留学エージェントと留学手配の契約を結ぶ際は、必ず契約書を取り交わす必要があります。なぜなら、契約書を結ばない限り、留学手配の契約が無事に完了することがないからです。
仮に留学のプランニングが進んでいたとしても、契約書にサインをしていないのであれば、全てを白紙に戻すことが可能です。
ただ、逆をいえば、「契約書を交わしてしまうと断ることはできない」ことになります。
留学手配を進めている途中に問題が発生しても、契約書の内容に従って留学準備をおこなわなければいけません。
そのため、万が一、留学準備を進めるなかで「約束が違う」と思って不服申し立てをして裁判を起こしても、判決で勝利することは極めて難しいでしょう。
その理由は、契約書には前もって細かい内容まで記載してあるからです。内容を読んで納得したうえで契約に合意をしていると見なされるからです。
つまり、「留学エージェント業者が提示した内容について同意した」ということになるため、後からクレームを付けても無効になってしまうのです。
このようなことを避けるためには、契約書に必ず目を通すことが大切です。これを怠ってしまうと、以下のような恐怖が待ち受けています。
目次|このページでわかること
留学費用で騙されてはいけない
最も気をつけなければいけないことは、見積り金額と違う料金を請求されることです。
例えば、留学エージェントと契約を結ぶ前は丁寧で素晴らしい対応をしてもらった上に、あなたにとって満足のいく留学内容を提案してきた留学エージェントがいたとします。すると、「優良エージェントだ」と思うため、「留学手配をすぐにでも結びたい」と考えるはずです。
しかし、ここには大きな落とし穴が待ち受けています。それは、契約書です。
契約書すべてに目を通す人は少ないため、留学エージェント側の細かい要求が記載されていることに気付かずに、契約を結んでしまうパターンが意外と多いです。
例えば、留学エージェントの契約書の中には、「行き先の都市によって料金の変動があります」と書かれていることに気が付かずに留学の契約を交わす人がいます。このようなことを避けるためには、契約書にきちんと目を通しておく必要があります。
契約書の中でも、料金に関わることはトラブルの元になります。
大切な話をしないで、お客様が気づきにくいような箇所に契約を進めるにあたって重要な内容が書かれていないか、見落としのないようにしましょう。
そして、細かい字で書かれている内容がないか、確認しながら読み進めることをおすすめします。
分からないことはすぐに尋ねること
契約書を確認して、エージェント側から説明を受けていない項目を見つけたら、すぐに尋ねるようにしてください。
また、その内容についてあいまいにしたり、とぼけるような態度を見せたりしたら、すぐに契約を破棄する必要があります。
ただ、中には本当に説明を忘れてしまう留学エージェントもいます。そのときは、自分から質問をして、内容を確認するようにしてください。
留学は、絶対に安さで決めてはいけません。このルールを破った瞬間、留学で失敗することを意味します。
単に安い留学エージェントを選ぶのではなく、「あなたの人生を考えて充実した内容を提案してくれる留学エージェントであれば、少し費用の高い留学でもそちらを選ぶこと」がポイントです。
わからないことがあれば、遠慮することなく積極的に質問するようにください。
優良エージェントは、お客様が気になるところや分からないところといった、痒い所に手が届く提案をしてくれることを覚えておきましょう。
留学エージェントの営業トークに騙されてはいけない
留学をする人は、何をどのようにして手続きを進めて良いのか理解していません。留学エージェントの営業マンからすれば、留学を依頼してくれそうなお客様を見分けるのは簡単です。
例えば、「留学したいけどおすすめの都市がわからない」「自分に合った留学先がわからない」と悩みを持っている人たは多いです。留学エージェントで働くスタッフは過去に何千人と同じ悩みを持った人たちの相談を受けてきています。
そのため、どのような人がターゲットになるのかを熟知しています。例えば、あなたが留学準備をいつから始めたら良いのか悩んでいるとしましょう。
このとき、悪徳留学エージェントの営業マンは「留学手続きは早めにした方が安心ですよ」「今すぐした方がいいですよ」などと不安を言ってきます。そして、「今すぐ申し込まなければいけない」と思い込ませるような手法でセールスをしかけてきます。
基本的に留学を検討している人は、留学エージェント業者より知識が劣ります。そのため、エージェント業者の巧みな話術に乗せられてしまい、信じ込んでしまう人が多いです。
そして、他の留学エージェント業者に相談することなく、手続きをおこない契約してしまいます。その結果、「悪徳留学エージェント業者だった」となっても後の祭りです。
留学エージェントで働くカウンセラーには、「ノルマ」があります。例えば、「毎月◯人の成約を取らなければならない」と会社からの指示があります。
ただ、悪徳留学エージェントの場合、ノルマの数が異常に多いです。そのため、巧みな話術で即決で申し込みをさせようとする業者がいます。このような業者は避けなければいけません。
では、どのようにすれば悪徳留学エージェントを避けることができるでしょうか。
上記のようなリスクを防ぐためには、あなた自身が問い合わせをして留学エージェント業者を探し、実際にカウンセラーと面談をする必要があります。
留学エージェント探しは率先して自分でおこなう
留学で失敗しないためには、あなたご自身のタイミングで留学の依頼をしたい会社に頼むことが大切です。
ただ、営業をしてくる悪徳エージェントは他の留学エージェントに頼まないようにその会社の悪口を言ったり、ありもしない不評を流してあなたを混乱させたりします。そして、「弊社であれば安心して留学準備ができますよ」などと言い、必ず契約に迫ってきます。
ここでその会社の言いなりにならないためには、多くの情報を取り入れる必要があります。
- 他社に相見積もり(複数の留学エージェントに見積もり依頼をする)
- 気になった留学エージェントには、自分で電話をかけて相手の対応を伺う
- 当サイトが無料で公開している有益な情報を参考にする
つまり、一つの情報だけに頼るのではなく、周りの意見を聞くことができれば優良留学エージェントと悪徳留学エージェントの見分け方が分かるようになります。
留学をおこなう際は、たとえ不安なことをあおるような営業をされたとしても、それだけを信じてはいけません。正確な内容を学びながら、あなたのことを一番に考えてくれる優良業者を見つけ出す努力をしましょう。
まとめ
留学は一生に一度あるかないかの経験です。目の前の金額の安さで決めるのではなく、何十年先のあなたの人生を見据えた留学をおこなう必要があります。
そのためには、きちんとした優良エージェントから留学の話を伺い、一生の財産と将来の人生につながる留学になるような提案を受けるようにしてください。
ただし、中には安価な金額で提案してきてくれる優良な留学エージェントも存在します。つまり、優良留学エージェントは「予算を元に、あなたの要望をヒアリングした上で、きちんと留学プランを提案できる」ということです。
まずは優良業者を見つけて、そこからあなたにピッタリの留学をプランニングしてもらうようにしましょう。