一般的に、日本の中学校を卒業した学生は、日本の高校に通います。ただ、中には日本の中学校を卒業した後に高校から海外へ留学する学生もいます。そのため、高校留学をするキッカケは人それぞれ違います。
例えば、「中学校で英語の楽しさを覚え、自分も留学をしたいと考える学生」「英語を学び、将来は海外で活躍したいと考える学生」など、さまざまなケースでの留学があります。
かくいう私も日本の公立の中学校を卒業後、カナダへ留学し現地の高校を卒業しています。そこでこのページでは、「高校留学の魅力について」ご紹介していきます。
目次|このページでわかること
高校留学の魅力について
海外留学、しかも高校生の年齢で留学をすると「人生そのものを考える視点」が大きく広がります。また、高校生は年齢が若いため、感受性が豊かです。そのため、物事の気付きの量も多くなります。
そして、今までは日本で当たり前と思っていたことも、海外へ留学することでさまざまな価値観に触れる良い機会となるため、物事に対する考え方が変わっていきます。
例えば、日本で暮らしていると1日の時間の流れを早く感じることがあります。
しかし海外では、時間の流れをゆっくり感じることができます。また、街を歩いていると歩行者から笑顔で挨拶をされることが多くあります。そしてカフェやレストランに行けば「How are you today?」などと気さくに声をかけられます。
このように海外へ留学すると、目の前ある現実を丁寧に生きることの大切さを教えてもらえます。また、現地の人が感じている「幸福度」に触れることができます。その影響を受け、自分も幸せな気持ちになり、心が満ちた状態になっていくことでしょう。
私自身、日本にいたときは他人と比較をするような中学生でした。また、勉強がとても苦手で、スポーツばかり行ってきた学生でした。
しかし留学をしたときには、周囲に意識を向けている暇はありません。周囲と比較するよりも、「留学をして自分はどんな人間になりたいのか?」を真剣に考えることが多くなります。
そして、自分のベストを尽くすことの大切さを学ぶことができます。その結果、自分に対して強い自信を持てるようになります。
さらに高校から留学をすると、英語を吸収するスピードが大学から留学する人と比べて圧倒的に早いです。なぜなら、柔軟な考えと恐れない勇気があるため、必然的に英語の上達が早くなっていくからです。
※キャンプに行ったときの一枚です。前方の左下が私です。
高校留学を通じて得られること
留学をすると「世界とは何だろう」「日本の良い面・悪い面は何だろう」「自分はどのような人生設計を立てよう」などと客観視をして論理的に思考する力を身につけることができるようになります。
なぜなら日本を外から見ているため、「留学先の国」と「日本」を良い意味で比較することができるからです。実際に海外へ留学すると、さまざまな人種の人がいます。
肌の色の違いもあれば、文化や大切にしている習慣、考え方も一人ひとり違います。しかし、それぞれがちゃんと受け入れられており一人ひとりが尊重されています。
例えば私が留学した際に、先生から「私はあなたがどんな考えを持っている生徒なのか、あなたの気持ちを知りたい」と言われたことがあります。私はこのときの先生から、「年齢や立場が違っても、一人の人間としてちゃんと見てくれている」感覚を味わうことができました。
私の場合はこのときの経験から、周囲の人と関わることの素晴らしさを学ぶことができました。そして、自分自身の長所や短所を周囲の学生と関わることでたくさん見つけることができました。
このことは、若いときから日本にいる親元を離れ、高校留学をして自分の力で現地の学校で勉強する意義の一つになるでしょう。
毎日さまざまなことを自分なりに考え、創意工夫をして学校生活を送るため、人間的に成長するスピードが早くなります。そして、自然と想像力(Imagination)と創造力(Creation)の2つの力を磨くことができるようになります。
なぜなら、海外留学をすれば、初めて経験することばかりに直面するからです。
そして、海外で暮らしていくために必要な、「決断力」「人間関係構築力」「コミュニケーション力」など、一生涯自分自身と付き合っていくために必要な能力が養われるようになります。
このように早くから留学をすることで、たくさんの能力を磨くことができるようになります。
