長期の高校・大学留学の場合、現地での留学生活に慣れてくると自分の英語力をさらに向上させるための一つの選択肢として、アパート生活を視野に入れるようになることもあります。
この選択はとても素晴らしいことです。なぜなら、自分の英語力に自信があるからこそ「アパートを借りて一人暮らしをしてみよう」という意思が持てるからです。
あなたが長期留学をする際は、ぜひアパートでの一人暮らしも目標にいれて語学学習に取り組んでみてください。
さて、アパート生活をする際に悩むのが「住居選び」「地域(エリア)」です。
そして住居を決める上で考えるのが、主に以下の4つです。
・住む家の周辺の治安面
・家から高校(大学)までの距離
・家の周辺に交通手段が整備されているか
・家からダウンタウンなどのショッピングモールまでの距離
アパートを借りる際は、上記の4つを参考にしてこの中から優先順位付けをどうするか考えるようにしてください。
私は18歳〜20歳まで留学先であったカナダで、アパートを借りて一人暮らしをしながら学校に通いました。そして上記4つの中で、私がアパートを借りる際に一番優先順位を高く意識したことが「家から学校までの距離」です。
家から学校までの距離を一番重要視していたため、私は学校の目の前にあるアパートを借りて一人暮らしをしながら学校に通っていました。私がなぜ、「家から学校までの距離」にこだわるのかお分かりでしょうか。
そこでこのページでは、「なぜ家から学校までの距離が大切なのか」について解説していきます。
目次|このページでわかること
学校から近い距離のアパートを借りる意味
まずあなたに考えていただきたいのが、家から学校までの移動手段です。例えば、あなたがアパートから学校までをバスで通うとします。
このとき、バスで学校に通うと必要になるのが行き帰りの交通費です。1日だけでなく毎日必要になりますから積み重ねればかなりの金額になるでしょう。
そして、バスに乗るための時間を必要とします。あなたはバスの時間に合わせて移動しなければいけないため、優先的にバスに主導権を取られる行動をするようになります。バスを基準に自分の時間配分を行わなければいけません。
このように、バスを利用して学校に通った場合、余計な交通費が毎日掛かりますし、待ち時間や移動時間なども含めると無駄に時間をロスすることが増えてきます。
一方で、あなたが学校の目の前にあるアパートを借りたらどんな良いことが起こるか想像できるでしょうか?
あなたは徒歩で毎日学校に通うことができます。そのため、毎日の行き帰りに必要なバスの交通費は一切なくなるため、無駄な交通費を払う必要がありません。そして、あなたはバスに乗らないため、バスの待ち時間や移動時間も必要ありません。
さらに、家からアパートまで歩いて行き帰りできる距離であれば、短縮された時間をそのまま勉強時間に充てることができるようになります。このことについて、以下の図でわかりやすく解説していきます。
上記の右図のように移動時間が多ければ多いほど、その分だけ勉強時間が削られてしまうのが分かるでしょうか。左図は移動時間が短いため、移動時間が少なければ少ないほど勉強時間に充てることができるようになります。
例えば、家から学校までをバスで片道40分かけて通うとしましょう。これでは学校と家の往復で80分(1時間20分)掛かってしまいます。
さらに移動時間が増えてしまうと、その分だけ体力も消耗してしまいます。これでは、家に帰宅してからすぐに勉強に取り掛かることが難しいでしょう。
一方、学校から5分の所にアパートを借りたらどうなるでしょうか? 徒歩で片道5分のところにあるアパートを借りた場合であれば、往復10分で移動が済んでしまいます。このように、上記を例えにすると70分(1時間10分)という大幅な時間の短縮を実現させることができるのです。
これらの理由から、勉強の質を飛躍的に伸ばすためには「移動時間をどう減らすか」に着目することを意識するようにしてください。
この記事を読んでいる人の中には、「やろうと思えばバスの中でも勉強ができるじゃないか」と思う方がいるかもしれませんが、実際はできません。
理由は、田舎の都市のバスには日本や他の大都市と比べて車内の自動音声がないからです。留学先のバスでは、日本みたいに「次の停留所は◯◯です」などといった自動音声のアナウンスは流れません。
そのため、常に車内から外を眺め、建物や信号などを目印にして降りるべき停留所を自分で確認しておかなければいけません。これでは、いくらバスでの移動時間が長くても、集中して勉強することは難しいです。そして、必ず毎回座席が空いているかどうかもわかりません。
これらの理由から、バスの中では勉強に集中することはできないでしょう。
大切なポイントとして、目に見えない移動時間を考えることが地域戦略になります。
移動時間を削れば削るだけ、勉強時間を増やすことができるようになります。そのため、留学してからアパート生活を考える場合は「家から学校までの距離(地域戦略)」を意識するようにしてアパート(住居)選びを行ってください。
ちなみに私は、学校の目の前にあるアパートを借りて学校に通っていました。以下の図のように、目と鼻の距離にあるとても近いアパートを借りることができました。
上記の図のように、私が通っていた高校は住んでいたアパートの目の前(正面)にありました。徒歩1分、走れば30秒で学校に着くほどの所にあるアパートで移動時間を大幅に短縮することができました。
そのため、毎日バスで移動するための交通費は一切掛かりませんでした。そして移動時間やバスの待ち時間がないため、短縮された時間をそのまますぐに帰宅して勉強時間に充てることができました。
このように、家と学校の距離が近いことで、毎日の通学もストレスがありませんでした。
また、アパートの裏にはバス停が設置されていたため、週末にはスーパーへ買い出しに行くこともできました。私は基本的に買い物を1週間に1回まとめて行うようにしました。そのため、平日は学校とアパートだけを往復するのが基本の行動パターンでした。
その結果、勉強に集中できる環境を手に入れることができました。
このように無駄な行動を省き、勉強に集中する環境を作ることができるのが学校とアパートが「接近」しているメリットだと考えてください。
留学してから効果的に語学力を向上させる方法
次に、どのようにして効果的に英語学習を行えば良いかをお伝えします。英語学習は、以下の公式に当てはめることができます。
語学の成果=勉強の量 ✖︎ 質
上記の公式のように、語学学習で成果を出すためには、勉強の量(時間)を増やしつつ質を高めなければさなければいけません。そして、勉強の量を増やすためにも、移動時間を減らす必要があることを理解してください。
このように、移動時間を減らせば減らすだけ勉強時間を増やすことができます。そして大量の勉強時間を確保し、学習回数を多くするほど質が高まっていきます。
これらの理由から、英語修得には大量の時間を使って勉強しなければ、質に転換されないことを理解しなければいけません。「誰でも簡単に早く英語が話せる」などという甘い謳い文句に騙されてはいけないのです。
結局は、数をこなさなければ何ごとも上達しないのです。そして、このような謳い文句に騙されないためにも、あなたは留学してからは勉強時間を大量に持つ必要があります。
そのため、長期留学でアパート生活をする場合は、学校から近い距離にあるアパートを借りるようにしてください。
今回お伝えした戦略を取ることが、あなたが長期留学してから効果的に英語の成果をあげる最も効率的に効果をもたらす方法となります。
学校から家までの移動時間を短くすることが語学学習を高めることと直結する理由がここにあります。さらに、学校から近い場所に住居を構えることで、交通費がなくなり大量の時間をあなたは持てるようになります。
今回お伝えした内容を理解した上で、アパートを借りて生活する場合は、「家から学校までの距離」を意識して住まい選びをするようにしてください。