「留学をしよう」と考えたとき、留学エージェント探しをおこなう必要があります。もちろんすべてを自力で手続きをすることは可能です。ただ、初めて留学する人が留学手続きを自力で行うのは非常に苦労します。
自力で行うことで、場合によっては余計な費用が発生し、無駄にストレスを抱えてしまうかもしれません。留学前から余計なことに悩みを抱えてしまっては、現地入りしてからもトラブルが起こるかもしれません。
このように余計なストレスを自分に与えないためにも、留学エージェントを利用して「餅屋は餅屋に任せる = 専門家に任せる」という発想を持つことはとても大切です。
基本的に「留学」は、9割以上の人が一生に1度だけ留学をします。多い人で2回・3回することはあるでしょう。
多くの人が一生に1度の留学ですから、「留学して本当によかった」と自分の自己実現に繋がる留学のサポートをしてくれるエージェント選びが何よりも大切になります。
そこでこのページでは、「留学エージェントの概要」と「留学エージェント選びに失敗しないための秘訣」についてご紹介します。
目次|このページでわかること
留学エージェントとは何か
そもそも留学エージェントとは、何をする業者なのかご存じでしょうか? どんなサービスを提供している会社なのでしょうか? これらの疑問について理解することはとても大切です。
なぜなら、安心して留学手続きを依頼するのに、業態やサービス内容を把握していない状態で依頼することは危険だからです。
例えば、スポーツの世界で考えてみましょう。選手は試合当日までに、相手のデータを収集して戦略を練るのがプロスポーツの世界では当たり前です。なぜなら、勝利をするためには対戦相手のリサーチを念入りにおこなう必要があるからです。
このことは「留学」でも同じです。そこで、相手を知るために「留学エージェントとは何か」について以下で解説していきます。
留学エージェントとは何をする会社か
まず国内には、たくさんの留学エージェントが存在します。数が多ければその質も問われることが理解できるでしょう。そのため、質の良い留学エージェントもあれば、残念なことに質の悪い留学エージェントもあります。
留学エージェント選びに失敗しないためには創意工夫が必要です。また、評判の悪い業者などにだまされないためには戦略が必要です。もちろん、留学に必要な手続きを進める上で非常に強い味方なのが留学エージェントであることはいうまでもありません。
留学エージェントには大きく分けて、2つの業者が存在します。
一つ目は、「留学をする上で必要な手続きを代わりに行う代行会社」です。二つ目は、「留学プログラムをパッケージにして販売し、航空チケットの販売などの旅行業務も兼ねた代行会社」です。
共通しているのは「代行 = 代わりに必要な書類手続きなどを行ってくれる」ということです。基本的な違いとしては、サービスの種類とサポートの手厚さです。
留学エージェントが提供するサービスとは何か
では、具体的に留学エージェントが提供するサービスには何があるのでしょうか。大きく分けて留学エージェントのサービスには、手続き業務だけを行うエージェントと、航空券の手配からカリキュラムなどのプログラム作成なども行うエージェントの2つに分かれます。主なサービス内容は次のとおりです。
・グループセミナーや個別の無料カウンセリングをおこない留学情報の提供
・ビザの申請代行
・語学学校、高校、大学などへの入学手続き代行
・授業料の支払いをおこなう送金代行
・滞在先となるホームステイや寮の手配代行
・空港から滞在先の家(ホームステイ先)への送迎サービス
・往復の航空チケットの手配
・留学保険の申請や手続き代行
・出発前におこなう留学オリエンテーション
・留学前の英語学習サポート
・現地でのサポート業務(留学中のトラブル発生時にする相談)
上記は一般的なサービス事例であり、エージェント側が登録している事業登録の種類によっても扱えるサービス内容は変わるため、理解しておくことは大切です。
留学エージェントはどんな人に向いているサービスか
上記のサービス内容を確認することで、留学エージェントを利用する人は以下のような人に向いていることが伺えます。
・留学をしたいと考えているが、どのような手順で何から進めて良いかわからない
・日常生活が忙しくて、自力で留学手続きをすることができない
・手続きをスムーズに行いたい
・余計な手間や時間をかけたくない
・自分の英語力に自信がない
・初めての海外留学のため、現地でのサポートをしてもらいたい
