留学生活に慣れてくると気持ち的に余裕が生まれ、気が緩みやすくなります。そして、留学をして数週間・数ヶ月経てば、周りの環境にも慣れてくるでしょう。
例えば、街を歩いていても何がどこにあるのかを把握できるようになります。そして学校生活にも慣れ、留学先で友達も増えてくるでしょう。
ただ、いくら現地での生活に慣れてきたり友達が増えてきたりしても、「自分の身は自分で守る意識を持つこと」を忘れてはいけません。
特に、金銭トラブルには気をつけるようにしましょう。ほんの少しの気の緩みが、後の大惨事にも成り兼ねないからです。そこでこのページでは、「留学先で回避すべき金銭トラブル」についてご紹介します。
目次|このページでわかること
留学先では人にお金の貸し借りをしない
まず、留学をしたら他の留学生とお金の貸し借りをしないようにしてください。なぜなら、留学中に出会う仲間とは、基本的には留学中にしか一緒に生活をすることがないからです。
もちろん、その後も友人関係を継続することはできますが、留学期間が終われば、お互いの自国に帰国することになります。
そのため、「お金を貸したっきりその友達が自国に帰り、縁が切れてしまった」などのような結末になってしまっては、とても悲しい気持ちになるだけです。
このような思いをしないためにも、留学中は友達とのお金の貸し借りをしないようにしてください。もし、どうしても友達などにお金を貸すのであれば、その貸したお金は戻ってこないことを覚悟した方が良いでしょう。そして、自分の心が痛まない金額を貸すようにしてください。
ただ、基本的にはお金の貸し借りはしないようにしてください。お金が原因で友情が消えてしまっては、お互いに苦しむだけです。せっかくの留学を通じて出逢った大切な仲間だからこそ、良好な関係を築き続けたいものです。
そのため、留学先でのお金の貸し借りはしないと心に決めましょう。
留学をしたら、財布などの貴重品は自分で守る
あなたが現地で生活を始めたら、日本と同じ感覚で生活をしてはいけません。要は、財布などの貴重品をカバンに入れっぱなしにしないということです。
なぜなら、海外の大都市では、スリや置き引きなどの盗難が頻繁に発生しているからです。そして、海外慣れをしていないうえに「無防備でお金を持っていそう」というイメージから、日本人が被害を受けることがよくあります。
例えば、レストランで外食をする際は、「トイレに行くだけだからカバンは置いたままでいいや」などと考えてはいけません。他にも、レジャー施設やフードコート、ショッピングモールなどに行った際は、貴重品から目を離さないようにすることが大切です。
「ちょっとの間だけだから、荷物から離れても大丈夫だろう」などと考えること自体が非常に危険です。もし留学中に財布などの貴重品を無くしてしまった場合は、「戻ってこない」と考えた方が良いです。
そのため、絶対に自分の貴重品をカバンに入れたまま離れてはいけません。もし席を離れる場合は、必ず貴重品を持って移動するようにしてください。
正直、留学先で財布などの貴重品を落としてしまっても、そのままの状態で自分の手元に戻ってくる国は日本ぐらいではないでしょうか。それだけ、日本は治安が良い国だということです。
しかし海外では、そのようなことはありえません。基本的に海外の人たちは、「金目の物には鋭い視線を持っている」と思った方が良いでしょう。そのため、「無くしたものが戻ってくるような国は日本以外にはない」と思った方が良いです。
繰り返しにはなりますが、あなたが留学をするときは、必ず自分の貴重品は肌身離さず持って動くようにしてください。
留学先での金銭トラブルを未然に防ぐために心得ておくこと
留学先での金銭トラブルを未然に防ぐための方法としては、以下のようなものが挙げられます。
現金、クレジットカード、キャッシュカード、携帯電話などの貴重品は自分の身体と触れるようにする
留学先でレストランやフードコート、ショッピングモールなどへ出かけた際は、カバンを椅子の背もたれや足元に置かないようにしましょう。また、カバンを置いたまま席を離れないようにしてください。
そして現金、クレジットカード、キャッシュカードなどは一つの財布にすべてを収納するようにしてください。また、財布はズボンの後ろポケットなどに入れるのではなく、自分の身体の正面側で持つようにしてください。
そうすることで、財布を落としたり盗まれたりするリスクを少なくすることができます。
スーパーマーケットやコンビニなどで買い物をする際は、レジカウンターに自分の財布を置かない