高校留学を通じて一生涯の仲間と出会える
高校留学などで若いうちに海外留学をすれば、世界各国の友達を作ることもできるようになります。実際に私自身、世界各国に仲間がいます。
例えば、アメリカ、カナダ、オーストラリア、イギリス、ドイツ、フランス、アルゼンチン、ロシア、ベトナム、タイ、フィリピン、韓国、香港、台湾などたくさんの友達に囲まれています。
今でも彼らとは、SNSやインターネットを使った電話などでコミュニケーションを取っています。このように英語ができるようになると日本で終わらずに世界が身近になります。そのため、あなた自身の世界観も大きく広がっていきます。
留学をすると、同年代の学生が一つの学校に集まります。一緒に授業を受けることで、さまざまな考えや価値観に触れることができます。そしてお互いの国の文化や哲学、物の見方などを学ぶ良い機会となります。
日本にいると物事を小さく考えがちになります。基本的に日本では「みんなと一緒」を好みます。しかし留学をすると、小さな常識に縛られてはいけません。
むしろ、人の目を気にするのではなく「自分はこれが好き!」「これをしたい!」などと自己主張することが大切です。
そのため、「自分はどう生きたいのか?」を真剣に考える良い機会となるのが高校留学です。
高校留学では、自分自身で経験をしなければ分からないことがたくさんあります。経験しなければ得られない収穫があります。そのため、ダイナミックに物事を考え、自分の個性を磨きながら英語を学んでいってください。
私自身、以下のように性格や行動範囲が変わりました。
・日本で暮らしていたときは友達が少なかったが、留学をしたことでたくさんの友達を作ることができた
・日本では面白くなかった学校の授業が、留学をしたことで楽しいと感じられるようになった
・わからないことでも、諦めずに挑戦するタフな精神力を持つことの大切さが身についた
・英語が話せるようになったことで、世界のどこの国でも生きていける自信がついた etc.
留学生活ではたくさんの気付き、学び、そして成長があります。このような恩恵を受けることができることも留学を通じて得られる価値の一つでしょう。
高校留学は限られた人にしかできないからこそ、真剣に挑む
高校から留学ができるという選択は、限られた人にしかできない人生の選択の一つです。なぜなら、ご家族などの周囲の支援がなければ、高校留学を実現させることは不可能だからです。
そのため「感謝の心」を忘れないことが大切です。そして「他の人とは違う生き方をする」と決断するため、勇気も必要とします。
例えば日本の中学を卒業した生徒は、基本的に日本の公立や私立の高校に通うでしょう。また、高校に進学をしても中学校時代の友達との関わりは持ち続けることができます。
しかし「留学」を選んだ人は違います。日本の高校には進まず、「海外留学をする」という選択を行うため決断力が人一倍違います。
この記事を読んでいるあなたが高校留学をしたいと思うのであれば、実際に留学してみることを是非オススメします。
私の場合は、「日本で物事を小さく考えるより、世界に出て海外の人たちと交流を持ち、自分の人生の枠を広げたい」と思う気持ちがとても強い中学生でした。それが高校留学を選んだ理由です。
若いときに留学をすれば、一回りも二回りも自分が成長している実感を得られるでしょう。
人生はたった一度きりです。留学できる機会があるのであれば、それは掴んだ方が良いです。その実績が、今後の長い人生を生きるにあたって必ず良い経験となり、自分の人生を有意義に過ごすことができるようになります。
そして若いときに留学をすれば吸収力が早い分、成長が早いです。また、現地に溶け込む環境適応能力も十分にあるため、留学生活が楽しいものになっていきます。
さらに、英語でネイティブと自然にコミュニケーションが取れている自分に気付けるようになると嬉しくなるでしょう。そして、英語で話している自分に自信を持てるようになります。
ぜひ、高校留学を通じてあなたの夢を実現させてください。大切なポイントとして、「留学は手段であり、その手段を通じてどんな人生を生きたいのか?」を考えることです。
そして、ご自身にとって留学がこれからの人生にどのようなプラスの影響を与えるのか、じっくり考えてみてください。
今回お伝えした、高校留学の魅力についてじっくり理解を深め、ぜひ留学を通じて世界への扉を開いてください。