・留学に必要な適切なアドバイスを求めている
上記にあてはまる人には、留学エージェントはとても有効に活用できるでしょう。一方、「英語力には自信があるし、時間にも余裕があるからすべての手続きを自分でやれる」と言う人には、留学エージェントを利用する必要はないでしょう。
専門家に任せて必要な手続きを代行することで、専門家と二人三脚で手続きを進めることができます。そのため、無駄な時間をかけずに安心して留学できるのが留学エージェントを選択する一つの戦略といえるでしょう。
ただ、既に述べたように、留学エージェントにも質の良いエージェントと悪いエージェントが存在することをお伝えしました。そこで以下では、留学エージェントを見極めるポイントについてそれぞれ解説していきます。
カナダ留学エージェント選びを失敗しないポイント:問い合わせを行う
実際に留学をするにあたり、留学エージェントの業者選びをおこなう必要があります。留学エージェントを適当に決めてしまうと、悪徳エージェントに遭遇するかもしれません。
無数に存在する留学エージェントの中から、数少ない質の高い留学エージェントを見つけることは至難の業となります。
そのため、気にある留学エージェントを見つけたら「問い合わせ」をしましょう。問い合わせをおこなう目的は、優良業者かそうでないかを見極めるためです。
このように事前に自分で対策を取り、留学エージェント選びのコツを理解しておくようにしてください。以下で詳しく解説します。
複数の業者に問い合わせを行う
第一に、留学エージェントに問い合わせをおこなう際の「考え方」について解説します。エージェントに問い合わせをおこなう際は必ず、複数の業者に問い合わせをおこなうようにしてください。一つの業者で判断するのは無意味です。
例えば、あなたが「イタリアンを食べに行きたい」と思ったとき、1店舗のお店で決断するでしょうか? おそらく2〜3店舗とお店を調べるでしょう。大切なパートナーとの特別なデートでお店を選ぶ際は、4〜10店舗ぐらい確認するのではないでしょうか。
これは留学エージェント選びもまったく同じです。ましてや留学の場合、必要とする留学費用は高額です。留学が人生の選択を広げてくれる可能性を大きく秘めています。そのため、複数の業者から問い合わせをおこなうことで、判断材料を多く持つことができます。
目安としては、5〜20店舗を見るようにすると良いでしょう。数が多ければ多いほど、目利きができるようになるからです。
以下では、問い合わせを行う方法について具体的に解説していきます。
電話でパンフレットの請求を行う
問い合わせをおこなうときは、メールではなく電話で問い合わせをおこなうようにしてください。電話で問い合わせをする理由はいくつかあります。第一に、受付の電話対応や声から感じる雰囲気などを同時に探ることができるからです。
このときの電話対応をする社員の対応や言葉遣いが悪かったり、上から目線(高飛車)で威圧的な態度をとったりするような業者は論外です。
また、初めての電話(ファーストコンタクト)で無理に契約の話を進めてくる業者には注意してください。本当の優良業者はそんなことをしません。
それよりも、あなたの要望や考えに対して詳細に聞き入れてくれます。そして、適切に対応し無理に契約へ持ち込むような話は進めてきません。
一方、契約させようと話を勝手に進めてきたり、契約を結ばせるような話を押し出してきたりするようなエージェントは、悪徳エージェントの可能性が高いです。
また上記でお伝えしたように、あなたに対する電話での態度が少しでも横柄だったり、威圧的だったりして違和感を感じるような業者とは避けるべきです。
むしろ、優良エージェントは、あなたの口から「お願いします」と言わせてしまうような満足度の高い提案をおこない、お客様をファンにさせることができます。
あなたの要望を無視して、留学プランを立てたり価格の話をしたりするような業者は間違いなく悪徳業者です。留学プランを作成するには、あなたの留学するタイミング(時期)や予算、留学先の国選び、そして留学を通じて得たい結果や目的などを丁寧にヒアリングする必要があります。
このような留学全体のイメージを描けなければ、プランを立てることがそもそもできません。これらを無視して、的外れな提案ばかりをしてくる業者は危険なため、見切らなければいけません。
電話で資料請求をおこなうメリットは、電話口での声の雰囲気や対応だけでなくもう一つあります。メールでやり取りをする場合、相手に考えさせる時間を与えてしまいます。事前準備ができてしまうメールとは異なり、電話ではその場で対応する必要があります。