スーパーやコンビニに行った際は、財布などの貴重品をカウンターに置くのはやめましょう。あなたの財布を目的に背後で狙っている人がいるかもしれません。そのため、万が一盗まれてしまっては大変ですので、レジカウンターに貴重品を置かないようにしてください。
カバンやリュックの外側ポケットに貴重品を入れないこと
カバンなどに備え付けてある外側のポケットは、取り出しやすくて便利です。しかし、外側ポケットには絶対に貴重品を入れないようにしてください。
外側ポケットに貴重品を入れたことで、貴重品を落としたり盗難にあったりしては大変です。外側にはポケットティシュやタオル・ハンカチなど盗まれても困らない物を入れるようにしましょう。
普段の留学生活で100ドル札を持つ必要はない
ダウンタウンなどの人混みが多い場所や週末のマーケット市場では、多くの人で賑わっています。そのため、人が混み合う場所では貴重品を目当てに狙っている人がいるかもしれません。
このような場所では万が一に備えて、自分の手荷物や貴重品には十分に気を付けるようにしてください。
そして、人混みが多い場所やマーケット市場などでは、100ドル札などの多額の現金を持ち歩かないことが重要です。むしろ、小銭や10ドル〜20ドル札を持っておけば問題ありません。
日常生活で100ドル札を使うことは滅多にありません。日本では1万円札で物を買うことはあるでしょう。しかし、海外では100ドル札で物を買う習慣はあまりありません。また金額が大きいため、ダウンタウンやスーパーマーケットなどで買い物をする際にはとても不便です。
むしろ、多額の現金を持ち歩いて盗まれてしまっては大変です。そのため、留学先での日常生活では、100ドル札などの高額の現金を持ち歩かないようにしてください。
留学先で盗難にあったときに行うべきこと
もしあなたが留学中に盗難にあってしまった場合は、無くしたものに応じて以下の行動を取るようにしてください。
・クレジットカード・キャッシュカードを無くした場合
留学先でクレジットカードやキャッシュカードを無くしてしまった場合、それを使われてしまっては大変です。そのため、すぐに銀行やクレジットカード会社に連絡をして、使用停止をするように伝えてください。
また、あなたがカード保険などに加入されている場合は、カード保険番号も伝えるようにしてください。ただ、カード会社によって再発行にかかる日数は違います。
一般的には2週間〜4週間が平均ですが、アメリカン・エキスプレスなどは翌営業日に再発行してくれます。そのため、詳しくはご自身が契約したカード会社に聞いてください。
トラブルを回避するためにも、クレジットカード会社の連絡先はしっかりメモなどに控えておくことをオススメします。
携帯電話を無くしてしまった場合
留学中に携帯電話を無くしてしまった場合は、携帯電話会社に連絡をして使用停止にしてもらいましょう。
止める連絡を忘れ、自分が使っていないのに使用料金だけ請求されてしまっては大変です。もし携帯電話を無くしてしまった場合は、必ずその日のうちに携帯電話会社に連絡するようにしましょう。
パスポートを無くしてしまった場合
パスポートは、日本政府から発行されるあなたの国際身分証明書になります。そのため、パスポートはとても重要ですので、取り扱いは十分に注意してください。留学中はパスポートがあなたの身分を証明するものですから、普段の日常生活では絶対に持ち歩かないようにしてください。
もし万が一、パスポートを紛失してしまった場合は、日本大使館や総領事館で再発行することができます。また、念のためパスポート番号と顔写真が記載されているページをコピーして保管するようにしてください。
そして、あなたのパスポートのサインは英語で書くのではなく、あなたの「漢字の名前」を書くようにすると良いです。その理由は、英語では書き順を真似される可能性があるからです。
パスポートのサインの箇所を英語で書くのではなく、漢字で書いておくことで、他人に真似される可能性は低くなります。実際に私のパスポートは英語ではなく、漢字の名前を記載していました。
このように、あなたの大切なお金やパスポートなどの貴重品は、留学ではとても重要なものになります。もし盗難などにあってしまったら、せっかくの留学が台無しになってしまいます。そのため、留学中は自分の貴重品管理にはくれぐれも注意を払ってください。
そして、今回お伝えした「留学先での金銭トラブル」について、しっかりと理解を深めた上で、楽しい実りの多い海外留学を実現させてください。