうやったらそれができるか?」と考えます。できないと考える人は、「なんでできないのだろう?」と考えます。
上記の言葉はとてもシンプルですが、あなたが出来事に対してどのような解釈で物事と向き合うかで、その後の結果は変わります。
冒頭に私の英語の成績はとても低かったことをお伝えしました。私はホームステイ先で「このままではまずい!」と思ったため、英語の勉強時間を増やしました。
ホームステイを始めてからの私は、「ホームステイを利用して、どうやって英語力を伸ばそう?」と考えました。幸い、私がお世話になったホームステイには中国からの留学生(ルームメイト)が隣の部屋にいました。
その環境を利用し、私は毎日のように彼と英語で話すように意識しました。一緒にゲームをしたり買い物に行ったりして、とにかく英語に触れる時間を多く持つようにしました。そのため、そのルームメイトが私の英語力を上達させてくれるパートナーになってくれました。
これらの理由から、あなたがホームステイをする際は、他の国からの留学生が同じ家にいることをオススメします。
また、私は次のことを自問自答しました。
・現地生活に慣れるために、自分は周りとどのように付き合おうか?
・楽しく英語力を伸ばすために何をしたら良いだろうか?
上記2つを解決するために私が実践したことは、まず語学学校の同じクラスメートに自分から声をかけました。相手の名前を呼び、自分から声をかけ「一緒に遊ぼう」と誘ったのです。
具体的には、「What are you doing this weekend?(今週末は何してるの?)」と質問し、相手が「Nothing much(特に予定はないよ)」と返答がきたら、「Let’s go see a movie(映画を観に行こう)」と提案しました。
相手が「Sure(いいよ)」「Sounds good(いいね)」などと言ってくれたらこちらの勝ちです。
私が上記の英語フレーズをスラスラと口に出せるようになったのは、ホームステイをして最初の2〜3日目で出来るようになりました。上記の一文は非常に簡単です。そのため、簡単な英語フレーズを頭に叩き込み、ひたすら音読すれば覚えられるフレーズです。
私の場合、映画のあとはカフェに行ったり食事をしたりして、とにかく友達と遊ぶ(=英語に触れる)時間を多く作るようにしました。
実は、映画鑑賞を提案するのにも理由があります。現地の映画館であれば字幕はありません。しかし、だからこそより集中して英語を聴くようになります。結果、リスニング力が向上していきます。このとき、映画の内容をすべて理解する必要はありません。
もし理解した内容が20〜30%でも問題ありません。ここでの一番の目的は、「現地の友達を作り英会話をすること」です。一緒に映画を観に行ったり食事に行ったりするのは、友達と英会話をするための手段でしかありません。
もしこのときに、聞き取れた単語やフレーズがあれば、それは成長している証拠になるため自信を持ってください。
また、映画を観ているときや食事をするときも英語を常に使いますから、継続的に上記のようなことを実行し続けることで、あなたの英語力は伸びていきます。
相手側に先約がある場合は「Can I join with you guys?(一緒に行っていいかな?)」と聞いてみると良いです。
仮に、相手に予定があってもすぐに引き下がる必要はありません。一つの例として前述のフレーズを使うなどして、もう一歩踏み込んだコミュニケーションが取れるようになると次につながります。
また、もしあなたが人見知りで相手に話しかけるのに抵抗があるのであれば、相手との共通点を探すよう意識しましょう。
私の場合、遊びの誘いをする他にクラスメートと頻繁に図書館で勉強することがありました。同じ授業を受けているため「一緒に勉強しよう」と誘いやすいことがあったからです。
このように自分で考えて、行動し続けることがホームステイ先での生活はもちろん、留学全般において非常に大切な心構えになります。
ホームステイ先で理不尽な事を受けたら
ホームステイに当たり外れがあるのは事実です。しかし、そこには正解・不正解はありません。良い待遇で迎えてくれるホームステイがあれば、自分がイメージしていたホームステイ生活を送れない場合もあるでしょう。
実際、私はホームステイ先での食事や生活環境に不満を持ったことがあります。それでも、ホームステイ先では郷に入れば郷に従った生活をすることが求められます。それでいいのです。
理不尽なことを経験することであなたの精神力は強くなり、「ホームステイを通じて自分は成長した!」と言えるようになります。
周りの環境のせいにしてグダグダ言うのではなく、「どうやったらホームステイ生活を自分のものにできるか?」「何をしたらより良くなるか?」と考えると良いです。
充実したホームステイ生活を送りたければ、自分から積極的に楽しもうと考えるようにしてください。そして、一喜一憂せずにすべての出来事に対して「おもしろいな〜!」と考えると良いです。
仮に面白い出来事ではなくても、「おもしろいな〜」と言ったり考えたりすると、心が楽になります。
例えば私の場合、ホームステイ中の朝食は自分で用意する必要がありました。朝食付きのホームステイ費用を払っているにも関わらず、「材料は用意してあるから自分で作りなさい」という家庭でした。正直最初は、「はぁ〜? マジかよ?」と思いました。
しかし、そのあとに「おもしろいな〜!」「自分でやるしかないか!」と出来事の解釈を切り替えることで乗り越えることができました。
このように言葉には力があるため、意図的に自分の気持ちを良くするように言葉を使うクセを持つことで出来事の解釈を変えることができます。
今回お伝えしたように、英語ができなくてもホームステイ生活ができることを理解した上で、ホームステイをすることを決意したのであれば、意識して毎日の生活を楽しみましょう。
私の場合、短期1ヶ月のホームステイ生活を経験しました。私のように短期1ヶ月でも集中して英語学習に取り組むことで英語力を伸ばすことができます。
その上で、さらにホームステイを有意義なものにするのであれば、努力をして英語上達に励んでください。