電話で対応した社員と話すことで、直感的に電話口の相手の感情を感じ取ることができます。そのため、電話口で違和感を感じたり不自然な点があったりすれば、すぐに気付くことができるでしょう。
しかし、悪徳エージェントの場合、気をつけなければいけません。悪徳エージェントはお客様を騙して利益を取っているわけですから、コミュニケーション力が巧みです。巧みな話術で誘導され、相手の説明を聞いてしまうと相手の思う壺です。
そのため、電話で留学エージェントに資料請求の問い合わせをする際は、「契約の話ではなく、まずは資料が欲しい」と初めのうちに伝えておくことが大切です。そして、電話の受付対応などを確認して、自分の中で良いと判断したエージェントのみ、資料請求をおこなうようにすると良いです。
パンフレットの中身を確認する
相手の留学エージェントに好印象を感じた場合、パンフレットの資料請求をおこなうようにします。そして、パンフレットの中身を確認する必要があります。
エージェント側が提供している資料には、「会社概要」「申込み者数実績」「サービス内容」などを確認することがでます。パンフレットによっては、「代表者の顔とメッセージ」も載せている留学エージェントもあります。
そのため、パンフレットを利用することで、留学エージェントの良し悪しを判断する際には非常に参考になります。
パンフレットを取り寄せる際は少なすぎてはいけません。多すぎても困ってしまいますので、適当な量の資料を取り寄せ分かりやすく簡潔にまとめてあるパンフレットが良いです。
また、分かりやすく写真やイラスト(図)、あるいは小冊子やDVDなどを配って自社をわかりやすく伝えている業者も良いでしょう。
お客様に対して配る無料のパンフレットやDVDに力を入れている留学エージェントは、良い仕事をおこなおうとしている姿勢の表れと考えることができるからです。
このように、一手間二手間と時間をかけることで、留学エージェントの内側を見ることができます。
留学エージェントを利用して留学を考える場合、少しでも気になる留学エージェントを見つけたら臆することなく電話で問い合わせをおこない、パンフレットの請求をしてみましょう。
このように行動に移すことで、あなたに合った留学エージェントを見つけるための大きな糸口になります。
カナダ留学エージェント選びを失敗しないポイント:ホームページを確認する
留学エージェント選びを行う際に欠かせないのが、「インターネット」です。近年ではインターネットが大きく普及したため、小さな会社でもホームページを持つようになりました。むしろ、「ホームページを持っていない会社は怪しい会社」と言われるくらいになりました。
自社で行っている留学サービスの内容や実績、会社の情報をインターネット上に記載しているのが当たり前になっている時代です。
ホームページには、留学サービスの内容や営業方針(理念)、カウンセラーの実績、無料セミナーや個別相談の案内などが記載されています。
そこで、ホームページの閲覧方法を以下で解説していきます。事前にきちんと要点を抑えることで、優良エージェントかどうかを見極める判断力を養うことができるようになります。
これから解説していく以下のポイントをきちんと学び、留学エージェント選びに役立てるようにしてください。
企業理念・方針を確認する
留学を提供しているエージェント業者の数だけ、企業理念はそれぞれ異なります。企業理念(方針)とは、企業の経営理念のことです。言い換えれば、何のためにそのサービスを提供する会社なのか(目的)を伝えることをいいます。
企業理念は企業毎に異なるため、その内容も千差万別です。その中から、あなたの希望に合う企業理念を持った留学エージェントを見つける必要があります。
例えば、「異文化に飛び込み留学経験を通じて世界で活躍する人材になってほしい」という企業理念を掲げているエージェントがあるとします。
このとき、そのエージェントで働く社員全員が同じ企業理念を持って働いているため、お客様の留学が素晴らしいものとなるよう、お客様のことを第一に考えたプランを提案してくれることでしょう。
一方、企業理念自体がないエージェントの場合、「留学させれば良い」とだけ考えているとしたら危険です。このような企業理念がない企業の場合、そもそも「お客様にとって満足のいく、質の高い提案をする」という考えがありません。
むしろ、会社の利益を重視するあまり、お客様にとって損になったり不利になったりするような内容を平然とした顔で提案してきます。上記のことを考慮すると、企業理念や営業方針が非常に大切だということが理解できるのではないでしょうか。
留学費用は数十万円〜数百万円します。このような費用をかけて留学するからには、責任をもって最後まであなたのことをしっかりサポートしてくれる留学エージェントでなければいけないのです。
運営実績を確認する
留学エージェントの中でもそれぞれの「得意分野(地域)」が存在します。例えば、留学エージェントの中にはアメリカ留学は得意だけど、カナダ留学には詳しくないという留学エージェントがあります。逆もしかりです。
このように、「留学」と一言でいっても行き先は千差万別です。アメリカ、カナダ、オーストラリアなどの大きな都市もあれば、フィジー、サイパン、フィリピンなども留学先としてあります。
あなたの目的とする留学先とそのエージェントの得意領域(国・地域)がマッチするかを確認する必要があります。そして、留学エージェントのホームページやパンフレットを確認すると、必ず記載されている項目の一つが「実績」です。
ホームページを運営している留学エージェントの多くは、必ずといっていいほど、「留学実績」を載せています。しかし、この「実績」という単語だけで優良エージェントであると判断してはいけません。ここに落とし穴があります。
よく目にする内容として、「創業からの申込者数が◯◯◯名突破!」「◯◯◯大学への留学者数◯◯◯◯名を超える!」などを謳っている留学エージェントがありますが、これは本当の実績ではありません。
なぜなら、いくら大手留学エージェントでも倒産するリスクがあるからです。実際、過去に大手留学エージェントが倒産した事実があります。
2008年10月に、「株式会社ゲートウェイ」という留学エージェントが倒産しました。その原因は、利益の欠如です。
会社の存続は、安定的に利益を確保できているかどうかで決まります。大企業であろうと小さな企業であろうと、利益はすべての会社にとって最重要です。
会社が安定的に利益を生み出すことができなければ、遅かれ早かれ倒産してしまいます。そのため、会社の倒産を防ぐには、利益を安定的に作り続ける必要があります。
ゲートウェイ21は、安さを売りに多くの学生を囲い込むことに成功したかもしれません。しかし、「安いだけで選ぶのは危険」だということがわかります。
留学費用を抑えることは大切です。しかし、安すぎは禁物です。なぜなら、留学をしてから十分な教育を受けることができなかったり、サポートが受けられなかったりします。そして、最悪の場合、留学エージェント自体が倒産するからです。
そのため、留学エージェントを見極める判断基準としては、「留学費用の安さ」ではなく「10年以上の運営実績」と「専門性(強み・独自性)があること」などの実績を見るようにしてください。これが本当の留学エージェントの実績です。
カナダ留学エージェント選びを失敗しないポイント:実際に訪問して自分の目で確認する
留学エージェントを通じて留学をする大半の人が初めてエージェントを利用して留学をします。そのため、優良な留学エージェントをどのように探せばよいのかわかりません。
多くの人はインターネットや雑誌、電車の中吊り広告やテレビCM、そして紹介などで気になる留学エージェントに実際に自分で訪問して確認することをオススメします。
留学エージェントのオフィスに伺うことで、その会社全体の良し悪しを一目で確認することができます。留学エージェントの店舗に行く際の着眼点について以下で確認してください。
店舗の内装や雰囲気を確認する
留学エージェントの多くの内装は、清潔で整えられている店舗が多いです。留学エージェントの事業内容は、言い換えればサービス業です。
そのため、多くの店舗は内装がとてもお洒落な作りになっています。印象を良くするため、スタッフは「こんにちは!」と笑顔で接客をしてくる企業が大半です。
また、外観は観葉植物などを置いて清潔にしている店舗が多くあります。そして、実際に店舗に足を運んでくれた人には、お茶を用意して振舞う店舗もあります。そのため、店舗の内装や雰囲気で留学エージェントの良し悪しを判断するには難しいでしょう。
しかし、実際に店舗の内装や働く社員の表情、言葉遣いなどを確認することで、何となくでも店舗の良し悪しを直感的に感じることができるのではないでしょうか。このとき大切なのは、自分の目で確かめ肌感覚で良し悪しをつけることです。
エージェントから学校の紹介を受けるときは複数の学校から確認する
実際に訪問をして、留学カウンセラーとコミュニケーションを取ると、学校の紹介をされることになります。
このとき、留学エージェントから学校の紹介を受ける場合、必ず複数の学校の情報をもらうようにしてください。その理由は、選択肢が多ければ多いほど、納得して学校を選ぶことができるからです。
目安として、10〜20校ほど志望校の候補をピックアップすると良いです。なぜ複数の学校の情報をもらう必要があるのでしょうか。
例えば、不動産の物件で考えてみます。あなたが家を借りるとき、一つの物件だけで即決するでしょうか。おそらくしないはずです。
複数の物件を内見して、最終的にどこに住むか決めるはずです。情報が多ければ多いほど、選択肢が広がりきちんとした物件を探せるからです。
また、新しく家を借りるには理由があるはずです。なぜなら、わざわざ今住んでいる家を手放してまで、新しい家に引っ越すにはそれなりの理由があるからです。例えば、以下のような背景で家を借りる人がいます。
・独身から既婚者になり、パートナーと一緒に住むことになった
・子供が産まれたので、少し大きめな家に引っ越すことにした
・職場の都合で異動になり、新しい家を借りる必要になった
このように、人が家を借りるときには何かしらの目的があります。そして、最終的にどの物件にするか決断するまでには、さまざまな要素から決めることになります。
例えば毎月の家賃、家から駅までの距離、そして周辺の治安面などを考えて物件を決めるはずです。このように住む家を決めるまでには、さまざまな要素が絡み合っています。
上記のように、留学する上での学校選びもまったく同じです。そのため、あなたが留学先を決める際に重要なのは、目的を持つことが大切になります。例えば、以下のように考えることができます。
・留学先の場所を都会にするのか、田舎にするのか
・初めての留学の滞在先をホームステイにするのか、寮にするのか
・ホームステイの場合、ルームメイトは居た方が良いのか、居ない方が良いのか
・日本から滞在先の国までの距離や時差はどのくらいなのか
・日本人が多い地域が良いのか、少ない地域が良いのか
このような質問を自分に投げかけることで、留学国を明確に決める判断基準を持つことができるようになります。
留学カウンセラーの接客態度を確認する
あなたは留学カウンセラーの給与体系をご存知でしょうか? 多くは「成果報酬型」を採用しています。例えば、固定給+インセンティブという給与体系です。
成果報酬型を採用している留学エージェントのカウンセラーは、表面上は柔らかい物腰です。しかし、内心は営業マン(ウーマン)です。
カウンセラーは留学したい人を契約させることが仕事になります。また、上記で伝えているように、留学はある種サービス業です。そのため、良いことだけを伝えて契約に持ち込むような留学カウンセラーからアドバイスをもらわないようにしてください。
物事はすべて表裏一体です。プラスな側面があればマイナスな側面もあります。表と裏、陰と陽、ポジティブとネガティブなどのようにすべて表裏一体です。
そのため、ポジティブな面だけ伝えるカウンセラーではなく、ネガティブな面も伝え、両面から多面的に考えて提案できるカウンセラーの方が信頼を置けます。
カウンセラーの留学実績の有・無を確認する
基本的に留学カウンセラーは、留学経験があります。しかし、カウンセラーの中には本人が留学したことが無いのに、カウンセラーとして留学相談にのっている人がいます。
このような留学未経験の方があなたの留学サポートの担当になった場合、担当者を変更してもらうことをオススメします。きちんとした留学カウンセラーであれば、留学指導において精通しています。
例えば、海外の高校や大学などに関する知識、実際の現地生活でのノウハウ、授業の選び方から英語の勉強方法、友達の作り方など、留学先での学校生活から私生活まで、多面的に深い知識を持っています。
そのため、あなたを担当する留学カウンセラーが実際に留学経験があるのかどうか、出身校などを聞くことをオススメします。例えば、以下のような質問をすると良いでしょう。
・留学先での勉強方法はどのようにしたら良いか?
・現地で友達を作るためには、どのような取り組みをすると良いか?
・どのような点に気をつけて授業選びをすると良いか?
・現地の高校・大学を卒業するために、今からどのようなサポートを受けることができるのか?
・留学先で苦しいことが起きたとき、どのようにして乗り越えたか?
・留学先での滞在方法はホームステイ、寮、アパート(ルームシェア)それぞれの良し悪しは?
上記のような質問を、あなたを担当する留学カウンセラーに聞いてみましょう。
本当に留学したことがある留学カウンセラーであれば、堂々と本人が海外の高校や大学に留学したことや卒業していることを伝えることができます。そして必要に応じて、的確なアドバイスをすることができます。
エージェントの無料相談を利用する際は留学経験者から話を聞くこと
留学エージェントの無料カウンセリングを利用する際は、必ず留学経験者から話を聞くようにしてください。
上記で述べたように、このことは非常に重要で、知識として理解しているカウンセラーと、実践を通じて体感した経験がある留学カウンセラーとでは、アドバイスする言葉の重みと深さが違うからです。
例えば、スキーを滑ったことのない人がスキーの魅力を語るのは非常に難しいです。仮に、本やDVDなどでスキーの滑り方を学んだところで、実践していないのであれば意味がありません。人に教えることも難しいでしょう。
一方、本やDVDなどから学びつつ、実践を通じてスキーの滑り方を体感している人の場合、自分の経験なども含めた生の情報を発信することができます。
上記の例えから、あなたがスキーを上達させたい場合、どちらから話を聞くことが最善でしょうか。おそらく、大半の人が「実践を通じて学んだ人から話を聞きたい」と思うのではないでしょうか。これは留学も同様です。
留学カウンセラーを仕事としている人の中には、実際に留学をしていない人がカウンセラーとして他人にアドバイスしている場合があります。これは非常に危険です。なぜなら頭の中での知識になるため、知恵に転換されていないからです。
そのため、あなたが留学エージェントを利用して留学をする際は、必ず留学経験者から事前に話を聞くようにしてください。
カウンセリングは親子で一緒に受けるようにする
留学する本人の意思が強く「行きたい」と思っても親が「行かせたくない」という心理状態では留学は実現しません。一方、親が「行かせたい」と思っていても子供が「行きたくない」と思っている状態でも難しいです。そのため、双方の考えを尊重することが重要です。
留学は楽しい反面、厳しさもあります。自分で創意工夫して楽しむ努力が必要です。受け身な姿勢では現地でうまくやっていくことが難しいです。また、授業中は自分の意見を求められるため、日頃から自分の考えを伝える訓練が必要になります。
また、留学をすれば日本にいる家族と離れて生活することになります。そのため、本人の強い精神力も必要とされます。この強い精神力がなければ、留学生活を送ることは難しいからです。
このように、カウンセリングでは「留学をすることで得られるメリット」「留学生活のリアルな現実」そして「留学するタイミング」など、親子そろって留学カウンセリングを受けることが大切です。そしてしっかりと留学に関して、理解を深め合うことが大切です。
上記の内容を理解した上で、「留学する!」と本人の意思が決まれば、ご家族も「全面的にサポートする」と決断できることでしょう。
大切なのは、どちらか一方の意思で決めるのではなく、しっかりと「親子そろって」カウンセリングを受けて「留学の現実」を理解した上での決断をすることが大切です。
あなたに合うカナダ留学エージェント1社に絞る
留学する上で欠かせないのが、「留学エージェントを利用する」ということです。なぜなら自分一人では分からないことを代行して調べてくれたり、必要に応じてアドバイスをくれたりする存在だからです。
また、自分に合う留学国や学校がどこにあるのか悩まれる人がいるかもしれません。そのような状態のときに欠かせないのが、「人に頼る」という発想を持つことです。それが、「留学エージェントを利用すること」です。
留学エージェントではその都度、無料の留学セミナーを開いていたり、留学に関する無料相談を行っていたりします。個別相談ができるため、留学に関する疑問点を解決できるのが留学エージェントの強みの一つです。
無料カウンセリングなどは費用が掛からない分、安心して聞くことができます。留学をする上で抑えておきたい最新情報を仕入れることができますので、このような無料ツールは積極的に活用すべきです。
ただ、重要なこととして「何となく足を運ぶ」ということは止めましょう。「無料だから別にいいや」と真剣に考えないのはもったいないです。
そのため、多少なりともテーマや聞きたいことを事前に自分の中で棚卸しをしておくことを意識しておくと良いでしょう。このような準備を行うことで、留学エージェントに相談する時間を有意義なものにすることができるからです。
しかし、中には悪徳エージェントも存在するため、今回このページで述べてきた内容を理解し、留学エージェント選びを失敗しないための判断基準を理解してください。そして、あなたに最も適している留学エージェント1社に絞り込んでください。
今回お伝えした内容を理解し、一生に1度あるかないかの留学人生を思いっきり充実したものにして素晴らしい留学生活を勝ち取ってください。